美容師に今後必要な「資産」とは

美容師としての働き方は、多様化を極めています。今現在、そしてこれからの美容師人生のキャリアについて悩んでいる方、将来設計・老後の不安で悩んでいる方、もしくは何も考えられていない方へ、美容師に今後必要な「資産」についてご説明します。

目次

そもそも「資産」とは?

資産の定義は、「保有する経済的価値を有する財産のこと」


美容師であれば、代表的な資産は「技術」です。技術は、長年積み上げてきた練習時間や多くの経験値から得た、大きな財産です。

なぜ美容師に「資産」が必要になっているのか?

「資産」は今後の人生において、継続して利益をもたらすことのできる財産と言えます。しかし、美容師の資産である「技術」は「自らが常に動かなければ機能しない」という難点があります。身体を壊してしまったり、怪我や体力の衰え、老後を考えると、会社勤めでも、フリーランスでも、経営をしていても常につきまとう問題です。そのため、「資産」が必要になっています。

時代と共に変化してきた、必要とされる「資産」3つ

その時代によって、必要とされてきた資産も共に変化してきました。どのような変異を辿ってきたのか、2000年代〜2020年代にかけて3つ挙げてご説明します。

資産① 金融資産

2000年代に必要とされていたのは金融資産です。時代背景で言うと、巷で「お金の勉強会」などが流行り出した時です。お金に働いてもらうことで、お金を増やしていく方法です。「資産運用」というものです。

※運用=投資なので必ず資産が増える訳ではないので注意

例えば、「積み立てNISA」と「iDeCo」があります。

積み立てNISAとは?
長期の積立、分散投資を通じた資産形成を後押しするために、創設された税制優遇制度。毎年40万円まで投資する事が可能で最長20年間投資から得た利益が非課税になります。

iDeCoとは?
自分が拠出した掛金を自分で運用し資産を形成する年金制度。掛金が全額所得控除になり、さらに運用益も非課税で複利運用ができます。さらに受取の際にも控除があります。ただし、受け取りが60歳以降に限られます。また、まとまった資金を元手に行う、投資信託などもありますが、初期のまとまった資金を確保することは美容師の20、30代の平均年収から考えるとハードルが高いと言えるでしょう。

資産② 人脈資産

2010年代に必要とされていたのは人脈資産です。「人は人で磨かれる」という言葉があるように、人との出会いやご縁で人は成長をします。SNSの普及により、人と繋がるということが、誰でもできるようになってきました。SNSで繋がり直接会うことができたり、人と会うという壁が小さくなったこともあります。

その中で、独立や起業を考えた時に、人とのご縁で独立ができたり、人脈からお仕事のきっかけを頂くことが主流になっている今、まさに人脈は資産と言えるでしょう。

※実際に企業の採用基準にSNSのフォロワー数を加味している企業も増えてきました。

逆にSNSで繋がりが飽和している視点で観ると、真の人脈とは「誰を知っているか」ではなく、「誰に知られているか」が重要ります。

どちらかと言うとまだ閉鎖的な業界である美容師さんは、この人脈をいかに形成しているかが肝になっています。

資産③ コンテンツ資産

2020年代(コロナ禍)において必要な資産はコンテンツ資産です。コンテンツ資産とは以下のようなものが挙げられます。

オウンドメディア、オンラインサロン、YouTubeチャンネル、ブログなど。

コンテンツ資産の条件は2つ

(1)半永久的にアクセスを集められること
(2)再利用可能なこと

コンテンツをフル活用する。コンテンツの一部を抜粋して再利用していく。メルマガ、ホットペッパー、DM、セミナーや講座などの別メディアとして再利用していく。そうすることによって、自社メデイア内であればSEoの内部対策にもなりますし、外部メディアであれば、自社メディアのリンクを貼ってもらうことで、被リンクを得られます。今後はこのようなコンテンツ資産を増やしていくことと、コンテンツ資産の価値を高めていくことが重要となります。

美容師さんは特に、「ブランディング」が重視されている職業です。このコンテンツ資産を形成していくことが、ブランディングを形成していくことに大いに繋がります。

美容師に必要なのはコンテンツ資産でブランディング

今回は「美容師に今後必要な資産」について書かせて頂きました。①金融資産、②人脈資産は今となっては当たり前になっていると思います。

③コンテンツ資産について、典型的な肉体労働である美容師というお仕事だからこそ、コンテンツ資産を作り、再利用していくことで価値を高め、自身のブランディングを築いていってほしいです。

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この記事を書いた人

株式会社カプラス
オンラインサロン運営担当(2020年8月から参画)
・組織文化構築やコミュニケーション活性化
・様々な知見を共有できるコミュニティ構築
・美容師の働き方、活躍の場 
など、美容業界への貢献に取り組む。

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