【美容室の採用戦略】美容室の採用に役立つ助成金9選

美容室を経営していく上で、補助金や助成金の知識は、必ずと言っていいほど備えておくべき事柄と言えるでしょう。ここでは、美容室採用において活用しやすい助成金をまとめていきたいと思います。

目次

美容室が活用できる助成金9選|採用に役立つ制度とは?

そもそも助成金とは?

助成金とは、「美容室・サロンでスタッフを雇った時に使うもの」と言えるでしょう。

こちらは厚生労働省が企業の労働環境の整備を行うことなどによって交付されます。

助成金も、補助金と同じく国や自治体から交付される返済義務のないお金です。

基本的に、自己負担が伴うのが一般的ですので「補助金や助成金をもらえて儲かる」ものではありません。

個人経営のお店でも要件に当てはまれば、交付されますので、正しい知識をもって有効的に活用したいですね!

それでは、どのような助成金があるのか、その活用方法も合わせて見ていきましょう。

1. 人材確保等支援助成金

雇用管理制度助成コース

評価・処遇制度、研修制度、健康づくり制度、メンター制度、短時間正社員制度(保育事業主のみ)を通じて従業員の離職率の低下に取り組む事業主が助成を受けられます。

計画を提出する前の1年間の離職率よりも、目標値以上に下げられれば、助成金の支給申請ができます。申請は計画期間が終わってからさらに12か月後となります。目標値は対象事業所の雇用保険一般被保険者の数によって変わります。目標が達成されれば57万円助成。生産要件を満たしていれば72万円が助成となります。

参考:厚労省ホームページよりhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000199292_00005.html

2. キャリアアップ助成金

アルバイトやパート、契約社員などの正社員ではない従業員を、正社員として雇用したり待遇の改善などを行うことで利用できます。

支給額は要件により異なりますが、たとえば有期雇用から正規雇用で一人当たり57万円、生産の向上が認められれば72万円

参考:厚労省ホームページよりhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html

3. トライアル雇用助成金

就職経験がなかったり、離職経験のある美容師を雇う場合に助成されます。介護や育児などでブランクがある有資格者たちも多いですから、うまく活用につなげられるといいですね。

支給額は、一人当たり月額4万円、母子父子家庭の方の場合5万円です。

参考:厚労省ホームページより

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/trial_koyou.html

4. 地域雇用開発助成金

求人の少ない地域で、美容室・サロンなどを開業し、従業員の雇用をした場合に利用できます。Uターンなどで、都心から離れ地方で、美容室を開業する場合にも助成されます。

支給額は、雇用する人数により異なりますが、少人数の場合でも1回で48万円〜60万円です。年1回とし3階まで受給できます。雇用人数が多くなると支給額も増えていきます。

参考:厚労省ホームページより

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/chiiki_koyou.html

5. 両立支援等助成金

育児や介護などと仕事を両立できるように、労働環境の改善を行った場合に利用できます。

今は男性の育児休暇も推進されています。美容師はお客様との個のつながりも強いので、中々、長期休暇はとりづらいですが、人生の数少ないタイミングである出産・育児などのタイミングにサポートできる環境は、離職者を減らすことにも繋がるでしょう。

支給額は、育児休業等支援コースでは57万円。介護離職防止コースで28.5万円です。

参考:厚労省ホームページより

https://www.mhlw.go.jp/content/000922967.pdf

6. 人材開発支援助成金

研修などを行って、従業員の育成に取り組んでいる事業主を支援する制度です。

つまり、この制度を利用できるような質の良い教育環境を整備することは、これから入社を希望する方にとっては、とても重要です。離職を減らし、募集を増やすためにも教育環境の整備にはぜひ力を入れ、助成金をうまく活用したいですね。

支給額は、一般訓練コースで380万~480万円です。

参考:厚労省ホームページより

https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001031464.pdf

7. 業務改善助成金

最低賃金が800円、1000円未満の中小企業が対象です。生産性向上のために設備投資などを行い、最低賃金の引き上げを行った場合に利用できます。

支給額は、60万円600万円。引き上げ額により異なります

参考:厚労省ホームページより

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03.html

8. 産業保健関係助成金

従業員の健康維持のための支援です。福利厚生を整えることは、大企業であればあるほど、手厚いイメージですが、中小規模でもしっかり、健康意識を以って会社のサポートがあれば、安心感につながりますね。

支給額は、各コースにより様々ですが、1事業場あたり上限は100万円などです。

参考資料:

https://www.johas.go.jp/Portals/0/data0/sanpo/sanpojoseikin/R4/dantai/org_josei_tebiki_R4.pdf

9. 中小企業退職金共済制度に係る新規加入等掛金助成

従業員の退職金共済に新規加入した場合や、掛金を増額した場合に、掛金の負担をしてくれる制度です。退職金制度を導入している美容室は、まだまだ多くありませんが、永く働く職場としてフォローできるといいですよね。

支給額は掛け金の1/2。上限は5000円です。

参考:厚労省ホームページより

https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/rousei/chutaikyo/chutaikyo_02.htm

美容室で助成金を活用し、職場環境の改善に取り組もう!

助成金には様々な制度・コースがあります。その中で、美容室採用に活用出来そうなものをピックアップしました。他にも、美容室経営上役に経つ「雇用調整助成金」などもあります。

採用がうまくいくためには、「働きたいと思える環境」であることは必須です。従来の美容室は、長時間労働・不安定収入・身体を壊してしまうなど、多くの問題があり、離職率の低い業種とは言えません。

これからの美容師になりたいと言っている子たちが、永く働けるような業界に変わっていけると、美容師という職業の価値も向上していくのではないかと思います。

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この記事を書いた人

abie hair在籍。株式会社カプラスの採用担当として、企業説明会や学校訪問など採用活動の全般に携わってきた経験を活かして、美容室採用のノウハウを配信していきます。

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