寝癖がつく原因は?予防策や簡単なお直し方法をご紹介

寝癖直しが大変だとお悩みの方へ。本記事では、寝癖がつく原因から予防策、朝の忙しい時間でも簡単にできる寝癖直しまでご紹介します。毎朝寝癖に悪戦苦闘している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

寝癖がつく仕組みとは|理由は髪の毛の構造にあった

髪の毛に寝癖がつく原因は、髪の毛の構造にあります。髪の毛は、ペプチド結合・シスチン結合・イオン結合・水素結合という4つの結合の仕方によって構成されています。この4つの中で最も弱い結合である「水素結合」が、寝癖に関係します。水素結合は、髪の毛が濡れると切断され、乾くと再結合します。髪の毛が真っ直ぐな状態で、水素結合が再結合されればストレートヘアになりますが、髪の毛が曲がったり捻れたりした状態で再結合してしまうと、そのまま形づけられてしまうのです。この原理が、寝癖ができる仕組みです。

絶対に寝癖がつく寝る前のNG行動と寝癖をつけない方法

寝癖がつく仕組みがわかれば自然と対策法が見えてきます。水素結合が真っ直ぐな状態で再結合されず、翌日絶対に寝癖がつく寝る前のNG行動があります。毎日寝癖に悪戦苦闘しているという方は、次のNG行動をしていないか振り返ってみましょう。

NG行動1.ドライヤーですぐに髪の毛を乾かさない

髪の毛を濡れたまま放置すると、自然乾燥していきます。とくに前髪は髪の毛がほかの部分より短く薄い分、すぐに乾いてしまいます。自然乾燥すると、髪のうねりや癖がそのまま形づいてしまうため、真っ直ぐな髪の毛にはなりません。また、完全に乾ききらず湿った状態で寝ると、髪の毛が曲がったり捻れたりした状態のまま水素結合してしまい、寝癖となります。

寝癖をつけない方法

お風呂から上がったら、しっかりタオルで余分な水分を拭いて、すぐにドライヤーで乾かしましょう。一番最初に自然に乾いてしまって癖が付きやすい前髪から乾かします。前髪が乾いたら、一番乾きづらい襟足から順に乾かしていきます。毛量が多い方は、髪の毛を何ブロックかに分けて留めて乾かすと、ムラなく全体に風を当てることができます。毛先に風を当ててしまうと乾燥しすぎてパサパサになるので、全体的に根元を中心に乾かしましょう。風は、キューティクルを閉じさせるイメージで、髪の毛に対して上から下に当てましょう。すこし引っ張りながら乾かすと、癖が伸びてストレートヘアになる事ができます。また、髪の毛は熱が冷める時に形が固定される性質があるので、最後に冷風を当てると髪型をキープすることができます。

NG行動2.アウトバストリートメントをつけていない

洗い流さないトリートメント「アウトバストリートメント」をドライヤー前につけずにいると、熱や摩擦、乾燥などのダメージが進行します。「髪の毛が濡れて水素結合が切れることが寝癖につながる」とお話してきましたが、髪の毛がパサパサに乾燥していれば寝癖がつかない訳ではありません。むしろ、髪の毛が乾燥していることで、外気からの湿気や寝汗を吸い取りやすく、寝癖がつきやすくなってしまいます。髪の毛をドライヤーで乾かす前にアウトバストリートメントをつけて、しっかり保湿しましょう。

寝癖をつけない方法

お風呂から上がったら、余分な水分をタオルでしっかり拭き取り、適量のアウトバストリートメントを毛先中心に塗ります。そのあとコーミングすることでムラなく全体に広げることができるのでオススメです。ミストタイプやミルクタイプのアウトバストリートメントは、内部まで浸透しやすく、オイルタイプは髪の毛表面のコーティングまでしてくれます。外部からの湿気や寝癖の吸収を防ぐには、オイルタイプのアウトバストリートメントを使いましょう。

NG行動3.毛流れと逆方向に長時間圧力がかかる寝方

根元からの割れが目立つ寝癖の付き方が多い方は、毛流れと逆方向に髪の毛が流れたまま寝ていたり、枕が頭の形と合っていなかったりすることが、原因として考えられます。枕に頭を預けたときに、毛流れと異なる方向に髪の毛が流れたまま寝ると、寝ている間の体温や汗で癖が固定されてしまいます。また、枕が頭の形に合っていないと、髪の毛が根元から変な方向に形づけられやすくなり、寝癖となってしまいます。

寝癖をつけない方法

髪の毛の流れを無理に変えないようにして寝ましょう。寝ている間の寝相に関して変えることは難しいですが、横向きで寝るよりも仰向けに寝た方が寝癖はつきづらいです。また、枕は頭の形にフィットしやすい低反発枕をオススメします。通気性や吸水性に優れたシルクや綿などの天然繊維の素材のカバーを使うと、汗や熱による癖を軽減してくれます。

簡単な寝癖の直し方|時短の方法

どんなに寝る前の対策を頑張っても、寝ている間の寝汗や部屋の湿気によって寝癖がついてしまうこともあります。ここからは、軽い寝癖からひどい寝癖まで、ついてしまった寝癖を簡単に直す方法をご紹介していきます。

軽い寝ぐせ|根元のぱっくり割れ・毛先のはね

ちょっとした軽い寝ぐせなら、手指や霧吹きを使って直したい部分を濡らし、ドライヤーで乾かしましょう。分け目を直したい場合は、頭皮を軽く擦ったり髪の毛を頭皮に対して垂直にひっぱったりしながら熱風を当てましょう。毛先の跳ねや軽いうねりを直したい場合は、形づけたい方向に軽く引きながら、ドライヤーを当てましょう。このあとにストレートアイロンやコテを使うならば特に、髪の毛に水分が残らないようしっかり乾かしましょう。また、髪の毛は熱を持っているときに変形しやすくなり、冷めるとその形に固定される性質があります。したいスタイルに形作ったら、冷風を当てて形を固定しましょう。

酷い寝ぐせ|広範囲の分け癖・全体的なうねり

全体的に酷い寝癖なら、霧吹きなどで濡らすより、シャワーを浴びて全体を濡らす方が時間がかかりません。霧吹きなどの方が簡単で時間も短く感じますが、濡らし方が不十分だと髪の毛の内部まで水分が浸透せず、水素結合が切れない場合があります。水素結合が切れないと癖を直すことができないので、シャワーでざっと髪の毛全体を濡らし、コンディショナーやトリートメントをつけて軽く流しましょう。そのあとはよく水気を切って、ドライヤーで乾かしましょう。

時間がない朝の寝癖直しとさよならしよう

寝癖ができる仕組みから、原因となるNG行動、直し方までご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。癖が直らないからといってヘアアイロンの温度を高くするのは、髪の毛を傷めるのでNGです。水で濡らして髪の毛の結合を正すイメージで直すと、簡単に直ります。寝る前に寝癖をつけない方法を実践することで、朝の貴重な時間に寝癖と格闘する毎日とはおさらばです。ぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

izumi izumi ATELIER CARINO 編集長

ATELIER CARINO編集長。最大手美容学校グループの国試対策の全国模試において、トップの過去実績あり。行動と同時に頭で考える思考派。Z世代のリアルを反映した「新しい美容師」としてのキャリアや可能性をメディアを通じて発信。

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