ナチュラルメイクを知りたい方へ。本記事では、ベースの作り方から、ポイントメイクまで大公開!ナチュラルメイクの考え方も紹介していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!
90年代の時代背景と、人物を知ろう
90年代とはどんな年代で、どんなモデルさんやメイクが流行っていたのでしょうか?時代背景を知ると、ヘアメイクの知識が深掘りできます。
1. 90年代の時代背景
90年代は、スポーツ、アニメなど様々な文化が発展した年代でした。
バブル崩壊後の不景気な時代や、阪神淡路大震災などの災害などにも遭い、とても苦しい時代とも捉えられますが、自由な発想で様々なことにチャレンジできる時代でもありました。
2. モデル、女優
ジュリア・ロバーツ
『ノッティングヒルの恋人』や『プリティ・ウーマン』に出演する。現在もさまざまな作品に出演しており、そのスタイルやかわいらしい笑顔は健在である。
ナオミキャンベル
コレクションや書面の表紙を何度も飾り、スーパーモデルとして一世を風靡した。
3. ヘアメイク
ナチュラルなベースにシンプルなメイクが主流でした。派手なカラーを使用していた年代から比べると、素肌美を意識するようになりました。スキンケアの製品も沢山出てきたのもこの時代です。
90年代後半になると、ギャルメイクなどの派手なメイクが流行ってきたり、しばりがなくとても自由なメイクになります。眉は細めが主流でした。
スーパーナチュラルメイクのポイントとは?
スーパーナチュラルメイクとはどのようにメイクをすればよいのでしょうか??
ポイントを解説していきます。
1. スキンケア
ナチュラルメイクにスキンケアは必須となります。丁寧にスキンケアをしていきましょう。
1. 化粧水
まずは化粧水を念入りに入れていきます。コットンにしっかりと含ませたら、じっくりとパッティングを行い、肌を沈静化していきます。潤ったお肌は、毛穴が引き締まり、お肌が明るくなります。メイクがとてもやりやすくなるため、必ず行いましょう。スプレータイプの化粧水を最後にまんべんなく噴霧しても良いかと思います。
※化粧水パッティングのやり方はこちらを参照してください。
2. コットンパック
お肌の赤味が目立つ場合や、体温があり温かいお肌の場合は、メイクノリや持ちが悪くなってしまいます。そのため、コットンパックをして念入りにお肌を鎮静化することが大切になります。
コットンパックは、お顔全体にしていきます。割けるタイプのコットンを3枚用意します。それぞれ化粧水でひたひたにしたら、コットン1枚を3枚に割きます。乗せる場所は、額×2、目元×2、鼻、頬×2、唇、顎です。唇は真ん中を開けて、呼吸ができるようにします。しばらく放置します。
取るときは、額からくるくるっとまくように取っていくとスムーズに取り除くことができます。
2. ベースメイク
スキンケアを行い、お肌が整ったらベースメイクに入ります。ナチュラルメイクはベースメイクがとても大切です。丁寧に行いましょう。
1. 下地
お客様のお肌状態に合わせて選定します。色の補正が必要な場合は、コントロールカラー系の下地を使用します。毛穴が気になる方は、プライマー系の下地を使用します。
乾燥が気になる方は、保湿系の下地を使用します。ムラにならないように、お肌全体にしっかりと広げていきます。下地を厚く塗りすぎてしまうと、お肌のナチュラルさが無くなってしまうので、スポンジの叩き込みなどをしっかり行いましょう。
2. ファンデーション
リキッドの場合でお伝えします。ファンデーションは、お肌全体にまんべんなく付けることはしません。その理由としては、お顔が大きくのっぺりして見えてしまうからです。
お顔の中心、目の下から乗せて外側へ広げ、自然なグラデーションを付けて小顔にみせるようにしましょう。カバーする場合は、薄く重ねていくようにします。カラーは首の色に合わせます。スポンジでしっかりと叩き込みをしながら、整えていきましょう。
※ベースの工程、詳しいやり方はこちらを参照してください。
3. コンシーラー
コンシーラーは必要な箇所に乗せます。もちろん、トラブルをカバーすることはもちろんですが、ハイライトやローライト効果もあるので、そこまで意識して乗せていきましょう。コンシーラーの形状は様々ありますが、コンシーラー用のブラシで優しいタッチで馴染ませると寄れずにきれいに仕上がります。
4. ひと手間の叩き込み
ツヤ肌を作りたいときや、ファンデーションを少し薄くしたいときに行ってほしいのが、濡れたスポンジでの叩き込みです。
しっかりと水分を含ませ、ぎゅっと硬くしぼったスポンジを使用します。横に伸ばすと変に寄れてしまうので、お肌に垂直に叩き込むようにしましょう。
3. 骨格づくり
自然な骨格を作ります。必ずなじみの良いカラーを使用します。黄味、赤味、グレーなど色々なカラーがあるので、その方に合わせてつくるようにしましょう。
カラーが浮いていると馴染まず自然な骨格ができないので、慎重に選びましょう。アイブロウや、アイシャドウのカラーでも代用することができます。
ハイライトとローライトのイメージ↓
1. フェイスライン
フェイスラインは、顔の形を変化させるために行います。ナチュラルなメイクであっても、理想とされる逆卵型に近づくようにシェーディングを入れていきます。
お顔の内側から外側へ向かって明るい→暗いとなるようにぼかします。外側に入れたものを。小鼻へ向かってブラシを使ってぼかしましょう。
2. ノーズ
ノーズシャドウの入れる位置がずれてしまうと、違和感のある鼻筋ができあがってしまいます。鼻筋から眉へつながる骨の位置を確認して、その骨に沿ってブラシを動かします。鼻根がなだらかな方は、線になると違和感があるので、ふわふわっとブラシを動かしてラインをぼかすようにします。必ず確認してから次へ進みましょう。
3. ハイライト
ハイライトは、最後でも構いません。先に入れることでイメージがしやすくなる場合は先に入れましょう。鼻筋、顎に置きます。
顎がシャープで少し前に出ている方は、顎先に乗せずに唇の下に乗せるといいです。細かな工程なので、丁寧に行いましょう。何となくではなく、入れる場所を必ず確認しましょう。
4. アイメイク
きれいな目元にするように意識します。色をかぶせすぎて濁らせないように気をつけましょう。お客様の元々持っている素材を活かすようにメイクします。
1. 形の修正
目元の形を修正したい場合は、影を入れるところから始めるので、はじめにこの工程を行います。パーツバランスによっても入れる位置は変わってくるので、イメージしながらおこないましょう。
2. アイシャドウ
目の形や印象をどう操作したいかによって変わります。シングルグラデーション、ダブルグラデーションどちらでも構いません。目の下にもグラデーションを入れましょう。はっきりと発色する色をアイホール全体に伸ばしてしまうと、ナチュラルでは無くなってしまいます。発色させる位置に気を付けながら行いましょう。
3. アイライン
目元の印象が強い方は控え目にします。ブラウンの色味にしたり、まつ毛の間を埋めるのみにしたりして、アイラインの存在感を出さないようにしましょう。目元の印象をもっと出したい方は、ブラックを使用したり、リキッドタイプを使用しましょう。
内心顔(求心顔)バランスの方は、外側への拡張を行うとバランスが整ってきれいに仕上がります。
4. ビューラー
ビューラーでしっかりとまつ毛を上げましょう。上がりにくい方は、ホットビューラーを使用したり、マスカラを付けた後にもビューラーをします。
下まつ毛もとても大切になるので、逆さまつ毛の人は下まつ毛にもビューラーをします。
5. マスカラ
スーパーナチュラルメイクはまつ毛の存在感をしっかりと出してあげることが大切です。だまにならず、長さや太さを出すように心がけましょう。下のマスカラから付けます。
目元の拡張をするために、マスカラを抜く方向を考えましょう。横に抜いていくと、横幅の拡張につながります。縦に抜いていくと縦幅の拡張につながります。上のマスカラの根本に付けたら、まつ毛の上側にしっかりとつけ、下側にも付けましょう。
5. アイブロウ
アイブロウはバランスをしっかりとみて、形や長さ太さを決めます。ナチュラルな眉にする際は、濃く描き過ぎないように気を付けながら、毛を書き足していくようにします。
1.バランスの決め方
アイブロウのバランスはとても難しいですが、アイブロウはアイメイクとセットで考えるようにするとイメージがしやすくなります。
<角度>
目の角度と合わせると自然。
<長さ>
基本的には、小鼻から目尻を繋いだ延長線上。こめかみ当たりに毛がある方は、長さを出し過ぎてしまうと余白が無くなってしまうので、やや短めに設定します。
<太さ>
額が広い方は、ある程度太くしても違和感がありません。ですが、額が狭い方が上に太さを出してしまうと、より額が狭く見えてしまい、男性的な強いイメージになってしまいます。眉の下に書き足して太さを出す場合は、目と眉の間が狭くなるとかっこいいイメージになりやすいので、それを考えたうえでおこないましょう。
2. 毛を足す
目安のポイントを決めたら、毛がないところは毛を足していきましょう。細いアイブロウペンシルを使用して、毛の無いところに足します。毛が生えていない所に描くようにして、生えているところは濃くなってしまうのでパウダーのみにします。
3. カラーリング
パウダーなどを使用して、カラーリングしていきます。ふわっとした毛先のブラシ(グラデーションブラシ)を使用し、毛にからませるようにするとパウダーが毛に乗りやすいです。
先がスパっと切れているような毛先のブラシ(エッジブラシ)は、しっかりと色を乗せたいときに使用します。毛が生えているところとの馴染みが悪かった場合は、こちらのブラシを使用して、毛が生えていないところに乗せます。
4. 毛が濃い人におすすめ!
毛が濃く存在感があって悩んでいる方。そんな方には、眉マスカラがおすすめです!眉マスカラの種類はとっても増えてきているので、似合うカラーが見つかるはずです!ヘアカラーと統一感のあるマスカラを選択するか、アイメイクと合わせたカラーのマスカラが相性が良いですよ!
5. 眉マスカラの塗り方
眉マスカラは、まず取ったら少しティッシュオフします。そのままブラシを眉尻の方から逆立てるように付けていきます。ブラシをふわっふわっとつけるように、地肌につかないように注意して付けましょう。
6. リップ
ナチュラルなメイクであっても、その方がどんな唇なのかによって、どんな風に作るかは変わってきます。小さい唇を大きく見せたい、大きな唇を魅力的に見せたい、存在感を消したい…etc.
イメージががらっと変わるパーツでもありますので、慎重にコスメは選定しましょう。
1. リップライン
リップペンシルを使用して、リップラインを描くことによるメリットは何でしょうか?アウトラインをしっかりとさせることで、フレームが出来上がり立体感につながります。また、にじみ、縦じわを防ぐことができます。
また、形を変化させることができますので、リップが小さい方、フレームがぼやっとしている方には行うと良いでしょう。様々な色のペンシルがあるので、メイクのテイストに合ったカラーを選びましょう。リップペンシルの芯は柔らかいので、削るときは注意しましょう。
2. カラーリング
リップにカラーを乗せていきます。スパチュラ、ブラシ、指を使用して、リップを塗ります。どんなリップにしたいかで乗せ方は変わってきます。きちんとしたラインを出したい場合は、ブラシを使用します。ふんわりとしたリップにしたい場合は、スパチュラや指を使用します。指はぼかしたり、ポンポン馴染ませるように使います。
3. ひと手間
リップに加えるひと手間をご紹介します。
口角にコンシーラーかファンデーションをスッと引く→唇が引き締まった印象になり、洗練された雰囲気になります。
パウダーを乗せる→少しマットにしたいときに、指かアイシャドウブラシでアイシャドウなどのカラーをぽんぽんと軽く乗せるだけで質感が変化します。やりたいカラーのリップを持っていないときにもおすすめです。
ティッシュオフして3度塗り→マスクをする時にはこれが必須でした。ティッシュで軽く抑えて塗る、を繰り返すことで、持ちが良くなります。
7. チーク
チークは顔型に合わせて入れましょう。ナチュラルなメイクの場合は、全体のバランスを見て濃さを決めます。もともと血色がいい方には、あまり濃く入れたりはしません。
アイメイクや口元などを馴染ませるブレンディングを行いましょう。小麦肌の方や、元々色黒な方は、チークが馴染んでしまいやすいので、濃いめのカラーをしっかりと乗せましょう。必ずブラシで周りをぼかすようにして、時代遅れなメイクにならないように気を付けます。
1.骨格をよく見て入れる位置を確認する
チークは、色や入れかたによって効果が変わります。かわいらしく見せたいときは、目の下にしっかりと入れて、やや中心寄りにぼかします。大人っぽく見せたいときは、耳の付け根に向かって横広に入れたり、耳の付け根から口角へ向かって引き締めるように入れます。骨の位置で、入れる場所、範囲は変わるので、しっかりと180度確認して入れましょう。
2. ブレンディング(馴染ませ)する
チークを入れた後に、全体のメイクを馴染ませるようにブラシを動かします。チークブラシの残りをアイブロウ、アイホール、顎先に持っていきます。青みが目立つ所があれば、そこもなじませましょう。このように、チークで全体をなじませ統一感を出すようにすると、メイクの仕上がりがより一層良くなります。
8. ハイライト
ハイライトは、高さが欲しい位置にプラスしましょう。ハイライトの種類によっては、自然にツヤっぽくしたり、ハリがあるように見せるコスメもあるので、使い分けしましょう。
1. 骨格をよく見て入れる位置を確認する
ハイライトは、立体感を出す際に入れます。前に出ていると骨格がきれいに見える所、立体的で小顔に見えるような位置を探します。人のお顔は丸く、その中に骨格があり凹凸があります。前からだけではなく、横から、斜めからなど確認をして入れる位置を決めましょう。
2. 入れるときは小さめブラシで入れる
ハイライトブラシは、大きいブラシだと範囲が広すぎて的確に入れることが出来ません。なので、小回りの利く小さめのブラシにしましょう。
ナチュラルメイクは奥が深い!
いかがですか?ナチュラルメイクは、想像していたよりも複雑で難しい物です。骨格をよく見て、的確にメイクをしないと不自然なメイクになってしまいます。カラーもとても大切ですが、一番はその方の骨格を見極め、どこに何を入れればきれいに見えるのかを考えることです。
使用するコスメの質感や特徴などを掴んで、モデルさんに合わせたメイクができるようにがんばりましょう!