昨今、芸能人に限らず、個人やビジネスとしても多く活用されている「オンラインサロン」について知りたい方へ。この記事では、美容室経営をしている方向けに特化した、組織運営においてのオンラインサロンを活用した仕組み作りについて、連載形式でお届けしていきます。
美容室を経営していく上での組織における問題を、オンラインサロンという仕組みを使ってどう解決していくかについて、実際の事例をもとにご紹介していますので、気になる方は是非チェックしてください。
前回は「オンラインサロンとは何か?」についてお伝えさせて頂きました。

今回は美容室経営でオンラインサロンを活用していく2つの軸についてお伝えさせて頂きます。
【この記事を読んでほしい方】
- 美容室経営をしている組織に関する問題を抱えている方
- 新たに組織の文化を一新しようと考えている方
- 複数の店舗展開をしている/もしくはこれからしようと考えている方
- 新規事業に踏み込もうとしている方
美容室経営でオンラインサロンを活用していく2つの軸とは?
まずは、美容室経営でオンラインサロンを活用していく2つの軸について説明します。
美容室経営におけるオンラインサロン活用の2つの軸とは「外部」か「内部」です。
「外部」は顧客や市場へのアプローチ、「内部」は自社の組織内へのアプローチとなります。
今回の記事では、この2つの軸のそれぞれの特徴について説明していきます。
1つ目の軸:「外部」顧客や市場へのアプローチとは
顧客や市場へのアプローチとは具体的にどういったことなのかを見ていきます。一言で言うとブランド構築です。
(1)自社の認知
新規顧客獲得のために自社を知ってもらうために活用するケースです。マーケティングでよく使われるフレームワークで「AIDA」モデルというものがあります。
- Attention(注意)
- Interest(興味/関心)
- Desire(欲求)
- Action(行動)
それぞれの頭文字をとったもので、ターゲットとする顧客層をいかに注意を引き付けるかがポイントとなります。
⬇️「AIDAモデル」について、詳しくはこちらのサイト参照

ホットペッパー、ホームページ、美容室(会社)や美容師(個人)のSNS発信が、Attention(注意)に該当します。
オンラインサロンは、Interest(興味/関心)やDesire(欲求)にも使用されることが多いです。
また、認知の目的で採用の手段として自社の魅力をPRするケースとしても活用されます。
(2)既存顧客のフォロー
既存顧客によりファンになってもらうための取り組みとして活用するケースです。
顧客との接点(接触回数)を増やす(絶やさない)ことで、顧客を飽きさせない、また、より身近な存在としてファンという関係値になっていきます。
⬇️「顧客の接点」について、詳しくはこちらのサイト参照

さらにファンとしての関係を構築することで、顧客の帰属意識を高めて他店に流れることを防ぐ効果もあります。
(3)同業者とのネットワーク構築
「同業者は競合」ではなく、協業やコラボレーションを生み出すために活用するケースです。
最近では、美容師も「◯◯と美容師」を掛け合わせたスキルや、「◯◯しかやらない」という1つに絞って特化したスキルなど、領域をカテゴライズした美容師が増えています。
そういった方同士で協業やコラボレーション、また大きなプロジェクトを企画運営したりするためのネットワーク構築として活用されています。
2つ目の軸:「内部」自社の組織内へのアプローチとは
自社の組織内へのアプローチとは具体的にどういったことなのかを見ていきます。一言で言うと組織文化の構築です。
組織内での横断したコミュニケーション、個や店舗が積み上げている知的財産を随時リアルタイムで共有することで、組織のナレッジが蓄積されていきます。
- 多店舗展開して店舗が分断している
- 個々の力の足し算の限界を感じている
こういった悩みを持っている方は、自社の組織内にアプローチしたオンラインサロンの活用が効果的です。
美容室経営でオンラインサロンを活用していく2つの軸とは?まとめ
- 美容室経営でオンラインサロンを活用していく2つの軸とは、「外部と内部」がある
- 外部の軸とは、ブランド構築
- 内部の軸とは、組織文化の構築
今回は、美容室経営でオンラインサロンを活用していく2つの軸についてご紹介しました。組織作りにオンラインサロンを活用する際は、どんな目的で何にアプローチするのかによって、運営の軸が決まります。
次回の記事では、「外部と内部」のメリットやデメリットについてお伝えしていきます。
