化粧水パッティングのやり方を知りたい方へ。本記事では、手順から、方法まで大公開!ポイントも紹介していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!
この記事を読んでほしい人
- ヘアメイクを目指してる人
- 化粧水パッティングのやり方を知りたい人
- 化粧水パッティングの必要性を知りたい人
化粧水パッティングの効果と必要性
化粧水パッティングは、メイクの前に必ず必要な技術です。まずは、化粧水パッティングのメリットについて解説します。
1. 化粧水パッティングのメリット
お肌は弱酸性が安定している状態です。化粧水でお肌を弱酸性の状態へ整えることで、メイクにとってはメリットしかありません。
1. メイクのノリを良くする
化粧水パッティングをすると、お顔にしっかりと水分補給がされて潤いますよね。潤いがあると、肌に透明感が出たり、ツヤっぽく見えやすいです。
また、パッティングは下から上へと毛穴を引き締めるように行うことで、その後の下地やファンデーションのノリが良くなります。
2. メイクの持ちを良くする
化粧水パッティングをすると、お肌を沈静化することができます。お肌の赤みが引き、肌が冷たくなることで、メイクの持ちが良くなります。
体温が高くなると皮脂が分泌されるため、メイクが崩れやすくなりますよね。
3. リラックスさせる
化粧水パッティングは、一定のリズムで行うことにより、リラックス効果があります。ポイントで適度に指圧すると気持ちがよく、緊張もほぐれていきます。
こちらの想いが伝わるので、丁寧に行いましょう。
化粧水パッティングのやり方
化粧水パッティングをするメリットについて理解できてきたところで、技術に入りましょう。化粧水パッティングは、メイクの一番最初の工程になるので、基本の姿勢から解説していきます。
1. 立ち位置と姿勢
正しい立ち位置、綺麗な姿勢でメイクをすることによって、メイクの完成度も上がり、腰もつらくなりにくいです。メイクを練習しながらマスターしていきましょう。
1. 立ち位置
基本的な立ち位置は自分の利き手側です。モデルさんの肩からこぶし1つ分か1つ半分離れて立ち、利き手ではない方の骨盤の位置に合わせるように立ちます。
2. 重心のかけ方
脚は、右側なら右足、左側なら左足を鏡川に向けます。重心は利き手ではない方の脚です。利き手側に重心が来てしまうと力が入ってしまい、メイクがしにくいです。また、腰も痛めやすくなってしまいます。
3. 姿勢
腰を曲げずに、膝を曲げるようにしましょう。モデルさんに近づきすぎないようにメイクできるようにしましょう。
近づきすぎると視野が狭くなってしまい、全体のバランスが見えづらくなります。
2.モデルさんに行う準備
「化粧水パッティングをする=メイクが始まる」ということです。メイクが始められるように、モデルさんへの準備も行います。
1. ケープをつける
まずは、モデルさんの衣装やお洋服が汚れないようにケープを取り付けます。苦しくないように確認をして、お洋服が出ないように気をつけましょう。
ひざ掛けが必要な場合は、ひざ掛けの上にケープがくるようにします。美容室で使用しているクロスや、長めの布を巻いてもかまいません。
2. 髪の毛を止める
前髪をシングルピンなどで分けます。分け目を確認して止めましょう。
髪の毛が出てきてしまうと、メイクする際に邪魔になってしまいますし、正しい顔分析が出来なくなってしまいます。
3. 男性はひげ剃り
男性はひげが気になれば先に剃ります。化粧水パッティングの後でもかまいません。演者さん自身に剃ってもらっても大丈夫かと思います。
3. 化粧水パッティングの手順
正しい姿勢ができるようになったらいよいよ化粧水パッティングをしていきましょう。自分の方が手前側、遠い方を奥側と表現します。
化粧水パッティングは以下の手順で行います。
1. コットンを準備する
コットンにまんべんなく化粧水をつけます。利き手中指に巻きつけますが、指先に角がくるようにして指全体にコットンが来るようにします。
2. 額から顎先へ
失礼します、と声をかけてから行います。
まずスタートは額につけて、そのまま離さずに奥側の顔の外側に馴染ませながら、顎先へ向かい離します(①)。また額へ戻り、手前側の顔の外側に馴染ませて、顎先へ向かい(②)、3へ繋ぎます。
3. 奥側の頬をパッティング
奥側の頬を下から上へパッティングしていきます。肘の力を抜いて、リズム感を一定にしながら行います。全体的に行い、そのまま目線は上を向いていただき、下瞼を優しくなぞり馴染ませます。
また頬へ戻り、下から上へパッティングしていきます。下から上へ行うことで、毛穴が引き締まり、お顔の印象がぐっと明るくなります。
そのまま4へ繋ぎます。
4. 手前側の頬をタッピング
タッピングをしながら、体はモデルさんの後ろに移動します。鏡をみながら行いましょう。
同じように頬を下から上へ向かってパッティングし、下瞼は優しくなぞり馴染ませます。また頬のパッティングへ戻り、程よい頃に、元の位置へ移動しながら5へ繋ぎます。
5. おでこ馴染ませ
移動しながら、おでこを下から上へ全体に拭き上げます。
中心から外側へも馴染ませます。横は2回か3回に分けて、おでこ全体をしっかりと拭き上げます。
6へつなぎます。
6. 瞼馴染ませと指圧
鼻の付け根にある窪みを、逆斜め上に向けて指圧します。そのまま優しく瞼を中心から外側へ通り、こめかみへ向かいます。
こめかみを指圧します。逆側に移動し同じように行ったら、7へ繋ぎます。
7. 鼻
鼻筋を上から下へ、鼻筋の脇を奥側からスッと拭き上げます。小鼻を左右拭き上げ、鼻先をすっと拭き上げ、8へ繋ぎます。
8. 口周り
奥側の口周りを半円を描きながら拭き、下唇、顎先を拭き上げます。力を抜いて、優しく行います。
9へ繋ぎます。
9. 耳後ろから首と指圧
顎先から顎の骨を伝い、耳後ろへ向かって、ジグザグ上下させながら首を拭き上げます。反対側の耳後ろまで行ったら、耳後ろを指圧します。指圧の位置が低すぎると苦しく感じてしまうので注意します。
10.お肌が冷えたら完了
工程は以上で終了となります。
まだお肌が熱い、赤いようだと、メイク崩れが早くなってしまうので、コットンパックをするなどして、沈静させましょう。お肌が冷えたら、化粧水パッティング完了の合図です。
化粧水パッティングをマスターして安心感をあたえよう!
化粧水パッティングは、急ぐ工程ではありません。演者さんに気持ちを伝える、リラックスさせる大切な工程です。
化粧水パッティングがおろそかになってしまうと、その後のメイクまで不安な気持ちにさせてしまいます。演者さんに初めて触れる大切な瞬間ですので、緊張感を持ち丁寧に行うことを心がけて行いましょう。