ソフトメイク編#4【ヘアメイク師®︎】教育マニュアルを紹介

メイクテクニックを知りたい方へ。本記事では、優しく見えるポイントから、実際のやり方まで大公開!お顔による入れかたの違いも紹介していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!

目次

ソフトメイク(優しく見えるメイク)のポイントを知ろう

『ソフトメイク=優しく見える、優しそうに見える、柔和な表情のメイク』

このようにソフトメイクを表現します。誰が見ても、この人は良い人そうだな、という印象のメイクです。

メイクの基礎となるテクニックと合わせて、ポイントを解説します。

印象を決めるポイント

印象を決めるポイントは、様々なメイクに共通します。

1. 色

色は、どんな系統のカラーなのか。暖色系なのか寒色系なのか、はたまたモノクロなのか。
その色によって、印象は変わりますよね。

今回は、優しそう、柔和な表情のメイクになるので、暖色系の色、ピンクや明るいブラウンなどを選択するとよさそうですね。

2. 形

形は、丸、三角、四角などさまざまありますよね。その形を作っている線が、曲線なのか直線なのか、それにもよります。

丸いと柔らかく安心感が生まれ、曲線だとふんわりとした穏やかなイメージになることから、今回のメイクは主に丸みや曲線を意識します。

3. 質感

質感は、ふんわりとしているのか、つやっとしているのか、もちもちしているのか。見た目のイメージで、触ったらきっとこんな感じかな?といったところが質感です。

ふんわりとしたお肌は、柔らかそうで思わず触りたくなりませんか?今回のメイクは、ふんわりと柔らかそうに見えるような質感が好ましいですね。

メイクのポイント

印象を決めるポイントを元にして、メイクのポイントをパーツごとに解説していきます。

1. ベース

ベースで印象を変えるには、まず血色良く見せることです。そこから、あまり陰影を出さないようにして、ふんわりパウダリーに仕上げます。

コントロールカラーを使用する場合もあるでしょう。パウダーファンデーションを使用したり、フェイスパウダーをたっぷりと使った質感がいいと思います。

2. アイメイク

アイメイクは、丸みを意識して、暖色カラーでメイクをします。目の高さを出すようにして、丸みを出すようにコントロールします。一か所からのグラデーションにすることでその中心部分を強調させます。ビューラー、マスカラでも丸みを意識します。

3.アイブロウ

アイブロウは、明るめのカラーで曲線をイメージして描いていきます。元々のアイブロウを活かす場合は、ペンシルで少し足すようにします。

アイブロウの形を作っていく場合は、なるべく直線のラインにならないようにイメージしながら描きます。眉山は、黒目の延長で考えると良いでしょう。

4.リップ

リップは、血色がよく、ふっくらとした形をイメージします。元々の血色があまりよくない人には、ベースの時点でカバーリングをしてからカラーを重ねるといいでしょう。

形の補正をしたほうがいい人には、リップペンシルを使用し、カーブラインを意識して描きます。

5.チーク

チークは、目の下に入れていきますが、目安はにっこりと笑ってもらって頬が高くなる位置です。ふんわりふっくらとした頬になるように、最後に優しくぼかします。チークが固まらないように、ブラシを振るようにしてぼかすようにしていきます。

6. ハイライト&ローライト

ハイライト、ローライトは、ベースの時点で仕込んでいくものもあるので、軽めでいいです。

メイク全体を見て、もう少し高くなった方が良いところにハイライト、もう少し影がほしいところにはローライトを入れます。

ソフトメイクではやりすぎないようにすることが大切です。

ソフトメイクをやってみよう!

では実際に行っていきましょう。

1. 化粧水パッティング

まずは化粧水からです。手順は化粧水パッティングの記事を参照してください。

保湿をしっかりと行いましょう。

2. ベースメイク

ファンデーションは種類によってやり方は異なります。手順はベースメイクの記事を参照してください。

目の下から口角へかけての▽ゾーンをしっかりと明るくしましょう。首の色に合うように選択します。下地のカラーはモデルさんに合わせて行います。

3. ハイライト

ハイライトは、鼻筋、額、顎先へ入れます。口角が下向きの方は、下唇の口角に沿って小さく入れます。

骨格的に目の下が低くて明るさが出にくい方は、その位置にも入れますが、入れる幅に注意しましょう。

4. ローライト

ローライトは、鼻筋の横やアイホールの窪み、フェイスラインに入れます。はっきりとしたカラーではなく、なじみのあるカラーで行いましょう。

鼻筋の横の窪みにブラシをセットしたら、アイブロウへなじませ、そのままアイホールのくぼみ、鼻筋の横にすっと入れます。

陰影をつけすぎると硬い印象になってしまうので、入れすぎてしまった場合はスポンジや指でぼかしましょう。

5. ニュアンスカラー

ニュアンスカラーとは、メイクのイメージをしやすくするために入れるカラーです。チークのような位置づけですが、濃くはいれません。アイメイクなどをしていく時の指標になるイメージで先に乗せます。頬の高い位置に、ふわふわっと優しく入れます。

6. アイメイク

アイメイクは工程が多いので、分けて考えます。

①影

アイメイクの最初には、必ず影という工程を踏みます。これは、目元の形を変えることができ、目がもともとそうであったかのように見せる効果があります。

ソフトメイクの場合は、黒目の上に高さを出すようにしていきます。

目を閉じてもらい、瞼に半円を描くように描いていきます。

書いたら目を開けてもらって、高さが出たか確認しながら上の部分をぼかしていきます。
ぼかさないで終わらせないようにしましょう。目の形を変えたい場合には必ず使用するテクニックなので、しっかりと覚えましょう。

元々目の高さがある方は、無理せず、まつ毛の間を埋めながらバランスを見て拡張するようにしましょう。無理して縦幅を出し過ぎると、目尻や目頭との高低差のギャップが不自然になってしまいます。

②アイシャドウ

アイシャドウは、シングルグラデーションで入れていきます。

シングルグラデーションとは、一か所のところからのグラデーションです。

通常は明るいカラーから順番に入れていきます。(明るいカラー→ライト色、中間のカラー→ミディアム色、暗いカラー→ダーク色 と表現します)

ソフトメイクの場合は、黒目の中心から半円を描くようにしながら目尻側と目頭側へ繋げます。

ライト色は大きな半円を、ミディアム色はそれよりも小さな半円を描きます。ダーク色は際を埋めるように入れるので、半円は描きません。ライト色、ミディアム色は目の下にも入れていきます。

ブラシの当て方や力加減に注意しながら、瞼をめくってしまわないようにしましょう。

③アイライン

アイラインは、必ずまつ毛の間を埋めるようにしましょう。粘膜が見えやすい人は、粘膜も埋めるようにしたほうが写真映えします。目が小ぶりな方は、リキッドアイライナーでも構いません。

目が大きいかたは、ペンシルアイライナーの方が、イメージとずれにくいのでいいかもしれません。

④ビューラー、マスカラ

中心のまつ毛をしっかりとあげるようにビューラーをします。まつ毛が下がりやすい方は、マスカラをした後にもあげるようにすると持ちやすいです。目頭、目尻のまつ毛も、前から見たときに上がって見えるようにビューラーをしてあげます。

マスカラは、下まつ毛から付けます。マスカラを持っているほうの小指をお顔に当てて固定します。視界に入らないように注意しながら、中心から外側へつけるようにします。上まつ毛は、両面付けます。まず下の根元付近に付けたら、上はマスカラをくるくるっとするようにして、まつ毛を絡ませながらつけていきます。最後に下の全体を付けます。

7. アイブロウ

アイブロウは角を無くして、緩やかな曲線を描くようにしましょう。ストレートはそれだけで少し強いイメージになりやすいので、ソフトメイクにはあまり用いません。

①目安の設定

眉山の位置は黒目の延長線上にし、眉尻は小鼻と目尻をつないだ延長にしますが、眉頭の高さよりも下げないようにします。アイブロウパウダーで軽く目安として点を取り、大枠を決めておくと描きやすいです。

②眉を描く

理想の形にするために、足りないところには毛を生やすように書き足していきます。アイブロウペンシルを使用し、毛流れに沿って1本1本描いていきます。

筆圧は柔らかくしたほうが、自然な眉に近づきます。毛が欠損してる部分があると、そこにただパウダーをのせただけではかなり不自然になります。

③カラーリングをする

アイブロウパウダーをブラシに含ませて、毛を絡ませるようにしながら眉尻の方からカラーリングしていきます。眉頭から眉尻にかけて、【淡い〜濃い】グラデーションになるようにします。

アイシャドウブラシや、エッジブラシを使用すると良いかと思います。

8.リップ

リップは血色が悪い方の場合、発色が暗くなってしまうので、事前にファンデーションかコンシーラーでカバーリングしておきます。暖色系で似合うカラーを調合しましょう。

ブラシに含ませたら、口角から中心へ向かってフレームを捉えたら、内側を塗ります。ブラシを寝かせるようにして、側面でフレームを捉えるようにするとぶれずにきれいに描くことができます。

9. チーク

チークは、血色感を出すことと、メイクの総仕上げとしてメイクをブレンディングする目的があります。チークブラシは親指と中指で持ち、人差し指は添えるようにセットします。

この持ち方にしたほうが、柔らかくチークをいれることができます。

①チークの手順

ブラシにパウダーを含ませたら、にっこりわらってもらい、頬の高くなるところにフィットさせます。外側へ向かって半円を描くようにブラシを広げます。一度離して、1センチくらい外側へずらし、同じ工程を行います。

これを3箇所行います。

最後に、全てを囲むように外側からブラシを入れて、3つの半円の上を通り、中心まで来たら3つの半円の下を通って、お顔の外側へ抜けていきます。

これでチークが入りました。

②ブレンディング

チークを入れたブラシのまま、パウダーを足さずに行います。

フェイスライン、アイブロウ、アイホール、唇の周りをふわーっとなぞっていきます。

適度に力を入れつつ行ったほうが、プロのように見えます。

ブレンディングを行うことで、メイクの統一感やつながりが生まれて、メイクの完成度が高くなります。また、お顔でも青みが出る箇所があるので、そこにいれることによって、お顔のトーンも上がり自然な血色感のあるお顔になります。

パウダーを足さずに行うことがポイントです。

10. ハイ&ローライト

最後の総仕上げとして、必要だと思うところに軽く乗せます。濃くのせすぎると、せっかく作り上げてきたソフトメイクが台無しになってしまいますので、注意しましょう。
ブラシにとったパウダーをそのままつけるのではなく、ティッシュオフなどしてからお肌にのせるといいです。

ソフトメイクで基礎テクニックを学ぼう!

ソフトメイクでは、メイクの基礎テクニックがたくさんあります。
メイク自体はとてもシンプルですが、覚えるテクニックは沢山あります。
一つ一つ確認しながら行い、今後のメイクに活かせるように基礎をしっかりと復習するようにしましょう。

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この記事を書いた人

CARINO編集部です。美容師さんやヘアメイクアーティストさんに役立つコンテンツを発信します。

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