美容師さんの働き方について|多様化する美容師さんの働き方

この記事では、「美容師の働き方について」お伝えさせて頂きます。
世の中にある様々な職業がありますが、その中でも「美容師」という仕事は、ここ30年で大きく働き方が変化し、より時代の変化に対応した「対応力」が必要となります。これから美容師を目指す方々に是非読んで頂きたい記事です。

目次

美容師さんの働き方の歴史

美容師の働き方について、美容師の歴史を振り返りながら、現在の多様化する美容師さんの働き方について、徹底解説していきます。

① 1990年代までの美容師さんの働き方

1990年代の特徴としては、長時間労働、店長と社員という雇用関係というよりは師匠と弟子という実質「師弟関係」のような関係値で、技術向上の練習というよりも「修行を積む」といった時代でした。

師匠についていく、師匠から技を盗むという姿勢で、技術力が重視され、コンテストやショーで功績を納めた美容師が有名になっていく傾向が強かった時代です。

(1)勤務形態

基本的には正社員雇用。
今のような「社員」や「スタッフ」というような呼び名ではなく「見習い」と言われることが多かった。
営業時間は9:00〜19:00で、アシスタント時代は営業前の朝練、営業後の練習で夜中0時を回るのが普通の時代でした。   休みは週1回が基本です。

(2)報酬形態

アシスタントは、13〜15万円。
スタイリストは、25万円弱。

(3)スキル面

技術が重視。
カットやパーマ、カラー全般。カラーも様々な配色や、パーマの種類も増えていき、◯◯カラー、◯◯パーマなど、技術にネーミングをつける美容師が増えてきました

(4)顧客との関係

技術が優れていることが顧客獲得に繋がりました。

(5)売れている美容師

技術が優れている、ヘアショーやコンテストで名前が売れていくことで知名度もUPしました。

② 2000年代の働き方

2000年に入り美容師の一気に有名かつ「なりたい職業」でも大人気の職業となりました。その理由は大きく2つあります。

理由その①
東京都内有名美容師が「カリスマ美容師」と評され、アイドルや芸能人のような存在となり、雑誌や TVに露出するようになってきたこと。(美容師のための特番も多数企画されるようになりました)

理由その②
元SMAPの木村拓哉さんが主役で美容師役のドラマ「ビューティフル・ライフ」が大ヒットしたこと。

この2つが大きい出来事として美容師が大人気の存在になりました。「髪を切りに行く」から「会いに行く」存在になったのです。

(1)勤務形態

働き方改革を取り入れるサロンが少しずつ誕生、有給休暇の支給や週休二日制のサロンが増えてきました。

(2)報酬形態

「カリスマ美容師」ブームにより、都内青山や表参道の人気店人気スタイリストは月収100万を超える報酬を取り始めました。これにより美容師による収入格差が明確になりました。

(3)スキル面

技術は、デザインやセンスに比重が置かれました。

(4)顧客との関係

「個」として評価され、「このスタイリストに切ってもらいたい」と、このスタイリストに切ってもらうことが価値になりました。

(5)売れている美容師

美容師特集の雑誌やTVなどのメデイアで、美容師が芸能人並みに取り上げられるようになり、いかにメデイアに取り上げられるかが売れている美容師のポイントになりました。

③ 2010年代の働き方

2010年には入り、2000年のカリスマ美容師ブームは落ち着いてきました。
「フリーランス」や「業務委託」のようなより「個」に特化した働き方が主流にり、インスタなどのSNSでの発信や、YouTubeチャンネルで自分をブランディングして顧客をファン化していく、いかに自分を「ブランド化」できるかというブランド力が問われるようになりました。

(1)勤務形態

働き方改革がさらに進み、有給休暇の支給や週休二日制のサロンがより一層増えてきました。また、2010年後半あたりから「フリーランス」や「業務委託」といった、一店舗に属せず自由に働くスタイルが増えてきました

(2)報酬形態

「カリスマ美容師」ブームは落ち着いて、サロン規模に関わらず明確な「コンセプト」を持ったサロンが増えてきました
一美容師としての報酬は2000年と大きくは変わらず、フリーランスで働く美容師は、働く時間と自ら調整しながら自分が叶えたいライフスタイルに合わせた収入と仕事のバランスを取るようになってきました。

(3)スキル面

技術やデザインの加え、人間的な魅力度が問われるようになり、顧客がいかにファンになってもらうかという存在になりました。

(4)顧客との関係

2000年と変わりなく、「個」として評価され「このスタイリストに切ってもらいたい」と、このスタイリストに切ってもらうことが引き続き価値とされています。

(5)売れている美容師

美容師特集の雑誌やTVなどのメデイアで美容師が芸能人並みに取り上げられるようになり、いかにメデイアに取り上げられるかが売れている美容師のポイントになりました。また、いかにSNSを活用して自分のブランドを確立しているかが大きな差となりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
次回は、働き方の課題や、今後の美容師の働き方について触れていこうと思います。

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この記事を書いた人

株式会社カプラス
オンラインサロン運営担当(2020年8月から参画)
・組織文化構築やコミュニケーション活性化
・様々な知見を共有できるコミュニティ構築
・美容師の働き方、活躍の場 
など、美容業界への貢献に取り組む。

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