フォーマルメイク#10【ヘアメイク師®︎】教育マニュアルを紹介

フォーマルメイクを知りたい方へ。本記事では、和装メイクからドレスメイクまで、フォーマルなシーンに合わせたメイクテクニックを大公開!気になった方はぜひ活用してみてください!

【こんな人にオススメ】

  • フォーマルメイクを知りたい人
  • 和装メイクを知りたい人
  • ドレスメイクを知りたい人
  • メイクのポイントを知りたい人
  • 色々なメイクをやりたい人
目次

フォーマルメイクのポイントを知ろう!

フォーマルメイクとは、どんなシーンに使用できるメイクだと思いますか?フォーマルメイクは、入学式や卒業式、冠婚葬祭など、きちんと畏まった場所で使用するメイクです。まずはフォーマルメイクのイメージやテクニックのポイントを解説します。

フォーマルメイクのポイント1. 流行に左右されない

フォーマルメイクとは、トラディショナル(伝統的・慣習的)なメイクです。そのため、流行メイクというわけではありません。流行に沿ったメイクではないということは、大きな移り変わりが無い、流行に左右されない、ということです。

もちろん、テクニックや理論的な部分でトレンドを取り入れていかないと、時代遅れのメイクとなってしまうことも覚えておきましょう。

フォーマルメイクのポイント2. 着物・ドレス・スーツに合う

フォーマルなメイクは品があるメイクです。素肌感のある生っぽいメイクとは違い、しっかりとした上品さを感じるメイクですので、きちんとした服装にとてもマッチします。

着物・ドレス(ウェディングに限らない)・スーツを着ているのに、すっぴんだとどう見えるでしょうか。チグハグでお顔が浮いて見えてしまいます。

フォーマルなメイクをすれば、それらの服装にとても合致してまとまり、素敵なトータルコーディネートになります。

フォーマルメイクのポイント3. 華やかで品格がある

フォーマルメイクは、お顔のパーツの “格上げ” を行います。“派手”にするメイクとは違い、丁寧に作り込んでいくことで品格が生まれます。パーツの際まで丁寧にメイクをするといいでしょう。

フォーマルのイメージをもっとグレードアップしたメイクは、ブライダルやゴーハスメイクなどがあります。レッドカーペットを歩くハリウッドスターが良い例です。

フォーマルメイクのポイント4. 多重塗りで重厚感がある

多重塗りとは、リキッドファンデーションの上からパウダーファンデーションを塗る、というように、種類が異なるファンデーションを複数重ねていくことです。

多重塗りをすることにより、冬季のような綺麗なベースが完成するため、重厚感が生まれます。その重厚感がフォーマルメイクには必要です。一つ一つの薄い層を、何層も重ねていくようなイメージです。

メイクテクニックを学ぼう!

フォーマルメイクの理論が理解できたら、次はテクニックです。

フォーマルメイクテクニック1. ベースメイク

フォーマルメイクのベースで一番大切なのは、多重塗りです。順を追って解説します。

ベースの細かい塗り方は、こちらの記事を参考にしてください。

下地

下地は、顔色をカバーするような下地にします。全体的に塗りましょう。白くなるものではなく、肌のトーンを上げる、トラブルをカバーするようにしましょう。

リキッドファンデーション

塗り方はいつも通りです。中高さをだし、小顔に見えるように、顔の中心から塗布しましょう。首の色にあったファンデーションを選びます。

コンシーラー

赤みがある箇所にはベージュ系、青クマはオレンジ系など、使い分けをしながらしっかりとカバーリングしていきます。

ハイライト効果も出すと良いので、鼻筋など、明るいカラーを塗る部分があっても良いです。

パウダーファンデーション

ここで、フォーマルメイクで重要な多重塗りをしていきます。

パウダーファンデーションをスポンジに取り、全体に重ねていきます。厚塗りをするのではなく、薄く重ねていくように心がけます。何度も同じところを塗ると、寄れたり暑くなったりするので注意しましょう。

顔の中心から塗布します。顔の外側は、半トーン暗めのパウダーファンデーションを選び、塗布します。複数のカラーを使って塗布することを、多色塗りといいます。

スポンジで塗布する際の圧に注意し、ムラが出ないようにぼかしましょう。

パウダー

上からパウダーを塗布します。ブラシを使ってクルクルしたり、パフで抑えるようにしたりして、しっかりと定着させましょう。

フォーマルメイクテクニック2. アイメイク

アイメイクは、グラデーションの入れ方と際の作り込みがポイントです。丁寧に行いましょう。

目元も中高さを出したいので、目頭を高くするように影を入れます。目頭は手の当て方に注意しながら、目頭の皮膚をしっかりと張るようにして行います。ブラウンペンシルを使用し、目の高さの幅よりも高くならないように入れていきます。このままにせず綿棒か指でぼかしましょう。アイラインとして残さないようにします。

ダブルグラデーション

ダブルグラデーションは、シャープメイクでも使ったテクニックです。フォーマルメイクの際は、目頭側を高くするダブルグラデーションです。

ライトカラーを取ったら、アイシャドウブラシ(大)を目頭側にセットして、そのまま眉毛にかかるくらいまでクルクルと上にあがりながら塗っていきます。目尻側からも、中心を高くしないように気をつけながら入れていきます。範囲を小さくして、ミディアムカラーを入れます。目の下にも入れましょう。ダークカラー(引き締めカラー)をまつ毛の間を埋めながら入れていきます。

全工程、目の形によって若干変化します。色はドレスや着物などに合う色であればなんでも大丈夫です。

インサイドライン

ブラウンペンシルなど、ペンシルアイライナーを使用し、インサイドラインを引きます。効果として、引き締め効果があり、印象強い目元が出来上がります。

上まぶたをしっかりと引き上げ、まつ毛の間と粘膜にささっと描きます。時間をかけすぎると目が乾いてしまったり、モデルさんが疲れてしまうので短時間で済ませます。下まぶたは、小指で下まぶたを引き下げながら、ペンシルでささっと描きます。同様に時間をかけすぎないようにしましょう。

アイライン

アイラインは、ペンシルとリキッド両方入れます。目尻側は伸ばしすぎないように注意しましょう。リキッドアイライナーを使用する場合は注意点があります。

出目の人は、まつ毛の間や黒目の上にしっかりと描いてしまうと、出目が強調されてしまいます。そういった方は、ペンシルでしっかりと描くのみで大丈夫です。

マスカラ

ビューラーでしっかりとまつ毛をあげます。中心を高くするようにします。マスカラは、目頭側と中心にしっかりとつけましょう。濃くつけたいので、二度塗りします。ダマにならないように注意してください。

フォーマルメイクテクニック3. アイブロウ

アイブロウは、カーブラインとストレートラインを合わせた形にします。やや角度をつけながら、丁寧にしっかり描きましょう。下のラインを揃え、ボサボサな部分は必ずカットしましょう。

形を決める

眉頭の位置:小鼻の延長線上
眉山の位置:黒目の外側の延長線上
眉尻の位置:小鼻と目尻の延長線上

眉頭から眉山へ向けて、下のラインはややカーブライン、上はストレートに描きます。眉山から眉尻は、ストレートに描きましょう。眉尻の高さは、眉頭よりも下がらないようにするのがポイントです。安定感がありつつ、すっきりとしたアイブロウになります。

毛を生やす

ペンシルを使って毛を生やすように描きます。筆圧は濃くならないように気をつけながら調整してください。

カラーリング

眉頭は淡く、眉山から眉尻は濃くするように、グラデーションにしましょう。アイメイクで使用していたカラーや、ヘアカラーの色味などを入れると統一感が出ます。

眉頭はノーズに軽く繋げるようにしましょう。

フォーマルメイクテクニック4. リップ

リップは安定感を持たせましょう。口角はキュッと引き締めることで、口角が上がって見えます。

リップラインを描く

口角はキュッと引き締め、リップピークはカーブラインで描きましょう。リップラインは内側にぼかします。

リップを塗る

リップラインからはみ出ないように塗っていきます。カラーは鮮やかなカラーを選択してください。ビビットなカラーを選択するときは、肌をしっかりと作り込んでおかないと顔色が悪く見えてしまうので、注意が必要です。

フォーマルメイクテクニック5. チーク

チークは、微笑んでいる表情、引き上がって見えるように入れていきましょう。

勾玉のような形で入れていきます。頬骨の高い位置にブラシをセットしたら、そこから目尻側を通り、こめかみ方向へ向かったら、頬骨に戻ってきます。

チークでリフトアップ

チークを高めの位置に入れることで、自然とリフトアップして見えます。幸せそうな微笑んでいる表情にも見えます。チークは馴染みやすかったり、取れやすかったりするので、しっかりと入れてください。

フォーマルメイクテクニック6. ハイライト

ハイライトで、中高さや骨格をはっきりとさせましょう。ハイライトにも色々なタイプがあるので、モデルさんに合わせて選択してください。

ハイライトを入れる場所

  • 眉丘骨と呼ばれる、眉山から眉尻の下の骨がある部分
  • 目の下からこめかみ
  • 鼻筋、鼻先
  • 口周りの下唇の口角、下唇のすぐ下の中央

これらの部分にハイライトを入れます。顔の形やコンプレックスなどを見極めて、入れる場所の微調整が必要です。

眉丘骨

眉丘骨は狭い範囲なので、小さいブラシですっと入れます。

目の下

目の下からこめかみは、お顔を横から見たときに低くなりやすいところです。目の下から✓(チェック)の記号のように入れて、ぼかします。

鼻筋が長すぎると顔が不自然に間延びします。額から鼻先まで一直線に入れすぎないようにしましょう。

口周り

口角がキュッとして見えるように、下唇の口角と下唇の下中央にハイライトを入れ、より引き立たせます。次に、下唇の下に小さくハイライトを入れます。最後に顎先に入れます。

顎先にハイライト入れる方は、顔を横から見た時、顎が唇よりも奥にある方のみにしましょう。

フォーマルメイクを極めてスキルアップ!

フォーマルメイクについて解説しました。フォーマルメイクはとても工程が多く、丁寧にメイクをしなければいけません。ですが、その丁寧なメイクをするからこそ品が生まれ、美しいと感じさせられるようになります。

一か所でも雑にすると、悪目立ちしてそこにしか目がいきません。すべてに時間をかけるわけではなく、丁寧に確実にやることで、スマートなフォーマルメイクに仕上がります。

決して濃いメイクというわけではないので、十分注意しながらメイクしてください。

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この記事を書いた人

abie hair 在籍。現在西大島店ディレクターを務めながら、美容師ヘアメイクとしても活動中。お客様一人一人に寄り添った接客から、必要な情報を分かりやすく発信します。

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