採用に強い美容室の取り組み3選|差別化を図るポイントは?

美容師新卒採用に強い美容室になるための方法を知りたい方へ。本記事では、新卒採用の安定化に成功している美容室が取り組んでいる、他社サロンとの差別化を図るポイントについてご紹介します。実際に採用を担当し、学生からの意見を聞くことが多い美容師からの目線で解説しているので、採用に困っている採用担当者さんは参考にしてみてください。

目次

選ばれる美容室とは?

美容室の店舗数は全国で25万軒を超えており、お客様からも、また美容師たちからも選ばれるためには、「他社との差別化」ということがキーワードになってくるでしょう。

ここでは、採用にかかわることとして、「どのようにして差別化をし、人を集めることに成功しているのか」を具体例を交えながら、紐解いていきたいと思います。

1.SNSでの圧倒的知名度!ブランディングの確立とマーケティング戦略

SNSを中心に、圧倒的な知名度を以てして高い人気を誇る美容室は、お客様からも美容師からも支持を集めています。その認知度を高めるためには、企業としてしっかりとブランディングし、SNSで多くのフォロワーを獲得してきた経緯があります。どのようにして、知名度をあげていくことに成功したのでしょうか?

株式会社オニカム「ALBUM」の例


株式会社オニカムは、14年に東京・渋谷「アルバム」を創業し、業務委託と正社員という2つの働き方を融合するハイブリッド型ヘアサロンとして、わずか4年で業界内では知られるサロンに成長しました。

1.SNS戦略
引用:https://www.instagram.com/p/CfQKucivQxa/?utm_source=ig_web_copy_link

ALBUMグループでは、インスタグラムや予約サイトを徹底的に分析し、ブランディングの確立とフォロワー数の獲得に成功しました。ALBUMグループが運営するインスタグラムアカウントは、ALBUMのオフィシャルアカウントと、各個人スタイリストのアカウントに分けられており、全てのアカウントの総合フォロワー数は美容業界の中で圧倒的です。美容師個人のアカウントでスタイリストが自分の好きな・得意なスタイルを常にアップし、最先端のトレンドや技術力を発信。それをofficialアカウントで集約しています。

それぞれの個人アカウントの写真や動画のクォリティーも高く、技術力の高さが窺えます。アレンジなどのHOW TO動画が分かりやすく真似し易いのも人気の高い理由でしょう。

2.バックオフィスの存在

認知度を高める上で最適なツールであるSNSですが、拡散力をつけるのには多くの知識や工夫が必要です。そんな中でもこれほどまでに広く認知されるようになったのは、美容室を経営・運営していく上で、美容師の他にバックオフィスが存在しているからではと考えます。技術を売る美容師の他に、採用・人事・広報などのオフィスメンバーが在籍していることで、各役割を持った人材がSNSの運用について多角的に分析しフィードバックしながら向上していったのではと推察します。

もちろんバックアップすればフォロワーが増えていくわけではなく、各美容師たちのセンスや技術力あってこそであるということは言うまでもないでしょう。コンセプトやブランドがしっかりと染み渡ったSNSが、結果的に多くのフォロワーを獲得することが出来たのではないでしょうか。

美容師はサロンワークやクリエイティブに専念しながら、SNSの運用をフォローできる体制が整った企業ですので、数々の経験から「フォロワーを増やす方法」などのノウハウを得ている様です。

参考記事:インスタのフォロワー14万人超えの美容師NOBUが語る「フォロワー数の増やし方」

ALBUMは、徹底的な分析力をもってしてマーケティングし、採用だけでなく、集客にも確固たる強みが出せている美容室と言えるでしょう。

美容師としての基本的な技術を教えるためのアカデミーを開設しているなど、教育風景も発信しているので、求職者たちはイメージがしやすく、その発信力やノウハウは、他社にはない強みとして大きな魅力になると思います。

その発信力と知名度の高さで、他社と一線を画す成功を収めているといえるでしょう。

2.ヘアサロン以外の業種も手がける多角経営

美容師という職業は、とても専門性の高い職業です。髪を切るということ以外では、ネイルやエステなど、同じ美容界での職種は多々あれど、それぞれが専門的な知識・技術を習得しなければなりません。その各スペシャリストたちが揃う美容界で、美容以外にも多角的に経営を進めている美容室があります。他にはあまりない経営方針で、どのように成長してきたのでしょうか。

株式会社ONE’sの例

ONE’s(ワンズ)グループは、平成生まれの若い代表者3名が2018年に創業した会社です。そんな若き代表たちが創設3年の間で美容サロン16店舗を展開し、他の業種を含むグループ全体での2021年の年商見込みが5億3,000万円超という急成長を成し遂げました。さまざまな業種の多角経営、最短3カ月でのスタイリストデビューなど、従来の美容室とは異なった道筋で成功しているといえるでしょう。

1.8業種にわたる多角経営

サロン展開の内訳は、美容室10店舗、アイラッシュ4店舗(うち2店は他社とのコラボサロン)、ネイル1店舗、ドライヘッドスパ2店舗、脱毛サロン1店舗となっています。その他にも、不動産2店舗、IT業サロン向けアプリ会社、携帯電話販売会社、親族経営のところと協力している事業として内装業があり、保育園・飲食業なども手掛ける構想があるようです。

2.セカンドキャリアを踏まえた未来図

美容業界の雇用環境を高水準にしたいという想いを叶えるために、多角化というのは必要です。美容師って歳をとると、どうしても売上が落ちてしまう。そういう人のセカンドキャリアを用意する意味でも、いろんな事業の連結経営を行って『この分野はきみに任せたよ』って、できるといいじゃないですか。」

https://hba.beauty.hotpepper.jp/check/33241/

美容師は、一生ものの技術を習得しても、40代、50代と年齢を重ねていくとキャリア形成に不安を感じることがありますよね。多角的な経営をしていくということは、多方面に道が開け、安定したキャリアを積み、将来の人生設計ができるようになっていきます。

求職者にとっては、そうした未来図が描きやすく感じるのも、応募の動機となり、人が集まる会社として、急成長を成功させた要因ではないかと思います。

参考記事:平成生まれの若き代表3名!8業種の多角経営&最短3カ月デビュー… その圧倒的成長を、支えるものとは? 

事業の多角化を進めることは可能性の広がりを感じるだけでなく、生産性の低い美容業の下支えとなり、安定した雇用や所得を生み出すために必要なことと考えているようです!その奥行のある思考は、これからの成長もとても楽しみな会社ですね。

3.「美容師×ヘアメイク」“やりたい”を叶える環境づくり

近年の美容専門学校は「トータルビューティー科」や「ヘアメイク科」など、美容師科以外の学科の設立が増えています。また、ヘアメイクの職業に関心の高い美容学生が増えていることも、実際に肌で感じることが多くなりました。

しかし現実を見ると、サロン実務経験が3年以上ないと、ヘアメイク事務所などへの就職は難しく、また、美容師との両立は中々現実的でないなど、「狭き門」と言われています。

サロンで働く美容師という職業以外にも、映像や雑誌、広告、または芸能人の専属など、「ヘアメイクアーティスト」への憧れを抱いている求職者が多くいる中で、「やりたい」という想いを叶える為に、ヘアメイク部門に力をいれている会社を紹介します。

株式会社カプラスの例

https://www.kaplus.jp/

設立18年を迎え、都内に2店舗、千葉に1店舗の美容室と、ヘアメイク専門サロン、スキンケア専門サロンを1店舗づつ経営している株式会社カプラスは、2020年から本格的に「ヘアメイク事業」に参入しました。

1.美容師とへアメイクの両立

社員全員が、有国家資格者の正社員雇用で、ヘアメイク業界にはあまりない、安定した雇用環境と、美容師技術も併せ持つヘアメイク技術を学べる教育体制を構築しています。

この2つのスキルを、社内でしっかりと学べることは、他社にはない強みとなっているでしょう。

2.新たな事業「移動できる美容室」

また、各サロンでは永く地域密着美容室として多くのお客様から支持を得ていましたが、その姿からは、驚きの秘策として「移動できる美容室」のコンテナサロンを有しています。

そのコンテナサロンは、全国どこへでも出張することができるので、今まで、映画のロケ現場やプロモーションビデオの撮影などで、芸能人にも使用してもらいました。

合わせて読みたい:【移動式メイクアップルーム】ってなに?屋外撮影現場で『楽屋』として大活躍!

それらの革新的なアイデアで、美容師の仕事とヘアメイクアーティストの仕事の両立、「社員のやりたい」を叶えるという姿に、今では採用の募集を早めに終えてしまうことも少なくありません。(近年では、定員6名の応募枠が、美容学生が1年次生であるうちに埋まってしまいます。)

この採用難の美容業界において、ほぼ中途採用を要することなく、新卒採用と社内教育によって人員を育て、事業を展開してきています。

美容師という仕事の可能性を最大限広げ、社員の「やりたい」を後押しし、共に作り上げる経営スタイルで、人が集まる企業に成長してきたと言えるでしょう。

ヘアメイク事業部が発信する「ミレニアル世代へむけた美容情報WEBマガジン」

CARINO:https://carino.tokyo/

当たり前に捕らわれずに開拓していきましょう!

他のサロンではやっていないことは、必ずしも「できないこと」ではありません。他のサロンではできないことをやってこそ、「差別化」となるのです。

自社のブランドのみを受け入れてくることだけを考えるのではなく、求職者が何を求め、どのようにありたいかを考え、独りよがりにならない経営スタイルを構築出来れば、良い人材が自然と集まってくるのではないでしょうか。

そこには、美容師というスキルのみではなく、IT分析に特化した人材や、広報担当、人事担当に特化して採用することも必要かもしれません。自社のウィークポイントを補う人材の確保は、とても大切です。給与や待遇を良くするだけでなく、広い視野で美容室経営を捉えていくといいかもしれませんね。

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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この記事を書いた人

abie hair在籍。株式会社カプラスの採用担当として、企業説明会や学校訪問など採用活動の全般に携わってきた経験を活かして、美容室採用のノウハウを配信していきます。

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