パーマを長持ちさせる方法|シャンプー選びのポイントやお風呂上がりのケアまでアドバイス

パーマがすぐに落ちてしまうとお悩みの方へ。本記事では、パーマを長持ちさせるためのケア方法や、シャンプーの選び方をご紹介。パーマをかけたばかりの方や、いつもパーマがすぐに取れてしまうという方はぜひ参考にしてください。

目次

パーマの仕組み|どうして髪の毛に形がつくのか

まず最初に、パーマがどのような仕組みで髪の毛に形をつけているのかについて知っておきましょう。通常パーマをかける際に、1液と2液というふたつの薬剤を使用します。一番最初に髪の毛に使用する1液は、髪の毛を構成するタンパク質の結合を切断して髪を柔らかくし、キューティクルを開かせる役割があります。次に使用する2液は、1液で切断したタンパク質の結合を再び結合させる役割があります。タンパク質の結合が元の形とズレて再結合されることで髪の毛に形がつけられます。

パーマがすぐに落ちてしまう原因

パーマをかけた直後、サロンでみた仕上がりはイメージ通りだったのに、なぜかすぐにカールが落ちてしまうという方は、以下のパーマが落ちやすい原因に該当しているかもしれません。パーマがなぜ取れてしまうのか、一つずつ確認していきましょう。

パーマがすぐに落ちる原因1.洗浄力の高いシャンプーでゴシゴシ

シャンプー剤には、洗浄力の強いものと洗浄力を抑えたものがあります。洗浄力の強いシャンプーは石油系の界面活性剤でできており、頭皮の油分が多くベタついてしまうという悩みを抱えている人にはおすすめです。しかし、パーマやカラーをしている人にとっては洗浄力が高すぎて、カールが落ちたりカラーが褪色したりする原因になります。特に、パーマをかけた直後は髪の毛のキューティクルが閉じきっていないことがあるため、洗浄力の高いシャンプーでゴシゴシ力を入れて洗ってしまうと、パーマが取れる原因になります。石けんシャンプーやラウレス硫酸を含むシャンプーは洗浄力が強いので注意しましょう。

パーマがすぐに落ちる原因2.アイロンやコテなどによる温度変化

アイロンやコテなどによって髪の毛に温度変化を加えると、髪の毛の主成分であるタンパク質の変性によって、せっかくパーマをかけて作った形が崩れてしまいます。パーマをかけた髪の毛にアイロンやコテの使用はできるだけ避けましょう。また、シャワー後のドライヤーも、髪の毛をまっすぐ引っ張りながら熱を当てると、カールが伸びてしまいます。同じところに熱を当て続けたり、毛先を先に乾かしてしまったりするとダメージにも繋がるので、乾かし方に注意しましょう。

パーマがすぐに落ちる原因3.紫外線によるダメージ

髪の毛への刺激は、直接力が加わるシャンプーやドライヤーなどのほかにも、無意識に浴びてしまっている紫外線によるものも考えられます。髪の毛が紫外線を浴び続けると、水分が飛んで乾燥したりキューティクルが開いたりして、ダメージとなります。髪の毛がダメージを受け損傷すると、パーマのもちが悪くなる原因となり得ます。

パーマがすぐに落ちる原因4.髪の毛のタンパク質のダメージ

本記事の最初にあった「パーマの仕組み」にもあったように、パーマは髪の毛の主成分であるタンパク質の結合を切断・再結合することによって形を固定します。この形を作るために必要不可欠である髪の毛のタンパク質が、損傷していたり硬化していたりすると、パーマのもちが悪くなる原因になります。髪の毛のタンパク質は、パーマやカラーの回数を重ねたり、アイロンやドライヤーなどの熱によるスタイリングをしたりすることでダメージを重ねます。熱による硬化は、卵が火を通すと固くなる原理と同じです。

パーマがすぐに落ちる原因5.髪の毛の性質

人によっては、パーマのかかりにくい髪質があります。薬剤による施術を一切受けていない元の髪質が、直毛や細くて柔らかい猫っ毛の人は、パーマ液の力の強さを高めても、ダメージが大きくなるだけですぐにとれてしまいます。また、ヘナやマニキュアなどの髪の毛表面をコーティングするカラー剤を使って髪の毛を染めている場合も、パーマがかかりにくいです。

パーマを長持ちさせるコツ|ケア方法やシャンプーの選び方

パーマ後のヘアケアにちょっとした工夫を取り入れるだけで、パーマを長持ちさせることができます。どれも簡単で続けやすい方法ですので、ぜひ日常に取り入れてみてください。

アミノ酸系のシャンプーを使う

シャンプー剤の洗浄成分中でも洗浄力が弱く、頭皮や肌にとっても優しいアミノ酸系シャンプーを選びましょう。また、パーマをかけた当日は薬剤の反応が終わっていなかったりキューティクルが閉じきっていなかったりして、カールの固定が不十分な場合があります。その日のうちはシャンプーをしないか、お湯で流すだけに留めましょう。パーマをかけてから48時間はシャンプーを控えるのが理想的です。カラーリングをした時も同じことが言えます。

保湿力の高いアウトバストリートメント

パーマをかけると、少なからず髪の毛がダメージを受けます。キューティクルが損傷するダメージは、髪の毛の内部に水分や栄養素を蓄えておくことが難しくなります。髪の毛の内部まで浸透しやすいアウトバストリートメントを選び、ドライヤーの前につけましょう。最初にミストタイプやミルクタイプのアウトバストリートメントをつけてから、最後に水分と栄養素を閉じ込めるように蓋をするイメージでオイルタイプを重ね付けすると、より潤いのある髪の毛になります。オイルタイプのアウトバストリートメントは、ドライヤーの熱ダメージを軽減するものを選ぶと、より効果的です。

髪の毛をクルクルしながらドライヤー

髪の毛は熱を与えると形が変形しやすくなります。まっすぐに引っ張りながらドライヤーを当ててしまうと、カールが伸びて形が崩れてしまうので、毛先をクルクルしてカールを作るように熱を当ててあげましょう。外巻きにしたり内巻きにしたりしながらクルクルして乾かすと、乾いた時に丁度よくカールが出ます。難しい場合は、弱い風を当てながらも毛先を揉むように乾かすと良いです。乾かしすぎは髪の毛が乾燥しダメージにつながってしまうので、少し時間はかかってしまいますが 優しい風量で、地肌から根元、毛先の順で乾かしましょう。

日焼け止めや帽子で紫外線対策

髪の毛の紫外線対策には、スプレータイプの日焼け止めをおすすめします。髪の毛から少し離れた位置からスプレーを吹きかけて、日焼け止めが満遍なくかかるようにしましょう。特に日焼けしやすいのは表面です。かけすぎるとベタベタしてしまうので、様子を見ながらスプレーし、時間が経ったらかけ直しましょう。また、帽子や日傘も紫外線対策として有効です。一番試しやすい紫外線対策をして、髪の毛への刺激を減らしましょう。

サロンでのトリートメントでタンパク質補給

パーマをかける際に一緒にトリートメントをしましょう。サロンで施術するトリートメントは、市販のものと比べて浸透率が高く、補修成分もたくさん入っています。また、種類によっては、かたくなったタンパク質を柔らかくしてくれるものや、損傷したタンパク質を補ってくれるトリートメントがあります。カールの形成にはタンパク質と水分が欠かせません。サロンでトリートメントをすることにより、キューティクルを引き締めてパーマのもちを良くすることにも繋がりますので、ぜひ、トリートメントをしてもらいましょう。

パーマスタイルを長持ちさせておしゃれを楽しもう

パーマを長く楽しむためのご紹介をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。せっかく時間とお金をかけてパーマをかけたのに、すぐに落ちてしまっては悲しいですよね。パーマが落ちてしまう原因を避けて、長持ちする方法をぜひ意識してみてください。パーマスタイルを長く楽しみましょう。

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この記事を書いた人

izumi izumi ATELIER CARINO 編集長

ATELIER CARINO編集長。最大手美容学校グループの国試対策の全国模試において、トップの過去実績あり。行動と同時に頭で考える思考派。Z世代のリアルを反映した「新しい美容師」としてのキャリアや可能性をメディアを通じて発信。

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