美容師が入社して最初に教わる事を知りたい方へ。本記事では、入社してまず最初に教わるお客様のご案内と受付応対を大公開!
美容室で優先順位No.1のご案内と受付応対とは?などご案内と受付対応の7つのポイントも紹介していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!動画でも紹介していますので、ぜひ観てください。
美容室の印象は第一印象で決まる!
お客様が美容室にご来店された際の1番最初に受ける接客になります。第一印象が特に大事です。お店の印象を左右するのがこの『ご案内と受付応対』なので、どんな状況でもお客さま一人一人丁寧に接客します。
みなさんの経験でも、お店に初めて入って受ける第一印象が良いお店と悪いお店、あると思います。こんな雰囲気だったから『良かった』『悪かった』という理由は、ひとつやふたつではなく、それぞれの価値観でいろんな理由があります。
来店していただいたお客様が、一人でも多く「第一印象が良いお店」と思っていただけるように、まずは知識を頭に入れましょう。
『ご案内と受付応対』7つのポイントを紹介
ここでは、第一印象を良くするための『ご案内と受付応対』の7つのポイントを解説していきます。
しっかり覚えて自信を持って接客ができるようにしていきましょう。
ポイント1. 挨拶は『いらっしゃいませ』ではなく、『こんにちは』
お客様は店内に入って『いらっしゃいませ』と声をかけられると、心理的に構えてしまうそうです。美容室での第一声目の挨拶は『こんにちは』です。『こんにちは』と笑顔で迎えられると人は自然と笑顔になります。
笑顔で元気よくお客様の目を見て挨拶をしましょう。
お客様の対応は笑顔はもちろん、声はワントーン上げることを意識しましょう。
ポイント2.ご予約の確認
ご予約を確認する前に『お名前をお伺いしてよろしいでしょうか?』と、まずはお客様のお名前を確認します。『〇〇様ですね、少々お待ちください』と声をかけ、ご予約の確認をします。
ここでは、すでにご予約済みのお客様とご予約なしでご来店したお客様の対応の違いを解説していきます。
ご予約済みのお客様の場合
『◯時にご予約の◯◯様ですね。お待ちしておりました。』と予約を確認し、お客様のお持ち物をお預かりします。
【ここで注意すること】
- お客様のお持ち物は全て両手で丁寧に取り扱います。
- お持ち物は体から離して抱えないように運びましょう。
- どのお客様のお持ち物がわかるようにしっかり管理しましょう。
そして、座って頂く椅子の方向に手を伸ばして、『お掛けになってお待ちいただけますか?』とお願いします。
ご予約なしの場合
『確認致しますのでお掛けになってお待ち頂けますか?』
【ここで先に伺っておくべきこと】
- ご希望のメニュー
- ご希望の担当者
- 仕上がり時間のご希望など
そして、スタイリストやアシスタントリーダーに報告し、ご案内可能か確認します。
ポイント3.ご案内できるかの確認とお荷物の預かり
予約を確認後は、すぐご案内できる場合と、すぐにご案内できない場合があります。
ここでは、その両方の対応について解説していきます。
すぐにご案内できる場合
『すぐにご案内可能ですので、お持ち物をお預かりしてもよろしいでしょうか?』とお声がけし、お荷物をお預かりします。
すぐにご案内できない場合
予約がいっぱいですぐにご案内できない場合は、別日や別の時間のご提案をさせて頂きます。
『ご先約のお客様で混み合っておりますので、◯◯時からではいかがでしょうか??』とご提案します。
【ここで注意すること】
- 予約してなかったけどまずかったかなと思われないようにスムーズに対応しましょう。
- ご希望のお時間に施術できない場合は必ず代替案をご提案し、お断りで終わらないようにしましょう。
- 語尾を疑問系にすると柔らかい印象になるので上手に使いましょう。
どんなに忙しくてもその忙しさをお客様に伝わらないように行動することが大切です。一人一人のお客様に丁寧に対応することを心がけることが一番大切です。
ポイント4.お席へご案内する前のウィルス感染予防対策の徹底
美容室は長い時間滞在することになります。美容師とお客様に感染拡大が起きないよう、日々感染予防対策を徹底しています。
検温と手指消毒のお願い
お席へご案内する前に、検温と手指消毒のご協力をお願いします。
店内用マスクの無料配布
髪の毛やカラー剤がつくので、店内用のマスク(無料配布)に付け替えていただきます。
【お客様が初めてご来店のお客様の場合】
受付台帳に記入していただきます。『お手数ですがこちらにご記入いただいてもよろしいでしょうか?』とお声がけし、カルテ作成のための情報提供にご協力いただきます。
ポイント5.お席へご案内
『◯◯さま、お席へご案内致します』とお声がけをします。
【ここで注意する3つこと】
- 右手で方向を示します。
- お客様の右斜め前を歩くようにして歩幅をお客様に合わせます。
- 段差がある場合は先にお伝えします。
椅子をお客様の方へ回します。お掛けになったら正面に戻して必ずロックします。
『担当者が参ります、少々お待ちください』とお伝えします。
ポイント6.担当者に伝達
『失礼いたします。◯時からご予約の◯◯様お見えになりました』
※この時の『失礼します』は、接客中のスタイリストにお声がけする場合、その接客中のお客様に対して『申し訳ございません』という意味合いで、伝える前に添える言葉になります。
ポイント7.店内を移動していただく時のご案内
美容室では、受付応対後のお席へのご案内のほかに、お客様にお席の移動をお願いするときがあります。
- シャンプーをするとき、お席⇨シャンプースペースへ
- シャンプーが終わって、シャンプースぺース⇨お席へ
- カットが終わりお会計のため、お席⇨受付へ
ここでは、お席からシャンプースペースへのご案内のポイント4つについて解説します。
移動のご案内ポイント① お客様にお伝えする。
『失礼いたします、シャンプー台へご案内いたします』とお伝えしてから椅子のロックを解除して椅子を回します。回し終わったら椅子を再びロックします。
【気を付けること】
- お客様の転倒防止のため椅子は必ずロックします。
- シャンプー台への移動の時や、お客様の滞在時間が長いと感じたときは、移動の時に『お手洗いは行かれなくて大丈夫ですか?』とお声がけをする心遣いがあってもより良いです。
移動のご案内ポイント②ご案内する方向を右手で示す。
お客様が行く方向に迷ってしまわないように、ご案内する方向を右手で示します。この時も歩幅を合わせ、段差等があれば、その都度お知らせします。
移動のご案内ポイント③ ご案内する椅子を左手で示す(右手には膝掛け)。
『こちらへどうぞ』とご案内する椅子を左手で示すと同時に、右手には椅子に置いてある膝掛けを持ちます。
移動のご案内のポイント④ 膝掛けを掛ける。
シャンプー時にお客様にリラックスしていただくため、お客様に膝掛を掛けます。この時、注意することが3つあります。
- お客様に腕が当たらないようにします
- お客様の視線を遮らないようにします
- お客様のお腹から膝が覆われる位置にかけます
これではお客様に腕が当たってしまい視線を遮ってます。
このようにお客様から遠い方の手を伸ばしましょう。
『ごゆっくりお過ごしください』と心の中で唱えながら膝掛を掛けるように、動作を一つ一つ丁寧に行いましょう。
『知っている』だけではなく、『やっている』が大事
何度も書きますが、美容室で働く中で1番大切な接客のひとつが『ご案内と受付応対』です。美容室に入社して、最初に教えてもらう接客技術なので、『知っているけど、やっていない』となってしまうことが多くあります。この7つのポイントをしっかり理解し、基本に忠実に接客しましょう。
入社数日でまだ出来ることが少ないですが、元気いっぱいの笑顔でお客様をお迎えすれば、お客様から名前を覚えてもらい、美容師としてのやりがいを早く感じることができます。
美容師はとてもやりがいのある価値の高い仕事です。まだ技術が足りなくてお客様にカットなどの技術を提供できない歯がゆい時期は特に、気持ちの良い最高の接客技術でお客様に最高のおもてなしを届けましょう!