特殊メイクのやり方を知りたい方へ。本シリーズでは、ヘアメイク師が現場で使える特殊メイクのテクニックをご紹介しています。今回ご紹介する特殊メイクテクニックは、ハロウィンなどのイベントやドラマ・舞台の現場で使える「切り傷」メイクです。最低限必要な道具から実際のやり方、ポイントまで詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
道具を準備
今回切り傷メイクに使用した道具はこちらです。
- 三善 メークアップワックス(切り傷メイク用の粘土状のもの)
- 三善 ブロードペイント(血糊)
- メイクアップフォーエバー フラッシュカラー
(耐水、耐汗性のあるもの。フェイス、ボディー用クリームカラー)
- スパチュラ
- スポンジ(通常のメイク用スポンジと、すり傷を再現する用の粗めのスポンジ)
- ワセリン
- 綿棒
- ティッシュ
切り傷メイクのやり方とポイント
上記の道具を使って、実際にリアルな切り傷を再現してみましょう。
まず、メークアップワックスを作りたい大きさに合わせて取り、軽くこねます。
傷を作りたい場所にのせて、指やスパチュラを使って、のせたメークアップワックスの周りを肌に馴染むようにつけます。切り傷を作るところが盛り上がるようにするのがポイントです。
肌との境目がなだらかになるようにします。この時、メークアップワックスを伸ばしにくい場合はワセリンを少量付けると伸ばしやすくなります。
メークアップワックスで作った土台に切り傷を作っていきます。
先の細いスパチュラを使用するのがおすすめです。
今回はスパチュラが無かったためピンセットで代用しました(笑)
指の関節部分に切り傷メイクをする場合は、曲げたり伸ばしたり動く部分なので、傷口を広げるとよりリアルになります。
フラッシュカラーの赤、茶色を使用して、切り傷周辺に赤みやあざを作ります。
スポンジに少量とり、ポンポンとつけます。
ぶつけたようなあざを作る場合は、青や黄色も使用するとより完成がリアルです。
フラッシュカラーの黒、茶、赤色をメインに傷口に色をつけます。
ブロードペイントを使用して、血が出ているようにメイクします。
すり傷を再現する用の粗めのスポンジで広げたりすると、よりリアルな仕上がりになります。
切り傷メイクの完成です◎
リアルを追求しよう◎
今回は指の関節部分に切り傷メイクをしてみました。参考になりましたか?
土台を作る際、肌とメークワックスの境目をなだらかに馴染ませることがリアルに再現するポイント。切り傷ができてすぐのイメージの場合は明るめの血糊を使い、時間が経った切り傷には暗めの血糊を使うなど、想定された時間経過に応じてアイテム選びをするのも重要です。
あざや火傷のメイクも次回ご紹介していきます。ぜひチェックしてみてください◎