夜会巻きは留袖や訪問着でも用いられることが多く、上品で華やかな雰囲気を演出できるスタイルで、面の綺麗さなどを作る基本のスタイルです。本記事では、基本的な夜会巻きの作り方についてご紹介します。
ベース作り
夜会巻きでは、ホットカーラーを使ってカールを付けながらブロッキングしていきます。
ホットカーラーを巻く
前髪から三角ベースにとり1本巻いていきます。その続きから、2本ロッドの大きさでスライスをとり、アップステムで巻いていきます。
両サイドも、センター3本目の巻き終わりからこめかみに向けてスライスをとり、カーラーを巻いていきます。
土台を作る
ホットカーラーから襟足5センチほど上くらいまで三角形になるようにブロッキングをとり、三つ編みにしていきます。
毛先を結び、三つ編みの根元に平たくなるように巻き付けていきます。
夜会巻きの作り方
すき毛を入れて、逆毛を立てながら夜会巻き部分を作っていきます。
逆毛を立てる
耳から後ろの髪を分け、襟足を右から左に少し斜めになるように分けたら、2段に分けて逆毛を立てます。
この時、表面になる面は、後で整えやすいようにコームを回転させず逆毛を立てます。
表面をブラッシングして、三つ編みの少し右側に来るように合わせて、面が整ったら下からねじってピンでとめます。
サイドの髪も同じように2つに分け、逆毛を立てて、ネープと同じところにとめていきます。
この時、面がつながるように意識しましょう。
すき毛をとめる
左をとめた表面にすき毛を固定し、左右・上下しっかりピンでとめていきます。
4方向しっかりとめたら、左サイドと同じように2段に分けて逆毛を立てます。
今度は、すき毛を包み込むように襟足からしっかりねじり上げて、中心より少し左に固定します。
サイドも同様です。
残った毛先は、丸めて三つ編みの上にピンでとめておきます。
ボリュームを出す
ホットカーラーを前髪以外外し、根元から逆毛を立てていきます。この時、トップの高さは逆毛によって決まるのでしっかり立てます。
サイドも同じように逆毛を立てていきます。
表面を整えながら広げ、バランスをとっていきます。
少し右寄りから分けて一度固定します。毛先は、丸めて逆毛を立てた内側に入れ込みピンで固定しておきます。
残りを面がつながるように表面を梳かし、左側に円になるように丸めてUピンで固定しておきます。
前髪を作る
前髪のカーラーを外し、しっかり逆毛を立てて前髪にもボリュームを出していきます。
前髪の立ち上がりをシングルピンで固定しておきます。
前髪の毛先を耳の上を通り、左サイドのとめた位置につなげて固定し完成です。
前髪の表面が、目に掛かるくらいまで引き出すとバランスがよくなります。
まとめ
夜会巻きでは、逆毛の立ち上げ方やすき毛の入れ方によって大きくバランスが変わってきます。また全体が面のアップのため、表面の艶が重要になってきます。前だけでなく、横からのバランスも重要になってきますので、全方向からの確認を忘れず、綺麗な夜会巻きが作れるようにしっかり練習しましょう。