縮毛矯正のアイロンワークを知りたい方へ。本記事では、美容室の技術の中でも高度な技術が必要とされるアイロンテクニックについて紹介していきます!
縮毛矯正
美容室でストレートアイロンを使う時はスタイリングの時か縮毛矯正の施術中のどちらかになります。どちらも同じ道具を使いますが技術としては別物。ここでは縮毛矯正の時のストレートアイロンの技術について解説します。
縮毛矯正って何?
クセで髪がまとまらない、梅雨時期や湿度の高い時にスタイリングの継続が難しい。そんなお悩みを解消できるのが縮毛矯正です。薬剤をつけて伸ばすだけのストレートパーマと違い、アイロンの熱を使って半永久的に憧れのストレートヘアを継続する事ができます。一度かけたところは、永久にストレートですが根元の新しく生えてきた部分はクセがあるので扱いやすい状態をキープするためには継続的な施術が必要です。
縮毛矯正の技術手順
1剤塗布 髪の毛を柔らかくする1剤を塗布
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放置タイム 毛髪の状態、薬剤によって放置時間が異なる
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軟化チェック 薬剤が毛髪に浸透したかチェックする
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お流し 1剤が残らないようにしっかり流す
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ドライ 濡れているとアイロンを入れた時に熱いのでしっかり乾かす
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ストレートアイロン クセをしっかり伸ばすようにアイロンを入れていきます
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2剤塗布 ストレートの状態に固定する2剤を塗布します
縮毛矯正のメリット
強いくせ毛でもきれいなストレートに仕上がるところが縮毛矯正の最大のメリットです。くせ毛によるボリュームや広がりなどもしっかりとおさえ、艶のある魅力的なストレートヘアを手に入れる事ができます。また、縮毛矯正は薬剤と熱によって髪をしっかりとストレートにしているのでストレートの状態を長持ちさせることができるという特徴があります。根元の部分はくせ毛の状態でまた髪が伸びていきますが、一度縮毛矯正をかけた部分は、半永久的にストレートのまま維持できます。
縮毛矯正のデメリット
強いくせ毛もサラサラのストレートにしてくれる縮毛矯正ですが、デメリットもあります。薬剤と高温のアイロンによるダメージは大きくツヤツヤサラサラで傷んで見えなくても、実はダメージを負っている可能性は大きいです。また、新しく生えてきた根元の部分は元のクセが出てくるため状況により再度施術が必要です。
ストレートアイロン
縮毛矯正は薬剤の作用とアイロンの熱でクセを伸ばしていきます。熱が通らないと薬剤で伸びたクセもすぐにリバウンドします。スライスは厚すぎずに、アイロンの熱で伸ばすイメージで優しくアイロンを入れていきます。1cm以内のスライスで毛束に均一に熱が伝わるようにします。スライスが厚いと中側まで熱が伝わらずクセが伸びない可能性が出てくるため気をつけましょう。
アイロンのコツ
根元→中間→毛先の順にアイロンを入れていきます。根元はクセが強い場合が多いので、オンベースにコーミングし、アイロンを持たない方の反対の手で毛束をピーンと張り、テンションがかかった状態をキープしながらアイロンしていきます。頭皮に近いところにアイロンを入れると高温の水蒸気が当たってとても熱いため3回ぐらいスルーアイロンを入れ蒸気を飛ばしてからしっかりアイロンを入れます。コームとアイロンを連動させながらコームで真っ直ぐな状態を作りつつアイロンで固定するイメージで入れていきましょう。
やってはいけないアイロンの入れ方
・アイロンで強くプレスする
丸い髪の毛が楕円に変形して傷みやすくなります。
・アイロンでプレスしながら引っ張る
キューティクルが剥がれ切れ毛、枝毛の原因になります。
・必要以上にアイロンの温度設定が高温
一般的に縮毛矯正のアイロン設定しては160度から180度とされています。(メーカやダメージレベルにより変動あり)
あまり温度が低いと髪に充分に熱が加わらずクセが伸びない、逆に高すぎるとダメージにつながる可能性が高くなります。
実際にアイロンを入れていきましょう!
・分け目を決めてイヤートゥイヤーでブロッキングしますバックはセンターで分けます
・ネープから1cmスライスを分けとります
・リングコームで根元からコーミングをして集めないように毛束を持ちます。
・アイロンが頭皮に触れないようにきをつけながらオンベースで入れていきましょう。根元付近を中心に3回程度スルーで入れます。こうする事で高温の水蒸気が分散され頭皮に触れることを回避します。
・再びコーミングしながらコームの後にアイロンを入れ根元から中間にアイロンします。
・同じようにコーミングしながら中間から毛先にアイロンを入れます。この時自然な丸みに収まるように弧を描くイメージでアイロンをいれます。
・毛先の毛量が少ない場合は髪がツレて痛い事があるので2、3パネル合わせて厚みを均一にするといいでしょう
・毛先からアイロンを抜く時にプレスが強いとそれぞれの毛先が引っ張られとても痛いので気をつけましょう
・次のパネルも同じように進みます。
・根元、中間、毛先とそれぞれオーバーラップしながらアイロンを入れて漏れがないようにしましょう
・全体にアイロンが終わったらチェックしましょう
施術を行う時の注意点
・コーミングをして絡まりがない状態にしてからアイロンしましょう。
・毛束の幅が太いと両サイドが漏れたり真ん中に寄せてしまい毛束の中心だけが分厚くなり均一に熱が伝わらないため2つに分けましょう。2つに分けた場合はオーバーラップしてクレパスがつかないようにしましょう。
・ハチ周りから上は特に頭の丸みが強くなるのでオンベースを意識して引き出し、アイロンしていきましょう。
・先にアイロンしたた所をオーバーラップして分け目がつかないようにしましょう。
・髪の毛をアイロンで引っ張りすぎないように気をつけながら自然な丸みに収まるようにしましょう。
・テンションをかけ過ぎたり、熱を当て過ぎないようにしましょう。
・アイロンがお客様に当たらないように気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?縮毛矯正のアイロンは美容室の技術の中でも最も高いテクニックが必要です。沢山練習してお客様に喜んで頂きましょう!