【美容室で働く】教育カリキュラムを紹介『ファッションカラー#09』

ファッションカラー塗布の技術を知りたい方へ。本記事では、カラーの種類から、ファッションカラーの塗布の方法を公開しています!気になった方はぜひ活用してみてください!

目次

ファッションカラーの流れ

美容室でのカラーリングはカウンセリング、薬剤選定、技術力の3つのポイントの完成度の高さで結果が約束されます。ここではファッションカラー塗布の技術を解説していきます。しっかり習得して技術力のあるアシスタントを目指しましょう!

ファッションカラーの流れ

カウンセリングで仕上がりイメージを共有します。

お客様の準備をします。『クロスつけ#3』を参考に準備します。(シミやすい方はオイルで頭皮の保護をします)

カラー剤の準備をします。

カラー塗布開始

カラーチェック

シャンプー

お仕上げ

カウンセリングによる履歴確認

ファッションカラーは、グレイカラーに比べて希望の明るさのレベルな幅が広く、過去の履歴によって左右されやすいカラーです。お客様の履歴と希望によって薬剤の設定や、塗布の順番、塗布量、タイム管理が大きく変わってきます。しっかりカウンセリングをとってカラー塗布の流れを決めましょう。

【お客様設定】
・根元10センチ新生毛が伸びていて毛先が9レベルまで明るくなっている状態。
・全体を7レベルに仕上げたい。
・中間→根元→毛先の順で塗布する。

ファッションカラーの塗り方

ここからはサロンで実際にお客様へ施術しているファッションカラーの流れを詳しく解説していきます。しっかり覚えてスムーズにできるようにしましょう。

1. カラー剤を混ぜる

いくつかの薬剤が入っているためしっかり混ぜます。カラーは混ぜた時が1番の脱色のピークでそこから徐々に弱まり20分ぐらいを目処に脱色にが終わり、5分〜10分ぐらいから発色が始まり30分を目処に薬剤としての効力がなくなります(※メーカーによって異なります)ですので、手早くムラなく塗る技術の習得が必須です。

2. ブロッキングする

イヤートゥイヤーとサイドでブロッキングをし、4つのブロックに分けます。

3. 塗布する前に頭に入れておきたいポイント

頭皮に近い髪の毛の根元は体温で薬が効きやすく、ファッションカラーの場合根元だけが明るくなってしまう可能性があるため、塗布の方法や薬剤選定での調整が必要です。また、襟足は明るくなりづらいため、ファッションカラーの場合は襟足から塗布する事が基本です。もみあげは発色しづらく、こめかみ上の剃り込み部分は明るくなりやすいので塗布量で調整します。

4. 塗布する(毛先)

【お客様設定】
・根元10センチ伸びていて、毛先が9レベルの既染毛を、仕上がり7レベルにしたい。
・中間→根元→毛先の順で塗布する

カラーが明るくなりやすい根元は1センチ開けたところから既染毛まで約9センチを先に塗布していきます。襟足から2センチぐらいの横スライスで取り、手のひらに毛束を乗せてオンベースで薬剤を塗布していきます。裏からも塗布しムラがないように揉み込んだりコーミングして中までを均一に塗布します。
※毛先は特に頭皮からの体温による影響がないので塗布量が薄くならないように気をつけましょう。
※手のひらに乗らないぐらい横幅がある箇所は頭の丸みに合わせて手のひらを移動しながら塗布します。毛束を寄せすぎると真ん中と横の部分で根元の空けたい部分の幅が変わってしまうので注意しましょう。

バックが終わったらサイドも同じように塗布していきます。

5. 塗布する(根元リタッチ)

根元は1センチ横スライスでネープから塗布します。根元は体温の影響があるためグレーカラーよりも薄めの量で塗布します。ハイトーンは特に地肌にたまるとそこだけ明るくなってしまう可能性があります。気をつけながら塗布しましょう。トップは、明るくなりやすいため、後から塗布するように残せておきます。

バックが終わったらサイドに移ります。もみあげ付近は明るくなりやすいので注意しましょう。

6. 塗布する(毛先)

毛先もバックから染めて行きます。今回は、9レベルを7レベルに落としたい設定の為、バックのトップから染めていきます。反対にリフトアップしたい場合や薬剤設定によっては下から染める場合もあります。毛先は毛量が少ないため、スライスは、3センチほどの厚めで大丈夫です。中間同様に、手のひらに毛束を乗せて必ずオンベースで塗布しましょう。

横スライスで全て塗布し終わったらクロスチェックします。最初にブロッキングラインをチェックしたらネープから斜めスライスでチェックします。チェックは塗布ムラ、塗布漏れがないかを見ていきます塗布量を調節しながら綺麗に仕上げましょう。

根元・中間・毛先で薬剤が異なる場合があるので、混ざらないように注意しましょう。

8. お客様への施術の場合

今回は根元が10センチ伸びている設定です。髪の毛の中間部分は、頭皮からの体温の影響が出にくく染まりづらいため、先に薬剤を塗布します。

実際にお客様への施術の際は塗布が終わったら放置に入ります。放置に入る前に必ず担当者にチェックしてもらいましょう。放置タイムはお客様の状態や塗布量等により変わってくるので必ず確認しましょう。

まとめ

今回は、ファッションカラーのベーシックな方法を解説しました。美容室でもっともオーダーが多いメニューがカラーリングです。スピーディかつ丁寧な仕事ができるようにしっかりマスターしましょう。

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この記事を書いた人

CARINO編集部です。美容師さんやヘアメイクアーティストさんに役立つコンテンツを発信します。

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