美容師を採用するコツとは何か。昨今の人材不足・採用難にお困りの美容室経営者・採用担当者の為の、悩みを脱却するヒントを紹介していきます。
美容師を採用しようと思ったら始めるべきこと
1.自社の強みを考える
自分のサロンの強みは何か?を考えましょう。
「アットホームで仲良し」であることを、求めている求職者・美容学生は多くいますが、それだけでは、「このサロンで働きたい」と強く思うには、理由として物足りないでしょう。
「海外への出店計画がある」
「ヘアメイクの仕事ができる」
「1年以内の早期デビューカリキュラムがある」
出来れば、給与や待遇だけではない付加価値のあるサロンが、選ばれていくと思います。
2.リクルート専用SNSを作る
SNSは、求職者にとっての最大の情報ツールです。特に美容業界では、多くの美容師・美容室が個人でもアカウントを作っており、情報があふれています。
そのSNSだけで採用を成功させることは、とても難しいといえますが、いざ求職者に案内する際に、SNS上に何も情報がないのは、得策ではありません。
フォロワー数・登録者数が多いことはもちろん有利ですが、まだ少ないフォロワーでも、「求職者とのコミュニケーションツールとして活用」できることを踏まえれば、とても価値のあることです。
実際に、私達株式会社カプラスでは、Instagramのフォロワー数は数百人でも、応募者の質問の窓口や、応募の受付などのコミュニケーションをDMで行っていました。
公式LINEにするのも良いと思います!自社で運用しやすいものを選ぶといいでしょう。
ゆくゆくは、SNSという無料で使えるツールのみで採用が成功すると、採用費を格段に抑えられますので、コツコツ運用して行きましょう。
3. 自社所属スタッフの卒業校を整理する
美容室採用の特に新卒採用では、専門学校とのつながりが大切です。
「専門学校に挨拶に行く」という接点を持てるといいですが、学校の先生方も忙しいので、卒業生がいることでアポが取りやすいと思います。
その為、所属するスタッフの卒業校はリスト化しておくといいでしょう。
まだ、スタッフの人数が多くない場合は、専門学校とのつながりを持つために、各広告代理店の方などに紹介してもらったり、集団で行う企業説明会などで、積極的に先生方と名刺交換などをして、自社のアピールをし信頼関係が構築できると、採用にとても有利です。
有効的な採用手法3選
採用手法はいくつかありますが、私は以下の3つの手法をおすすめいたします。
1.リファラル採用
社内の環境が良い状態であることが、大切な条件となりますが、従業員に「一緒に働きたいと思う人を紹介してもらう」手法です。
事前にどのような人物か把握しやすく、入社後のミスマッチが軽減される可能性も高いです。
紹介してくれた従業員にはインセンティブを支払うことが一般的です。
デメリットは、自ら応募してくる訳ではないので候補者の意欲が必ずしも高いとは言えない点と、短期的な施策としては不向きであるといえるでしょう。
2.企業説明会に足を運ぶ(新卒採用)
企業説明会には「専門学校主催」のものと「代理店主催」のものに分けられますが、どちらでもかまいませんので、なるべく多くの学生と触れ合えるといいでしょう。
その場で直接話すことは、一番の宣伝効果を生むことになると思いますが、自社サロンのブースに足を止めてもらえるかどうかは、各説明会のスタイルによって異なります。事前の準備や工夫が必要です。
完全にフリースタイルの場合は、「呼び込む」ことも必要です。
事前に回るサロンを決めて授業の一環で話を聞きにくるというスタイルもあります。
企業説明会で大切なのは以下の5つです。
・生徒とコミュニケーションを取りながら話をすること
・独りよがりな話にならないこと
・次の接点(サロン見学)を約束できること
・セカンドアプローチが出来るよう連絡先を交換すること
・アシスタント目線の話をすること
3.Indeedなどの求人検索エンジン
求人検索エンジンと求人サイトの違いは、インターネット上に掲載されている求人情報を横断的に検索することができることです。
また『Indeed』を例に見てみると、地方採用とも相性がいいようです。
利用者数は国内最大級で、大手美容師専門求人サイトは55万人の利用者に対してIndeedは400万人を超えているというデータもあります。
参考記事:https://www.neo-career.co.jp/humanresource/knowhow/a-contents-other-indeedkatsuyo-181001/#:~:text=
日本では現在、月間訪問数は4,150万*以上にのぼります。 国内で現状最も登録者数が多い求人サイトでも、登録者数は約400万人前後で、その数は2倍以上になります。
もちろんすべての利用者が美容師資格を保有しているわけではありませんが、多くの人が利用している点で、良い出会いに繋がることを期待できますよね。
掲載にかかる費用は無料で、求人票を閲覧したときにかかるクリック課金制です。
長期掲載が可能で求人内容の掲載から応募者の管理もできる点で活用の幅が広いといえます。
人と人、理念と意志が採用を成功させるカギ
求人サイトに載せることで求職者が集まったのは、過去の話と言えると思っています。高い求人サイトにお金を払っていても、似たり寄ったりな内容の掲載内容で、自社のアピールを的確に出来ているとは言えないと思います。
実際に言葉を交わせる場所で求職者と触れ合えることや、学校の先生や自社の従業員からの紹介は、採用成功の大きなカギとなります。
その採用ルートを構築させるために、コツコツとした活動を一つ一つ行っていきましょう。
まずは、自社を見直し採用に必要な素材を固めること。そして足を使って求職者たちに会うことから始めてみることをおすすめします。
ちなみに、私たちの会社では「美容師とヘアメイクの両立」とう理想の働き方を掲げることで、応募者がグッと伸びました。
良かったら次の記事も、参考になさってみてください。