メイクを初めてやる方へ【工程別メイク知識編】ヘアメイク師®︎がポイントや注意点を解説します!

メイクのイロハを知りたい方へ。本記事では、メイクの工程に沿った名称から、効果や意味などの知識まで大公開!メイクをするときのポイントも紹介していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!

こんな人にオススメ】

  • メイクを今までしてこなかった人
  • メイクを新しく始めたい人
  • メイクの基礎知識を学びたい人
  • 人にメイクをする仕事の人
目次

そもそもメイクって何をするの??

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メイクとは、化粧をしてより美しく見せることであり、そう見えるように錯覚を起こすことです。メイクアップという言葉は、メイクをしてその人をアップさせ、より美しく魅力的に見せるという意味があります。

メイクをして美しくなりたい、違う自分に変身したいなど、様々な願望や要望があります。メイクを始める上で必要な知識はたくさんありますが、それぞれどんな効果を期待してメイクをしているのでしょうか?

まずは基本的なメイクの工程に沿って解説していきます。

1. スキンケア

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スキンケアはメイクをする前に必ず行う工程です。スキンケアをせずにメイクに入ることはありません。

化粧水や乳液を使用します。この段階でマッサージをする場合もあります。スキンケアをする目的を解説します。

1. お肌に潤いを与える

お肌に潤いを与えて、乾燥を防ぎます。乾燥した状態だと、メイクのノリが悪くなり、かさついた仕上がりになります。また、肌が潤うことにより透明感がでて明るくなります。

2. 毛穴を小さくする

化粧水は冷たいので、毛穴をキュッと引き締める効果があります。毛穴が目立つ方は、涙型のような形をしています。化粧水パッティングは、下から上へ引き上げる用に行いますので、毛穴を小さくする効果もあります。

3. 肌を沈静させる

化粧水を浸透させることにより、赤く火照ったお肌を沈静させることができます。体温が高いと、皮脂も出やすくなり結果的にメイク崩れがはやくなります。必要であれは、コットンパックもしましょう。

4. リラックス・コミュニケーションを取る

スキンケアはメイクの中でも一番最初の工程です。施術側は緊張の瞬間ではありますが、モデルさんをリラックスした良い状態で撮影に送り出すためには、緊張をほぐしてあげなくてはなりません。

スキンケアは色々なやり方がありますが、パッティングをしてリズミカルにお肌に触れることで気持ちが伝わります。

2. ベース

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1. 下地

下地はファンデーションとの接着剤のような役割を果たします。お肌のトラブルをカバーしたり、補正してくれたりと、とても重要な役割を果たします。下地にも種類があります。

コントロールカラーと呼ばれる下地は、カラーがついている下地です。お肌の色の補正ができるので、部分による使い分けも可能です。

プライマーと呼ばれる下地は、お肌の凹凸を補正してくれる下地です。毛穴や、トラブルの跡などを目立ちにくくしてくれます。

トーンアップ系の下地は、お肌のトーンを明るく見せてくれる下地です。

下地には日焼け止め効果も含まれる物が多くあります。外での撮影や、外出時には日焼け止め効果は必須です。

2. ファンデーション

ファンデーションは、お肌を綺麗で立体的に見せてくれたり、外的刺激から守る効果もあります。ファンデーションの種類も沢山ありますが、一般的な撮影で扱うものについて解説します。

リキッドファンデーションは、液状のファンデーションで自然にツヤっぽくカバーしてくれます。指かスポンジで伸ばして、そのあとにパウダーをつけて仕上げます。

パウダーファンデーションは、固形状のものをスポンジにつけてつけてお肌へ乗せます。パウダリーでふんわりした仕上がりになります。化粧直しにも使いやすいタイプです。

クッションファンデーションは、スポンジにつけて叩き込むようにつけるタイプのファンデーションで、艶っぽく仕上がります。カラーを混ぜることができないところが弱点です。

3. コンシーラー

コンシーラーは主にくま・赤味・ニキビ跡などのトラブルをカバーするものですが、ハイライト・ローライト効果を出すこともできます。ファンデーションよりも油分が多く入っているので、一度につける量が多いと崩れてしまうので注意が必要です。小さいブラシに少量つけて重ねていくか、指で軽く馴染ませるようにします。

4.コンシーラー

パウダーお肌をさらっとさせたり、ふんわりさせたり、ベースの仕上げの工程で使用します。マット系・ツヤ系・ルーセント系があり、目的のイメージに合わせて使い分けることが必要です。カラー付きのパウダーもあります。

瞼に乗せたり、皮脂が出やすい部分に乗せるなどポイント使いすることもあります。この後の工程でのカラーの発色を良くするためにも必要な工程です。

3. 骨格修正

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骨格修正とは、お顔の形を整えたり、小さく見せたり、立体的に見せることが目的のメイクテクニックです。日本人などの東洋人はのっぺりと見えやすいので、必要な工程です。

違和感を感じるくらい濃く入れる必要はありませんが、写真を撮ったときに効果を発揮するように丁寧に入れましょう。

1. フェイスシェーディング

お顔の形の理想型は、逆卵型です。その理想の形になるように、フェイスラインにシェーディングを入れます。必ずグラデーションになるように行うことが大切です。髪の毛が薄くなっているところから仕込むようにすると自然に馴染みやすいです。

フェイスラインに入れたら、小鼻へ向かって内側へブラシを動かすとグラデーションになり馴染みやすくなります。

2. ノーズシャドウ

ノーズシャドウを綺麗に入れるポイントがあります。

  • まずはお肌の色に合ったカラーを選択して馴染むようにする。
  • 目頭横の窪みから、眉毛へつなげて入れることで、繋がりが生まれる。
  • 鼻筋が平坦気味の人はふわっとぼかし、線にならないようにすることで自然に馴染む。

ノーズシャドウは入れる方がとても多いですが、カラーが合っておらず浮いて見えてしまっている人がとても多い場所です。オークル系・ピンク系とありますが、薄いグレーやグレイッシュなブラウンを使用すると馴染みがよくなります。

3. ハイライト

ハイライトは高く見せたいところに入れます。ハイライトはラメやパールが入っているものが多いですが、使用する場面に注意が必要です。一般的なメイクだとキラキラし過ぎてしまうと不自然ですが、パーティなどのメイクはキラキラしていた方が華やかに見えて映えます。

使い分けが必要ですし、入れる場所も考えながら入れないとやりすぎ感も出てしまいます。その時の流行りなどでも使用するハイライトの質感は選択した方がいいでしょう。

4. アイメイク

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アイメイクは目を魅力的に見せてくれます。大きさや形を変化させることにより、様々なイメージのメイクになります。

1. アイシャドウ

アイシャドウは目元にカラーをのせるものです。ラメ・パールが入ったものもあり、目元を華やかに見せてくれます。また、グラデーションにして乗せることで目を大きく見せる事もできます。

2. アイライン

アイラインは、目元を引き締める場合や、目元を印象づけたいとき、目を拡張させたいときに引きます。リキッドタイプ・クリームタイプ・ペンシルタイプがあります。

アイシャドウを細く入れることでアイラインを引くこともできます。粘膜に引くことで、白い部分が無くなり、より引き締まった目元にすることもできます。

3. ビューラー

ビューラーでまつ毛をしっかりと上げることで、目元に光が入りやすくなります。目がキラキラして綺麗に見えるので、まつ毛をあげてあげることはとても大切です。ビューラーの方向を変えることにより、目の形も少し変わってくれます。

まっすぐ上に抜くと目は丸く大きくなります。斜め上へ抜くと目の横幅が広がり切れ長な目元になります。

4. マスカラ

マスカラは、まつ毛を濃く印象付けることができます。マスカラは粘性があり、乾くとぎゅっと引き締まる性質があります。そのため、上まつ毛には上下からつけてあげると上がった状態がキープされ持ちが良くなります。

カラーマスカラもたくさんあるので、個性的にしてあげたり、雰囲気を変えたいときには使用してあげると良いでしょう。

5. つけまつげ

つけまつげは、目元にボリュームを出してくれるアイテムです。まつ毛が少ない、短い方にの使用できますし、しっかりとしたメイクの時にも活躍してくれます。1枚がつながっているものもあれば、ポイントで使用できるものもあります。

また、つけまつげの形状も色々あり、ナチュラルなものからボリューミーなものなど種類は豊富です。

5. アイブロウ

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アイブロウは、表情をつくる大切なポイントです。角度・太さ・長さを変化させることにより、様々な表情ができあがります。

人にしか無いと言われているパーツでもあります。眉毛が無いと不自然で違和感を感じるので、怖いというイメージにもつながりやすいです。

1. アイブロウペンシル

眉毛が無い部分(欠損している部分)には、眉を書き足す必要があります。この際に、ペンシルで細い毛を書き足すようにすると自然になります。

書き足さずにパウダーのみにしてしまうと、どうしても馴染みが悪く、毛がないところだと分かってしまうので注意が必要です。

2. パウダー

パウダーでカラーリングしていきます。アイメイクに使用した同系統の色を使用したり、ヘアカラーとの相性を考えてカラーを選定しましょう。そうすることにより、違和感がなく自然なアイブロウになります。

パウダーを毛に絡ませるようにするとふんわりしたアイブロウが完成します。はっきりとした印象にしたいときは、先が細いブラシや、エッジブラシを使用すると細いラインも綺麗に仕上がります。

3. アイブロウマスカラ

毛の色を変えたい場合は、アイブロウマスカラを使用すると簡単です。地肌につけないように注意しながらつけましょう。

毛を逆立てて戻すようにするとしっかりとつきますが、優しく丁寧に行い、のっぺりとさせすぎないようにします。アッシュ系やカッパー系など、カラーも豊富なので全体の雰囲気に合わせて選択しましょう。

6. リップ

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リップは唇を魅力的に見せてくれたり、顔色をぱっと明るく生き生きと見せてくれます。

リップが潤っているととても魅力的に見えるので、乾燥させないようにすることがとても大切です。

1. リップライン

リップラインには様々な役割があります。

  • 唇を立体的に見せる
  • 縦じわによるにじみを防ぐ
  • 形を修正する
  • 深みを出す

といった効果があります。ぼかして使用することが一般的です。

2. リップ選定

リップの質感やカラーはとても種類が豊富です。質感は艶やかな仕上がりのものから、マット系の仕上がりのものまで様々です。つやっぽい質感は主張して見えやすく、逆にマット系は落ち着いて見えやすいです。

カラーはブルーベース・イエローベースに合うようなカラー展開があります。メーカーによって展開しているカラーの幅は様々です。総合的に、唇の厚さやメイクのイメージに合わせて選択しましょう。

3.持ちをよくするひと手間

リップは一度塗りよりも、二度塗りのほうが持ちが良くなります。一度塗ったら、軽くティッシュで抑えてからもう一度塗ります。

定着が良くなり、発色もしっかりとするので、お話をするお仕事の方やマスクをする場合におすすめのひと手間です。

7. チーク

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チークは血色感を与えたり、お顔のバランスを整えるような効果があります。チークレスにする場合も、血色感を少しでも入れるようにしたほうが良いでしょう。

1. 位置による印象の違い

入れる位置により、トータル的な印象を変えることができます。高めの位置に入れると、重心が上の方にずれたように見せることができます。こ

めかみのあたりに入れるとお着物に似合うイメージになりますし、目の下に入れると若くかわいらしい印象になります。頬骨のあたりに入れると引き締まった印象になりかっこいい印象になります。このように変化をつけていきます。

2. 形による印象の違い

丸、楕円、三角など形が持つイメージもありますし、どのくらいの範囲に入れるかによっても形は変化し、それによって印象も変わります。

例えば、であれば可愛らしくキュートで若い印象に。三角であれば、クールで落ち着いた印象に。

また、フェイスライン側が底辺として、口角へ向かって作る三角形の場合、フェイスライン側の広い範囲にのせたチークでお顔の縦長の印象を薄くすることができます。

3. 色による印象の違い

メイクのイメージによって変化させるのがベターです。ふんわりしたイメージにするときはピンク系クールなイメージにするときにはアンバー系アクティブなイメージにするときはイエロー・オレンジ系

カラーによる印象の違いはメイクの工程のどこでも変化させられる場所となりますが、チークはお顔全体に馴染ませるので、他のパーツとのバランスをとるような選択が必要になります。

4. ブレンディングで完成度アップ

チークを入れた後に、そのブラシに残った粉をお顔全体に馴染ませることをブレンディングといいます。不用意に馴染ませるのではなく、お顔全体の骨格や血色をしっかりと見て馴染ませる事が大切です。

例えば皮膚が薄い所は血管の色が見えやすいですよね。そのままにしていたら顔色が悪く見えかねません。なので、チークのあとにその部分に血色感を足すようなイメージで入れてあげると完成度がぐっと上がります。

チークブラシの扱い方・動かし方に注意するとプロっぽくかっこよく見えますよ。

8. ハイライト・ローライト

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ハイライトとローライトは、お顔に陰影を加えて立体的で小顔に見せる効果があります。コントゥアリングとも言われ、撮影でも普段のメイクでも使用する工程です。注意する点は、カラーを合わせてやりすぎないこと。

1. ハイライト

ハイライトを入れる場所は、額・鼻筋・目頭・頬、口角・顎です。ハイライトの質感や、パール・ラメなどの状態によって、入れ方や入れる量などを調節しましょう。

パウダー系はブラシで。スティックタイプはウェット対応のブラシか指で乗せます。のせる際は圧に気を付けてのせるようにしましょう。ベースのファンデーションやパウダーがよれてしまわないように注意しながら行いましょう。

2. ローライト

ローライトを入れる場所は、鼻筋横(ノーズシャドウ)、小鼻、瞼のくぼみ、フェイスラインです。ローライトは、色が合っていないとかなり不自然に見えてしまいます。馴染むようなカラーで入れるようにします。

また、しっかりとぼかさないとラインが出てしまい、わざとらしさが出てしまうので注意が必要です。

メイクの効果や意味を理解して、メイクを始めてみよう!

メイクの工程順に、必要な工程や使用するコスメ、入れかたなどを解説しました。初めてメイクをするときには、何が何だか分からないことも多いかもしれませんが、一つ一つ確認をしながらやればだんだんと理解が深まると思います。

また、メイクを人にする際にはメイクブラシやスポンジなどの道具も必ず必要になります。別の記事でも解説をしていますので、是非見て頂けたらと思います。

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この記事を書いた人

abie hair 在籍。現在西大島店ディレクターを務めながら、美容師ヘアメイクとしても活動中。お客様一人一人に寄り添った接客から、必要な情報を分かりやすく発信します。

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