ヘアメイクアシスタントの心得#舞台編#スチール撮影編【ヘアメイク師®︎】教育マニュアルを紹介

一人前のヘアメイクアップアーティストになるためには、アシスタントから始めて経験を積みます。本記事では、ヘアメイクの現場ごとの一連の流れや、その中で心がけたいことなどをお伝えしていきます。アシスタントとして初めてヘアメイクの現場に入る人や、ヘアメイクアーティストになるまでの期間何をする必要があるのか知りたい人は、是非チェックしてみてください。

目次

ヘアメイクアシスタント#舞台編

アシスタントは”気遣い”が最も重要です。役者さんの体調がすぐれない時用に薬やホッカイロ、乾燥対策にリップ・ハンドクリーム・飴など、ありとあらゆる場面を想定して準備しておくと喜ばれます。ヘアメイクアシスタントは、ヘアメイクアーティストの方が求めるものに応えられるようにアシストします。

1.現場入り

事前に伝えられた時間に現場入りします。まず現場に着いたら、スタッフの方や役者さん、お世話になるヘアメイクアーティストの方にしっかりと挨拶をしましょう。

メイクルームの場所を確認し、準備をしていきます。スムーズに使いやすいようにメイクとヘアの道具を並べます。この時、広げすぎてしまわないように注意しましょう。

2. イメージの共有

ヘアメイクアーティストの方とクライアントの方とで、事前に打ち合わせを行い、ヘアやメイクを決めていきます。ヘアメイクアーティストの方と事前資料を確認しながらどんなヘアメイクにしてくかをイメージ共有していきます。

台本を読み込み、どのタイミングでヘアやメイクチェンジ、お直しが必要かを確認していきます。事前にイメージ共有されている場合は前もってよく確認しておきましょう。

3.ヘアメイク

ダンスや動きが激しい舞台の場合には、崩れにくいヘアメイクが重要になります。メイクはまずしっかりと保湿をし、崩れ防止下地を使います。目元にはウォータープルーフのアイテムを使用します。眉やリップはティントタイプのアイテムが増えているためオススメです。照明で色が飛んでしまう場合が多いため、チークを気持ち多めにのせるなど、血色感を出します。

髪をまとめるときやウィッグを使用するときは、特に崩れないようにするため、ピンでしっかりと固定します。

4.ゲネ

舞台ですと、客席から見た時にどのように見えるか、役にあっているかを、ゲネと呼ばれる通し稽古でチェックしていきます。

ゲネで確認した流れを台本と照らし合わせて、動き、配置を確認します。

5.ヘアメイク最終調整

ゲネでチェックした修正箇所をもとにヘアメイクを仕上げます。最終調整を行い、再度動きを確認して公演開始です。

6.公演スタート

現場バッグに以下のアイテムを入れておきましょう。

お直し用アイテム

  • ファンデーション
  • コンシーラー
  • スポンジ
  • リップ
  • リップブラシ
  • 綿棒
  • ヘアスプレー
  • コーム
  • ピン
  • ティッシュ
  • ウェットティッシュ
  • 汗を抑えるためのペーパータオル

舞台袖はスペースが限られるので、セットの移動や役者さんに配慮しながら汗をおさえたり、ヘアやメイクを整えたりします。人工毛のウィッグは特に絡まりやすいので、潤いを与えたり、優しく梳かしたりして整えます。

7. 公演終了後

役者さんのメイクをオフしたり、ウィッグを外したり、帰れるように整えます。片付けをして、使用したメイクルームを元の状態に戻して終了です。スタッフの方や役者さんに挨拶をして帰宅します。帰宅後は使用したスポンジやブラシなどのお手入れをします。

ヘアメイクアシスタント#スチール編

現場が変わっても、アシスタントに求められる本質は変わりません。ありとあらゆる場面を想定して準備しておくと喜ばれます。ヘアメイクアシスタントは、ヘアメイクアーティストの方が求めるものに応えられるようにアシストします。

1. 現場入り

舞台編と同様、しっかりと挨拶をして現場入りです。スタジオによってはモデルさんの入り時間も一緒の場合があるので、準備は素早く行います。

2.ヘアメイク

スチール撮影の場合事前にイメージ共有されている場合が多いので、モデルさんと撮影のイメージを確認しておきます。アパレル・ファッション撮影は、元々の素材を活かして欲しいとナチュラルなヘアメイクを求められることが多いと感じます。ヘアメイクアーティストの方の指示をもとに、ヘアのベース作りやメイクのベース、アシストを行います。

3. 撮影

メイクが終わり、衣装に着替えたら撮影スタートです。主にカメラの前でヘアを整えます。モニターをチェックしながら、顔に髪がかかったり、動いて乱れたら整えます。

背景によっては数本飛び出た髪の毛が目立ってしまったりするので、細部までよく確認します。衣装チェンジのたびにヘアを整え、必要に応じてリップを足したりツヤ感を足したりします。

何パターンかヘアメイクのチェンジがある場合もあります。

4.撮影終了

舞台同様モデルさんのメイクをオフしてヘアを整えて終了です。

またお願いされるヘアメイクアシスタントを目指そう

今回は舞台、スチールの現場にてヘアメイクのアシスタントに入る際の動きや一連の流れをご紹介しました。

ヘアやメイクのベースだけお願いされる場合や、指示に従って一通りヘアメイクを行いチェックしてもらう場合もあるので、イメージの共有と確認は重要です。撮影場所や天気によって非有ようなものが変わってくるので、臨機応変に対応できるように準備しておきましょう。

ヘアメイクのアシスタントは何よりも気遣いが大事で、俳優さんやモデルさん達と程よくコミュニケーションをとり、場の雰囲気を良くすることも必要になるので日頃からいろいろな方と会話をして慣れておくと良いでしょう。

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