【美容室の採用戦略】採用にかかるコストはどのくらい?~手法と相場~

美容室の採用においてコストはどのくらいかかるものなのか。採用ターゲット・手法によって、費用は変わってきます。

目次

美容室採用の費用相場

一般的に新卒の採用費用は平均375万円(非上場企業の平均・2019年度卒の場合)というデータが、マイナビの調査で公開されています。美容師の場合は、理美容専門の就職サイトを使用していることが予測されますので、費用感が300万円をこえることは多くはないと言えるでしょう。

中途採用に関しては、お店の規模によって比較しがたく、平均値を導くことは難しいデうsが、美容師の人材紹介を行っている企業の紹介平均単価は、1名あたり約30万円と言われています。

参考サイト:2019年卒 マイナビ企業新卒内定状況調査 (2018.11.06 公開)
https://saponet.mynavi.jp/release/enterprise/naitei/2019kigyo-naitei/

美容師を採用するには?

採用の手法はいくつかあると思います。

1.求人広告に載せる

美容師専門リクルートサイトが、数多く存在します。

掲載スペースの大小によってプランの異なるコースを用意している月定額型もあれば、掲載料0円とし採用できた分だけ費用が発生する成果報酬型の2種類が主流です。

1. 月額定額型

「美容師・求人」と検索すると検索上位に出てくる老舗の求人広告代理店は月定額型の契約です。検索の上位に出てきますので、美容師であれば、一定年齢の以上の人は一度は利用したことのあるサイトではないでしょうか。認知度があり、目にすることが多いので、利用者も多いと考えられます。しかし、昨今では求人サイトを利用する若者は減ってきているのではないかと考えられます。

その他、専門学校の教材として、1冊の本として美容室をいくつかピックアップして、美容学生に直接配っている求人関連情報誌などもあります。

2. 成果報酬型

掲載料0円で、初期の費用が抑えられるのが、成果報酬型の魅力です。大手の求人広告代理店でも成果報酬型の場合もあります。しかし、サイトそのものの認知度が低いサイトもあり、その場合利用者が少なく応募に繋がりにくいのが現状です。

2. 人材紹介を利用する

直接、求職者を紹介してくれる人材紹介制度もあります。住んでるエリアなどの条件がマッチした求職者を担当者が紹介してくれるので、ミスマッチが少なく、いいように思います。しかし、募集に対して求職している人数が少ないので、中々紹介に繋がりにくいようです。

3. 学校の求人票を送る

美容学生は、学校の就職課や担任の先生などに就職相談することが多いです。学校に求人票を送るだけでは、全国25万件あるといわれている美容室が全ての学校に求人票を送っているわけではありませんが、自社を見つけてくれるというのは、難しいことだと想像が付くと思います。

また、求人票を作成するのも各学校に規定などがあり、それぞれに合わせて送ることも大変です。

就職説明会に参加したり、卒業生を連れて挨拶に伺うなど(もちろんアポをとります。)していれば、求人票をおいておくことで、学生の認知が広まり、活用されるかもしれません。

決して「送っているだけ」にならないのが大切です。

4. 就職ガイダンス・企業説明会などに参加する

各学校では、独自の企業説明会を開催している学校もあれば、代理店主催の企業説明会に学校側が授業として参加している会もあります。

その規模は、15社程度のものから50社以上の会など様々です。

コストには「外部コスト」と「内部コスト」がある

採用コストとは、どのような内容のものか?

1. 外部コストとは?

上記で記したような、求人広告のための費用であったり、会社案内などのパンフレットや企業説明会への参加費用など、外部へ支払った費用のことを指します。

それぞれの費用を細かく見ていきましょう。

1. 求人広告の掲載料

掲載スペースの大きさや、表示位置などによって価格は変動します。月額10万円程の契約から30万円ほどのモノや、成果報酬型は、アシスタントであれば十数万円、経験のあるスタイリストであれば20万円を超えてくるようです。

一番低価格なのは、学校主催の説明会でしょう。参加費用はかからないか、会場費などで5000円~10000円ほどかかるところもあるかと思います。その他、現地までの交通費です。

代理店主催の説明会は、会場の大きさ、出店数などの規模によって1ブース構えるのに、10万円~30万円と、会社によってばらつきがあります。

また、自社で個別にやる場合は会場を抑えなければなりません。貸し会議室やレンタルルームなどを活用するサロンもあるでしょう。

2. 企業説明会・ガイダンスなど

一番低価格なのは、学校主催の説明会でしょう。参加費用はかからないか、会場費などで5000円~10000円ほどかかるところもあるかと思います。その他、現地までの交通費です。

代理店主催の説明会は、会場の大きさ、出店数などの規模によって1ブース構えるのに、10万円~30万円と、会社によってばらつきがあります。

また、自社で個別にやる場合は会場を抑えなければなりません。貸し会議室やレンタルルームなどを活用するサロンもあるでしょう。

3. ホームページの作成

求職者が自社サロンに興味を持てば、必ずと言っていいほどサロンのホームページにたどり着きます。ホームページは、サロンの雰囲気だけでなく、会社の方向性など沢山の情報を載せると思いますが、見え方が分かりづらかったり、サイトのデザインがダサかったりすれば、流行に敏感な若者の興味を繋ぐことは難しいですよね。

分かりやすく簡潔で、おしゃれで機能的。それでいて最新情報が常に更新されているホームページを目指すといいかと思います。

制作費用の相場は20~30万円です。デザインによっては70~100万円の所などもありますが、テンプレートを使った手軽なモノですと5万円前後で済む場合もあるようです。

4. 会社案内パンフレットや求人票などの制作費用

自社で作成する場合は、印刷費用程度になりますが、委託する場合は数万円から数十万円と様々です。

参考記事:https://waave.co.jp/3586#:~:text=%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E5%88%B6%E4%BD%9C%E8%B2%BB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AF,6%E4%B8%87%E5%86%86%E7%A8%8B%E5%BA%A6%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

5. 採用・人事システムの導入費

年間で100名以上の採用を行う所は、エントリー状況や、スキル・性格などを一括管理できるシステムを導入している所もあるようです。初期費用は無料で、月額が5000~数万円かかるところなど、様々な形態があるようです。

6. 人材紹介料

美容師を一人採用するのに、人材紹介の企業によると平均で30万円と言われています。

アシスタントであれば、額は下回りますが、店長・幹部クラスになると40~50万かかるとも言われています。

2. 内部コストとは?

採用業務に関わる社内のスタッフに支払うお給料の全てのことを内部コストと指します。

3.美容業界における外部コストと内部コストを合わせて、○○万円!?

外部コストであれば、一人採用するのに10万円~30万円、中途美容師であれば30万円~50万円ほどと言われます。ですが、それは成功例で、いくらお金をかけていても「一人も来ない」ということもザラにあるのが美容室採用の現状です。

内部コストも合わせると、採用する人数にもよりますが、数十万~数百万はかかるでしょう。

例えば、毎月20万の広告を6ヶ月掲載し、企業説明会へ参加する費用が1回で30万円を3回、その他、採用担当者などの役割給なども合わせると年間で最低200万~1000万円はかかると言えそうです。(成果報酬型の広告なら、採用するごとに費用がかかります)

採用するなら、理念が共感・共有できるかどうか。

これまで見てきたように、美容師ひとり採用するのに数十万はかかるのが相場です。金額として安いとは感じませんよね。

そして、せっかく採用しても、入社後に早期に退職してしまうことも少なくありません。

退職してしまう理由は、給与や条件でのみ選別し、本質であるサロンの理念などの共有がなされていなかったりすると、相互のミスマッチが起こり、辞めてしまうこともあると思います。

余談ではありますが、他社と差別化を図り、給与や条件ではなく、「理念の一致によって」応募者が殺到し、採用に成功しているサロンを紹介したいと思います。

良ければ参考にしてみてください。

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差別化が為され、「このサロンで働きたい!」と思わせられれば、採用費用は非常に少なく済むでしょう。

少しでも採用費用を抑えたいとお考えのオーナー様は、ぜひ参考になさってみてください。

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この記事を書いた人

abie hair在籍。株式会社カプラスの採用担当として、企業説明会や学校訪問など採用活動の全般に携わってきた経験を活かして、美容室採用のノウハウを配信していきます。

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