【美容師×〇〇】美容業界の新しい取り組みを進める2社をフォーカス!その共通点とは?

近年は少子化の影響もあり、どのような業界でも「採用難」と言われ、人材の確保が難しい現状です。そんな中、美容業界で新しい取り組みを行い、人が集まってくるサロンの秘訣をピックアップしました。

採用にお困りの美容室オーナーの皆さん、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ヘアメイク事業部を立ち上げ、専門学校のヘアメイク科生の受け皿に。

株式会社カプラス(東京都)

株式会社カプラスは、もともと東京と千葉に3店舗を経営する地域密着型の美容室を経営している会社です。ヘアメイク事業部の立ち上げをきっかけに、「美容師資格を持ち、ヘアメイクアーティストとしても活躍できる人材を育成する」ことを掲げ、採用率を飛躍的に伸ばすことに成功しました。

1. 専門学生の声を聞くと・・・

就職説明会や学校訪問など、専門学校へ赴くと聞こえてくるのは「エンターテイメントの世界でのヘアメイクさんになりたい」や「トータルビューティーを学びたい」など、サロンのみで働く美容師以外にも憧れを抱いている若い人材が沢山いるということ。

しかしながら、一般的にヘアメイク事務所は「美容室での実務経験3年以上」という条件が多く、ヘアメイクアーティストになるのは狭き門と言われています。ヘアメイク科の学生は美容室への就職が進められることが多いと聞きます。

2. 美容師とヘアメイク、双方の「やりたい」と「ありたい」を実現

「美容師という国家資格を持っているのだから、美容師だけなくヘアメイクアーティストとしても活躍できるはず」と、ヘアメイク事業部を立ち上げました。

「美容師であるからこそヘアメイクの価値が上がり、ヘアメイクであるからこそ美容師としても価値を増す」と考え、既存の在籍する美容師たちの他に、ヘアメイクとの両立を志す人材を募集したところ、例年にはない学生からの問い合わせと応募へと繋がったのです。

3.事業の進捗と今後の展望

「美容師×ヘアメイク=ヘアメイク師」を全国に派遣できる仕組みを構築中。また、肝心の実績は、事業部発足から2年で、香港映画のヘアメイクの受注を受けるなど着実に積み上げています。また、自社が運営・管理する移動型メイクアップルームで、映像会社やエンタメ業界での仕事へとつなげていく展望を掲げています。

徹底したデジタル化で生産性を高め、離職減・応募率UP

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株式会社オリガミ・キャリアデザイン(徳島県)

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株式会社オリガミ・キャリアデザイン | ORIGAMI Career design 徳島のオリガミ・キャリアデザイン企業サイト。「人と企業」「デジタルとサービス」「美容とライフスタイル」をつなぎ、お客様のイメージをカタチにし、ビジネスシーンでの...
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DX化=進化したデジタル技術を浸透させることで、人々の生活をより良いものへと変革させるという概念を軸に、美容業界で驚異の生産性一人当たり158万円を可能に。その効果的な美容室経営と、社員に対しては「あえてDX化せず」、一人ひとりにあった働き方を提案できることで、永く安心して働ける仕組みを確立しています。

1. 収益の柱を増やし、生産性を高める

普通のサロンワークでは、一般的な都市部で60~70万ほどと言われる生産性ですが、オリガミでは158万~180万円という高水準を目標としています。その秘訣は、美容室とスタッフのやりたいを叶えた「ブライダル事業」です。二刀流を極めるため、DX化を進め事業の拡大と雇用の安定性を得ることに成功しています。

2. 自社でも動画制作事業など幅を広げる

直接的に美容に関わる以外でも、動画制作などの事業の幅を広げることで、家庭の事情により遠方に離れてしまう社員も在宅で仕事ができるスキルを身に着けられるというメリットも生まれました。そうした中で、社員一人ひとりにあったキャリアパスを提示することができ、離職率を下げ、定着率が高いと言えそうです。

3. 今後の展望は?

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「プロの集団」となり、収益の柱を増やしていくこと。それからフォトウェディングをしたいが、スキル・ノウハウ・オペレーションがないという美容室の運営をしていくなど、県内外で意志を共にする美容師との連携を以って事業を広げていくようです。

参考記事:ORIGAMI 大川 亮平/徹底したDXで驚異の生産性!離職減も叶える、仕組みとは?

見えてきた共通点は?

「働きたいと思える美容室」その共通点は、「やりたいことが叶えられる」「ヘアメイク事業への参入」ということではないでしょうか。

美容師は、従来サロンに来てくれるお客様を綺麗にすることに特化してきました。似たような業界でも、「ヘアメイク」の世界は境があり中々、美容師の傍らヘアメイクをするという雇用形態は、フリーランスや一部の知名度の高い美容師・美容室のみでしかできないというイメージを、地道な経営戦略から「地方・地域密着型美容室でもできる」という新たな展開に足を踏み入れたサロンを紹介しました。

上記にあげた2社は、美容師である以外のスキルも伸ばせるような環境を構築しています。

美容師としてのプロフェッショナルであることと同時に、時代のニーズはマルチなスキルを持っていることも重要になってきていると思います。

美容師採用にお困りでしたら、何か新しい美容師の形を模索してみてはいかがでしょうか。

美容師の採用戦略
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#2 美容師採用を成功へと導く手順|人材に困らない考え方と行動とは?
#3 美容室のオンライン企業説明会を行う上で心得ておきたいこと|開催方法や事前に準備することは?
#4「こんなサロンで働きたい!」美容学生から注目される美容室とは?|Z世代が働きたいと思うヘアサロンは?
#5 美容学生の就活における不安や疑問とは?美容学生の声 第2弾
#6 採用に強い美容室の取り組み3選|差別化を図るポイントは?
#7 美容師が転職を考える理由3選|人材が集まる美容サロンの事例もご紹介!
#8【美容師×〇〇】美容業界の新しい取り組みを進める2社をフォーカス!その共通点とは?
#9 美容室の人材不足の解決案!応募率をあげるには?①助成金制度を活用し職場改善に取り組む
#10 美容室の人材不足の解決案!応募率をあげるには?②休眠美容師に注目|ママ美容師たちが輝ける場を
#11 美容室の採用に役立つ助成金9選
#12 採用にかかるコストはどのくらい?~手法と相場~

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この記事を書いた人

abie hair在籍。株式会社カプラスの採用担当として、企業説明会や学校訪問など採用活動の全般に携わってきた経験を活かして、美容室採用のノウハウを配信していきます。

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