新日本髪は、江戸時代頃から広がった日本の伝統的な日本髪を現代風にアレンジしたヘアスタイルのことで、今でも七五三などに多く結われています。本記事では、新日本髪の簡単な結い方をご紹介します。
ベース作り
新日本髪にベース作りは、必須ですが、髪質や長さによってベースの作り方は様々です。
ここでは簡単なベース作りをご紹介します。
すき毛
頭の大きさに合わせて、すき毛を用意します。
ピンポン玉より少し小さめな丸いすき毛を1つ、俵型のすき毛を4つ、角の取れた逆三角形のすき毛を1つ用意します。

ホットカーラー
イヤートゥイヤーで分け、黒目の位置で3つに分け、アップステムでカーラーを巻いていきます。




ブロッキング
耳上5センチほどの位置から、U字に頭の丸みを考えながら分けとり、ゴールデンポイントの位置でしっかりとゴムで結びます。


残った髪を約3等分にして分けておきます。

新日本髪の作り方
新日本髪は、すき毛の固定の仕方や逆毛の立て方によって仕上がりにとても響いてくるヘアセットです。
一つ一つの工程を丁寧に処理していきましょう。


髱を作る
逆毛とすき毛を使って、髱を作っていきます。
①逆毛を立てる
3つに分けたアウトラインを上下に2つに分け、上から逆毛を立てていきます。
後から入れるすき毛との間に隙間ができないように根元はしっかりかつ、面が綺麗に出るように逆毛が表面に出ないように丁寧に行っていきます。毛先に逆毛は必要ありません。


②すき毛を固定する
一番大きい逆三角のすき毛の角をピンでしっかり固定していきます。
この時、すき毛の形に影響が出ないように気をつけましょう。

③形を整え固定する
毛先を集め、表面を整えながら、初めに結んだゴールデンポイントの根のところに、もう一度結んでいきます。


前髪を作る
真ん中のホットカーラーを外し、軽く逆毛を立てます。
前に向かって髪を下ろし一番小さく丸いすき毛を固定し、すき毛に被せるように後ろに引いてボリュームを出します。



表面のツヤをだしたら、ゴムで結び、ピンで固定します。
鬢を作る
鬢も前髪と同じように、前に向かって髪を引き出して逆毛を立て、俵型のすき毛を上下から固定します。
すき毛を覆うようにゴールデンポイントに向かって引き、面を整え、根のゴムの上で軽くねじって固定します。


すき毛を覆うようにゴールデンポイントに向かって引き、面を整え、根のゴムの上で軽くねじって巻きつけます。



この時、上下の隙間からすき毛が見えないように注意します。
髷を作る
最後に残っている髪を上下に分けます。
上の髪は、前に。下の髪は、後ろに向かって毛先からすき毛を巻いていきます。


根元付近でしっかりと固定したら、髪を扇状になるように広げ形を整え完成です。



まとめ
七五三で人気な新日本髪ですが、結婚式の和装や少し崩して成人式などでもまだまだ多く結われています。
昔のヘアスタイルと思わず、基本もしっかり詰まった新日本髪を覚えておきましょう。結い方と共に、部位の名称や、日本伝統の和装小物・髪飾りの意味などもぜひ勉強してみましょう。

