【美容室で働く】教育カリキュラムを紹介『グレーカラー#08』

グレーカラー塗布の技術を知りたい方へ。本記事では、カラーの種類から、グレーカラーの塗布の方法まで大公開しています!気になった方はぜひ活用してみてください!

目次

カラー剤の種類

美容室のカラーリングには様々な種類があり、それぞれの製品に応じた使い方や注意点があります。

ここでは様々なカラー剤について説明していきます。お客様とお話しする時に組み込める内容なのでしっかり覚えましょう!

カラー剤の種類1. 永久染毛剤

現在、世界的にもっとも広く使用されているもので、一旦染まると色持ちが2~3か月と長期的に持続します。染毛力に優れていますが、有効成分の酸化染料が体質や体調によってはかぶれの原因になるため、髪を染める2日前(48時間前)には毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行ってください。ヘアカラー(酸化染毛剤)でかぶれたことのある方は絶対に使用しないでください。

通称
ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染め、おしゃれ白髪染め、ファッションカラー

カラー剤の種類2. 半永久染毛剤

バリエーションが幅広く、代表的なものには、色素を利用した「酸性カラー」や「ヘアマニキュア」などと呼ばれている製品があります。ヘアカラーよりも色持ちは短く、シャンプーのたびに徐々に色落ちしていきます。ほとんどの製品では使用前の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)が不要ですが、説明をよく読んで確認してください。

通称
ヘアマニキュア、酸性カラー、カラーリンス、カラートリートメント

カラー剤の種類3. 一時染毛剤

顔料などの着色剤を毛髪の表面に付着させて、髪を一時的に着色するために、毛髪着色料とも呼ばれます。

通称
ヘアマスカラ、ヘアファンデーション、ヘアカラースプレー、カラースティック

グレーカラーの流れと塗り方

美容室でのカラーリングは、カウンセリング、薬剤選定、技術力の3つのポイントの完成度の高さで結果が約束されます。ここでは、グレーカラー塗布の流れや技術を解説していきます。しっかり習得して技術力のあるアシスタントを目指しましょう。

カラーリングの全体的な流れ

①カウンセリングで仕上がりイメージを共有します

②お客様の準備をします。『クロスつけ#3』を参考に準備します。(シミやすい方はオイルで頭皮の保護をします)


③カラー剤の準備をします

④カラー塗布

⑤カラーチェック

⑥シャンプー

⑦お仕上げ

グレーカラーの塗り方

ここからはサロンで実際にお客様へ施術するグレーカラーの塗り方を詳しく解説していきます。

【お客様設定】
・根元1.5センチ白髪が伸びている状態。
・根元→毛先の順で塗布する。

カラー剤を混ぜる

調合した薬剤は、混ぜ合わせると化学反応が始まるため、塗り始める直前に混ぜます。

ブロッキングをする

正中線で縦に分けた後、イヤー・トゥ・イヤーで分けとります。

カラー塗布する(根元)

分けとったブロックを縁とるようにブロッキングのラインから塗布していきます。塗布量は多めで、短い白髪などが浮いてこないように、貼り付けるイメージで塗布しましょう。顔まわりは、特に塗り漏れが無いようしっかり塗布しましす。この時、お客様の顔に薬剤がつかないように注意しましょう。

サイドのトップから塗布

縁の塗布が終わったら、一番染まって欲しいサイドのトップから2センチスライスで根元の塗布をしていきます。髪を逆サイドに重ねるようにパネルを倒し、表からと裏から薬剤を置くようなイメージで塗布するのがポイントです。顔まわりは特に薬剤がはみ出さないように気をつけます。

バックも同様に進みます

バックも、縁をしっかり塗布してから塗布し始めます。サイドと同じように、トップから2センチスライスでネープまで塗っていきます。

塗り漏れがないかチェック

根元の塗布が終わったらクロスチェックしていきます。2センチの斜めスライスで下からチェックしながら収めていきます。顔まわりは毛先が顔に当たらないように注意します。

カラー塗布(毛先)

サイドの上から2センチスライスでとりオンベースで塗布していきます。手のひらで毛先を支え全体に塗布していきます。塗布量が均一になるように、塗布子ましょう。毛束の中に薬剤が浸透するように揉み込みながら塗布していきます。塗布した毛束は、顔にかからないように、パネルはバックサイドに倒しておきます。バックサイドも同様に塗布します。

この時、根元と毛先で薬剤が異なるので、混ざらないように注意しましょう。

【お客様への施術の場合】
実際にお客様への施術の際は塗布が終わったら放置に入ります。放置に入る前に必ず担当者にチェックしてもらいましょう。放置タイムはお客様の状態や塗布量等により変わってくるので必ず確認しましょう。

施術に入る前に押さえておきたいポイント

カラーリングは髪の状態や頭皮からの体温の影響があり薬剤が塗布されていれば綺麗に染め上がるとは限りません。ここからはグレーカラーを塗布する上で知っておきたいポイントを解説します。

  • 白髪は硬く染まりづらいため、塗布量は多めを意識しましょう
  • 根元は薬剤がついた状態で浮いていると染まりづらいため髪が寝る状態で収めます
  • フェイスラインは保護クリームを塗ってあるため染め残しがないようによく見ます
  • お顔まわりにはみ出したカラーは放置前に綺麗に取ります
  • 塗布量を均一にします
  • 毛先と根元の薬剤が違うので混ざらないようにします

まとめ

今回はグレーカラーのベーシックな方法を解説しました。美容室でもっともオーダーが多いメニューがカラーリングです。スピーディかつ丁寧な仕事ができるようにしっかりマスターしましょう。

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この記事を書いた人

CARINO編集部です。美容師さんやヘアメイクアーティストさんに役立つコンテンツを発信します。

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