シャープメイク編#5【ヘアメイク師®︎】教育マニュアルを紹介

メイクテクニックを知りたい方へ。本記事では、シャープでクールに見えるポイントから、実際のやり方まで大公開!お顔による入れかたの違いも紹介していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!

目次

シャープメイク(クールに見えるメイク)のポイントを知ろう

『シャープメイク=クール、かっこいい、都会的で洗練されたイメージのメイク』

このようにシャープメイクを表現します。第一印象が、クールでカッコいい!という印象のメイクです。メイクの基礎となるテクニックと合わせて、ポイントを解説します。

1.印象を決めるポイント

印象を決めるポイントは、様々なメイクに共通します。シャープメイクはどうでしょうか?一緒に考えてみましょう。

色は、どんな系統のカラーなのか。暖色系なのか寒色系なのか、はたまたモノクロなのか。

その色によって、印象は変わりますよね。

今回は、クールでカッコいい!洗練されたイメージのメイクになるので、寒色系の色、ブルー、ブラック、暗めなブラウンなどを選択するとよさそうですね。

形は、丸、三角、四角などさまざまありますよね。その形を作っている線が、曲線なのか直線なのか、それにもよります。

三角だと緊張感が生まれ、直線だとスマートなイメージになることから、今回のメイクは、三角や四角、直線を意識します。

質感

質感は、つるっとしているのか、つやっとしているのか、さらさらしているのか。見た目のイメージで、触ったらきっとこんな感じかな?といったところが質感です。

つるっとした陶器肌は、すこし緊張しますよね。今回のメイクは、陶器肌のように、つるっとした感じやつやのある質感が好ましいですね。

2. メイクのポイント

印象を決めるポイントを元にして、メイクのポイントをパーツごとに解説していきます。

ベース

緊張感のあるつややかなベースに仕上げましょう。

小鼻の赤味、頬赤味は抑えたほうが、クールなイメージになりやすいです。マットな質感、艶のある質感に仕上げるように、ベースから考えながら行うようにしましょう。

また、骨格はストレートを意識して入れていくとスッキリとしたイメージのメイクになります。

アイメイク

アイメイクは、平行四辺形のような切れ長な目元を目指します。

目頭や目尻に拡張をしながら、目の縦幅がある場合はインサイドラインをひいたりして引き締めていきます。

マスカラは縦幅よりも横幅を意識するようにします。

アイブロウ

アイブロウは、ストレートを意識します。ある程度濃くカラーリングしても大丈夫です。太さを出すと凛々しく、細さを出すとよりシャープな印象になります。

リップ

リップは、口角を引き締めてスッキリさせます。上唇よりも、下唇のほうが厚みがあるように見せると自然です。

リップラインを描いた方が、スッキリと見えやすく、また形の修正もできるので覚えておきましょう。

チーク

チークはストレートに入れ、シェーディング効果も出しましょう。頬の高い所にもかかるくらいの位置にするといいでしょう。

耳の付け根あたりから、引き締めるようにしてストレートラインで入れていきます。

ハイライト&ローライト

シャープメイクの場合は、ハイライトとローライトを効果的に入れることによって、骨格を変化させることができます。よりコントラストを付けたいところ、高さがほしい所を見極めて、ハッキリとしたカラーを入れることが大切になります。

ノーズシャドウも入れますが、元々の骨格によっては控え目にすることもあるので、しっかりと考えましょう。

シャープメイクを実際にやってみよう!

ポイントが分かってきたら、実際にメイクしてみましょう!ソフトメイクとは違うポイントがありますので、混ざらないように注意しましょう。

1. 化粧水パッティング

しっかりと保湿を行うと同時に、お肌の沈静化をしていきます。お肌に赤味があると、カバーしなくてはいけないので手間が増えます。しっかりとお肌が冷たくなるまで化粧水を浸透させましょう。

手順は化粧水パッティングの記事を参照してください。

2. ベースメイク

ファンデーションは種類によってやり方は異なります。手順はベースメイクの記事を参照。

目の下から口角へかけての▽ゾーンをしっかりと明るくしましょう。シャープメイクの場合は、目の下からこめかみにかけても明るくします。ファンデーションか、明るめのコンシーラーどちらでも構いません。

目尻の延長線上から外側は、少し暗めのカラーを選ぶと、自然とお顔が引き締まります。

下地のカラーは赤味があまり目立たないようなカラーを選びます。

3.ハイライト

ハイライトは、鼻筋、額、目の下、眉丘骨、顎先へ入れます。口角が下向きの方は、下唇の口角に沿って小さく入れます。骨格的に目の下が低くて明るさが出にくい方は、その位置にも入れますが、入れる幅に注意しましょう。

4. ローライト

ローライトは、鼻筋の横やアイホールの窪み、フェイスラインに入れます。ソフトメイクよりもしっかりめに陰影をだすようにします。

鼻筋の横の窪みにブラシをセットしたら、アイブロウへなじませ、そのままアイホールのくぼみ、鼻筋の横にすっと入れます。ストレートを意識して行います。

お顔の色味に合わないようなカラーだと浮いてしまって不自然になるので、カラー選定に注意します。

5. ニュアンスカラー

ニュアンスカラーとは、メイクのイメージをしやすくするために入れるカラーです。シャープメイクの場合は、引き締めの意味も込めて行います。

頬骨の高い位置を少しかぶるようにブラシをあてて、口角へ向かってスッと入れます。少し下へずらして、三角を意識して、終わりが幅広くならないように入れていきます。

6. アイメイク

アイメイクは工程が多いので、分けて考えます。

①影

アイメイクの最初には、必ず影という工程を踏みます。

これは、目元の形を変えることができ、目がもともとそうであったかのように見せる効果があります。

シャープメイクでは、目元を切れ長に見せるために、目の形によって入れる場所は変化します。

基本的には、目頭と目尻に高さを出すようにすることで、目の丸さを消すようにするとシャープな目元になります。

入れる場所を考えてやってみましょう。

②アイシャドウ

アイシャドウは、ダブルグラデーションで入れていきます。

ダブルグラデーションとは、二か所のところからのグラデーションです。

まずはグレーやホワイトのライト色を、アイホールに入れますが、ノーズシャドウを入れたところから目尻側へストレートに入れます。

次にミディアム色を目頭と目尻側の二か所から入れていきます。アーモンド型を目指すようにすると分かりやすいです。

ダーク色はミディアム色よりも小さめに入れます。エッジブラシにダーク色を取ったら、アイラインのように入れていきます。

③アイライン

アイラインは、必ずまつ毛の間を埋めるようにしましょう。

ブラックアイライナーで行います。切れ長な目元にするために、アイシャドウを入れたところに沿うようにしてアイラインを引いていきます。リキッドを使用するとハッキリとした目元が強調されます。

④ビューラー、マスカラ

目尻側のまつ毛をしっかりとあげるようにビューラーをします。

ビューラーを挟んだら、目尻側に抜いてくるようにします。中心をしっかり上げてしまうと、目元に高さが出てきてしまうので、注意しましょう。

マスカラは目尻側と目頭側にしっかりと付けます。マスカラも外側へ広がるようにします。下まつ毛も、目尻側と目頭側にしっかりと付けます。

中心につけてはいけないわけではありませんが、なるべく左右に広げてつけるようにすると、シャープな目元が強調されます。

7. アイブロウ

アイブロウはストレートラインを意識して描きます。

①長さの目安

眉頭、眉山、眉尻の目安を決めます。

小鼻の延長が眉頭、黒目の外側の延長が眉山、小鼻と目尻を繋いだ延長で、眉頭よりも下がって見えない位置に眉尻として決めます。

眉尻が抜ける先は、耳の付け根の上のほうを目安にするときれいな横顔になりやすいです。

②毛を書き足す

ストレートラインにするために、カーブしているところや毛が足りないところに足すようにします。眉頭は毛が下から上に向かって生えているので、そのように描きましょう。

③カラーリングをする

パウダーでカラーリングしていきます。眉頭~眉尻に向かって濃いグラデーションになるようにします。

眉頭にいきなりパウダーを置いてしまうと、とても不自然な眉になってしまいます。細めの筆か、アイシャドウブラシを使用して、眉尻の方からカラーを乗せていきましょう。

8. リップ

リップはスッキリとした印象にして、口角は上向きになるようにします。

①形

まず、上唇よりも下唇の方を厚くすることをイメージします。その方がスッキリとしていてきれいに見えやすいです。割合的には2:3くらいです。

引き締まった印象にするために、ストレートのラインを取り入れる事がポイント。口角をキュッと引き締めるようにします。リップラインを描くと、にじみを防止できたり、深みが出てくるので、リップの色に合わせて選択して描きましょう。

②色

ハッキリとしたカラーで、赤を選択したり、少し深みを出すようにブラウンやパープルを混ぜるのもありです。モデルさんの肌色やイメージに合わせて色は決めましょう。

決まりは無いですが、リップだけ浮いてしまわないように気をつけましょう。

③質感

サテン系で自然なツヤ感があるものや、少々マット系でなめらかな質感のものが良いかと思います。口角があまり艶やかにならないように、ティッシュオフするといいです。

9. チーク

シャープメイクの場合のチークは、引き締めの意味もあります。入れる場所に注意しながら行いましょう。

①位置

チークは耳の付け根から、頬骨が少しかぶるように入れます。目尻の延長線上から内側には入らないように気をつけましょう。頬骨の下に入ってしまうと、頬がこけて不健康な印象になってしまうため、それは控えましょう。

②色

アンバー系の色など、アイメイクに使用したカラーと同系色を選びます。ちぐはぐの色はアクセントになりますが、統一感が出なくなってしまうので気をつけましょう。

③ブラシの使い方

チークを親指と中指で持ち、人差し指で支えるようにします。ブラシをチークに当てたら、左右に少しゆするようにしてパウダーを含ませます。軽くティッシュオフしたら、お肌に当てます。当てたら、ブラシを当てたままふわっと広げて、そのままスッと抜くようにしましょう。

当てる箇所を少し下にずらして、同じように動かします。

10. ハイライト&ローライト

シャープメイクはメリハリがとても大切になるので、仕上げとしてハイライト、ローライトを入れましょう。

①ハイライト

より高さがほしい所、強調したいところにしっかりと入れます。鼻筋にスッとしたラインを入れて、顎先もシャープになるように入れます。目の下からこめかみにかけても入れると、立体感が出てきます。

メイクのイメージやモデルさんのイメージに合わせて、質感などを選択するようにします。

②ローライト

より影になってほしい低い所に入れます。ノーズやアイブロウへつながる箇所は立体感が出るように意識しつつ、わざとらしく入らないように気をつけましょう。

シャープメイクをマスターしてメイクの幅を広げよう!

シャープメイクについて解説しましたが、新しいメイクのやり方や考え方がありましたね。

このシャープメイクは、クールビューティなメイクに活用でき、ドレスアップした際にも使えるメイク術です。骨格をしっかりと捉えメイクをすることで、日本人にも似合うメイクになります。

最初はなかなか難しいですが、ポイントを抑えて練習していくようにすれば必ずきれいなメイクができるようになりますので、頑張ってください。

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この記事を書いた人

abie hair 在籍。現在西大島店ディレクターを務めながら、美容師ヘアメイクとしても活動中。お客様一人一人に寄り添った接客から、必要な情報を分かりやすく発信します。

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