オーガニック化粧品が肌荒れの原因に敏感肌やアレルギー持ちは注意

オーガニック化粧品の安全性について知りたい方へ。本記事では、オーガニック化粧品がケミカル化粧品よりも安全というわけではないことや、オーガニック化粧品だからこそ起こりうる肌荒れなどについてご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

目次

オーガニックとは?オーガニック化粧品と呼ばれる定義

オーガニックと聞くと「植物由来」や「無添加」をイメージする方が多いのではないでしょうか。Wikipediaによると、オーガニック化粧品の定義は以下のように記されています。

オーガニック化粧品(オーガニックけしょうひん)は自然由来の成分を中心に配合し、化学的な成分を全く使用せず、またはごく少量のみ使用して作られ、「人間の肌が本来持つ自然治癒力を助長、回復させることに着目したスキンケア用品」と自主的にうたっている化粧品である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

実際、ヨーロッパでは「オーガニック化粧品は有機栽培した植物から採れる成分のみを使った化粧品」と定義されています。しかし日本では、オーガニック化粧品の明確な定義はありません。添加物や科学的な成分が使われていても、植物由来の成分が1つ配合されているだけで「オーガニック化粧品」として販売されているものも少なくありません。

「オーガニック化粧品」と表記されているからと言って、全て植物由来の成分でできているわけではない場合が多いのです。

「オーガニック=肌に優しい」は危険な勘違い

そもそも、植物由来成分100%のオーガニック化粧品だとしても、肌に優しいわけではありません。自然界を生き抜く植物だからこそ、人にとっては有害な成分を含むものもあります。また、有害な成分でなくても人によってはかえって肌が荒れる原因になることもあります。オーガニック化粧品が肌に合わない原因の例をご紹介します。

元々の肌のバリア機能が低下している

現代人の肌は、紫外線や大気汚染などの外的要因や、ストレスや生活習慣の乱れなどの内的要因が複数重なり、本来あるはずのバリア機能が弱まりやすくなっています。アレルギーを引き起こす可能性のある天然成分や、刺激の強い植物成分が配合されたオーガニック化粧品を、バリア機能の弱まった抵抗力のない肌に塗り続けてしまった場合、アレルギーの発症を誘発し、痒みや肌荒れを起こす危険性があります。

体に合わない植物成分が配合されている

自然界を生き抜くために、植物達は身を守る手段を様々な方法で得ています。刺激性やアレルギー誘発性のある植物がオーガニック化粧品として使用されると、人にも影響を及ぼす危険性があります。また、オーガニックコスメを使用する人のその時の体調や体質によって、本来害とならないはずの天然由来成分に拒絶反応を示す場合もあります。特に女性は、生理中や妊娠中などで敏感肌になりやすいので注意しましょう。

アレルギー反応を示している

肌の弱い方や敏感肌の方が、肌に優しそうなオーガニック化粧品を使うイメージが強いですが、むしろ、そういった肌の持ち主の方こそ、オーガニック化粧品を慎重に選ぶ必要があります。アレルギー体質の人は、例えば、ピーナッツを食べるとアレルギー反応を起こす人がピーナッツオイル配合のボディクリームを体に塗ると炎症を起こしたり、花粉アレルギーで肌荒れを起こす人が果物を食べられなかったりと、体内外で拒絶反応が起きることがあります。もしオーガニック化粧品を使って痒みや肌荒れが起きてしまったら、成分表示を確認してアレルギーに該当するものがないか確認しましょう。

オーガニックコスメの使用は成分表示の確認を忘れずに

オーガニックコスメによる肌荒れについてご紹介しました。どうやら「オーガニック化粧品=肌に優しい」だけではないようです。敏感肌やアレルギー体質の方こそ、科学的根拠のもと肌のために研究されたアレルギー処方の低刺激スキンケア製品の使用をオススメします。もしオーガニック化粧品を選ぶ場合は、成分表示を見て、過去に肌荒れの原因となった成分が含まれていないか等を十分に確認しましょう。

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この記事を書いた人

izumi izumi ATELIER CARINO 編集長

ATELIER CARINO編集長。最大手美容学校グループの国試対策の全国模試において、トップの過去実績あり。行動と同時に頭で考える思考派。Z世代のリアルを反映した「新しい美容師」としてのキャリアや可能性をメディアを通じて発信。

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