ヘアメイクアーティストとは？
ヘアメイクアーティストとは、その名前の通り、ヘアアレンジやメイクを施すプロフェッショナルです。広告やテレビ、雑誌で活躍するような芸能人・モデルをはじめ、花嫁さん、成人式や大切な写真撮影の際に一般の方にヘアメイクを施すなど、活躍の幅は実に様々。
いずれも特別なシーンでのヘアメイクとなり、その方にあったヘアメイクの提案はもちろんのこと、ヘアメイクをされるシーンや着用されるお洋服など、技術だけでなくトータルバランスを考えられるセンスが必要となり「アーティスト」としての力量が求められる職業です。
ヘアメイクアーティストの魅力ややりがいは？
- お客様の一生に1度の特別な瞬間をアシストできるだけでなく、「綺麗にしてくれてありがとう」「自信が持てた」などの嬉しい言葉に背中を押される。
- お客様の抱えるコンプレックスに対して自分の力量でネガティブな部分をポジティブに魅せるなど、魅力を引き出すお手伝いができる。
- 移り変わる流行やトレンドに常に向上心・探求心が求められるため、挑戦と学び続きのやりがいのある毎日を送れる。
- 自分の好きな化粧品やメイク・美容・トレンドの知識を生かせる。
など様々な魅力があります。ヘアメイクアーティストは型にはまらないお仕事だからこその大変さもあるでしょう。しかし、「あなたに任せて良かった」と感謝され自分も常に向上できる環境に身をおけるからこその魅力・やりがいに惹かれてヘアメイクアーティストの道を目指す方も少なくありません。
ヘアメイクアーティストの仕事の種類｜どんな活躍の場があるの？
ヘアメイクアーティストと一言に言っても、就職先によって、活躍の場やお仕事の内容・種類も変わってきます。ここでは、ヘアメイクアーティストとして、どのような種類の働き方があるのか、詳しくご紹介します。将来どんな風に活躍したいのか、ぜひ参考にしてくださいね。
仕事の種類1. 芸能界｜テレビ・CM・映画など
CM・映画・テレビなどの撮影現場に入り、女優・芸能人・モデルをはじめとした著名人にヘアメイクを施します。撮影前から現場に入り、出演者のお肌のケアからベース作り、さらに撮影内容やストーリーに合わせたヘアメイクを行う必要があるため、手際の良さと周りとのコミュニケーション能力が求められます。
撮影中も同席する必要があるため、昼夜を問わず待機の必要が出てくることもありますが、メイク崩れがないかなど終始出演者のヘアメイクに注意を払う必要があるので、体力勝負になる面もあるでしょう。ですが、自分の施してたヘアメイクを沢山の方に見て頂ける、やりがいのある働き方になるとも言えます。
仕事の種類2. 出版業界｜雑誌・広告など
出版業界でのヘアメイクアーティストに求められるのは、ただ、モデルを綺麗に魅せるだけではありません。
「PRしたい商品が引き立つようにいかにヘアメイクができるか」「クライアントのイメージ通りの仕上がりに持って行けるか」「メイク特集などの特殊な撮影の場合には、流行やトレンドをいかに反映した作品ができるか」など、クライアントの意向にしっかりと応えるだけでなく、モデルやタレントの魅力もしっかりと引き立たせるヘアメイクが求められます。
仕事の種類3. ファッション業界｜ショーやイベント
ショーのテーマやランウェイに映えるヘアメイクをモデルに施します。一般的なヘアメイクに比べると、ショーを意識したグリッターや特殊な技法のメイクなど個性的な仕上がりに。
衣装・ショーの内容・ブランドイメージ・モデルイメージなどを様々な視点で意図を汲み取ったヘアメイクが求められるため、現場スタッフとのコミュニケーション能力も必要になります。
仕事の種類4. ブライダル業界｜結婚式などのイベント
花嫁さんの希望するヘアメイクになるよう、花嫁さんのイメージ・オーダー通りに仕上げることが求められます。花嫁さんのヘアメイクだけでなく、着物やドレスの着付けをはじめ、結婚式当日の身の回りのお世話も仕事内容に含まれるのが特徴です。
式の間、花嫁さんが美しい状態でいられるよう、ヘアメイクのお直しをしたり、緊張しないようにコミュニケーションを取ったりといった気遣いや寄り添う気持ちも大切になるお仕事ですね。
仕事の種類5. 化粧品メーカーで働く
化粧品メーカーでアーティスト部門に配属されれば、就職した化粧品メーカーの店頭でお客様に製品の良さを伝えつつ、お客様に喜んでいただけるメイクを施すお仕事ができます。実績によっては、イベントなどでブランド化粧品のPRのために、モデルや著名人のヘアメイクを手掛ける機会も得られるでしょう。
ただし、企業への就職になるため、ヘアメイクに直接携わらない商品開発部署に異動になるなど、自分の希望しない部署で働くことになる可能性もあります。
仕事の種類6. 美容室で働く
成人式・パーティー・お見合い・卒業式など、特別なシーンのためにヘアメイクを希望されるお客様にヘアメイクを施します。
特別な日にふさわしい仕上がりになるよう、時・場所・シーン・その日にお召しになるお洋服などをお伺いしながら、全体にマッチするヘアメイクを検討するだけでなく、コミュニケーションを取りながらお客様のイメージ通りに仕上げることが求められます。
仕事の種類7. 写真館で働く
履歴書に使用する証明写真、お子さまや成人式などの特別な日のための思い出の写真、家族写真など。写真館に足を運んでくださったお客様のヘアメイクを担当します。
証明写真であれば、誠実・清楚に映えるメイク、特別なイベントや記念写真であれば衣装にあわせた華やかなメイクなど、お客様の希望に沿いながら臨機応変なヘアメイク技術が求められるお仕事です。
仕事の種類8. 特殊メイク
映画やドラマなどで目にすることの多い、一般的なメイクとは違い、見た目・年齢・性別、ときには生物をも別人に変えてしまうようなメイクを専門とするお仕事です。
ドラマ・映画・雑誌・舞台など、様々な方面で活躍ができ、テレビ局だけでなく、映画の作成会社や特殊造形会社に所属して働く方法もあります。専門的な材料や化粧品なども使うため、特殊メイクのヘアメイクアーティストになるには、専門的に学べる学校に通う必要があります。
仕事の種類9. 海外で働く
日本よりも技術やトレンドが進んでいる海外で働くことで、さらに自分のセンスやスキルを磨く機会になります。
向上心のある方・最先端のトレンドを肌で感じながら学びたい方、日本では習得できない独特のスキルやセンスを身に付けたいという方は検討してみても良いかもしれませんね。現地でクライアントとしっかりとコミュニケーションが取れるよう、語学習得も必要になりますが、やりがいと新鮮な刺激に満ちたお仕事になるでしょう。
目標にしたい日本で有名なヘアメイクアップアーティスト
「私も将来、こんんあメイクアップアーティストになりたい！」日本で憧れの的となっている、ヘアメイクアーティストをご紹介します。
・計良宏文（けらひろふみ）
資生堂専属のヘア＆メイクアップアーティスト。資生堂「TSUBAKI」の広告を手掛けた他、ニューヨーク・パリなどのコレクションでの活動の他、講師なども努めています。
・イガリシノブ
「MORE」「ViVi」「VOCE」といった有名ファッション誌で名前を目にした方も多いはず。「ナチュラルな色気を引き出した女の子を可愛くするメイク」に定評がありモデルから絶大な支持を集めています。メイク本も多数出版。
・MOTOKO
日本だけでなく、ハリウッドでも有名なメイクアップアーティストです。2015年と2016年には、エミー賞メイクアップ部門にノミネートされた実績も。
ヘアメイクアーティストになる方法｜どうしたらなれるの？
即戦力のあるヘアメイクアーティストになるには、美容師免許の取得だけでなく、ヘアメイクに関する技術や知識も必要です。ここからは、最短距離でヘアメイクアーティストになるために、免許取得を目指しながらヘアメイクスキルの取得も効率的に叶える方法をご紹介します。
ヘアメイクアーティストで活躍するなら、美容師免許はマスト
ヘアメイクアーティストになるなら、ぜひ取得したいのが国家資格である「美容師免許」。美容師法という法律によると「カットのみでなく髪をセットするためにも美容師免許は必須」と定められてはいますが、実際のところ、美容師免許なしでも採用を行う企業もあります。
ただし、企業によっては、美容師免許を取得していないと、直接お客様のヘアやメイクを手掛けることが出来なくなるなど、仕事の内容が制限されたり、キャリアにも響いてしまったりすることも。将来の活躍の幅や可能性を広げるためにも、美容師免許を取得しておくことをおすすめします。
ヘアメイクの技術を学ぶなら専門のスクールに通おう
ヘアメイクアーティストになるには、すでに活躍をしているヘアメイクアーティストに弟子入りをし、アシスタントとして働きながらヘアメイクのノウハウを学ぶ方法があります。
とはいっても、先にご紹介したように将来的な活躍の幅を広げるのであれば、美容師免許を持っていた方が有利になります。となると、アシスタントを務めながら通信課程で美容師免許取得に向けた勉強に励む必要もでてくるでしょう。
また、著名なヘアメイクアーティストの元で働くにしても、ある程度のスキルや知識が求められるので、未経験での採用はむずかしいところ…。ヘアメイクの技術を学び、最短距離でヘアメイクアーティストを目指すのであれば、やはり専門のスクールに通うのがおすすめですよ。
ヘアメイクアーティストになるためにおすすめの美容専門学校は？
美容専門学校によって、得意とする分野や講師群、カリキュラムなどに大きな違いがあります。ここでは、ヘアメイクアーティストになるためにおすすめ・定評のある美容専門学校を3つ厳選。
あなたの学びたい内容・将来の設計に合わせた理想の学校が見つかるはずです！
おすすめの専門学校1. 東京ベルエポック美容専門学校｜ヘアメイク科
東京ベルエポック美容専門学校は、美容業界とのつながりが豊富。そのため、1年次からプロのヘアメイクアーティストと共に、TV・CM・雑誌撮影やMV撮影、ライブなどの現場で経験を積む機会に恵まれています。
また授業の90％が現役のプロ講師で、業界の最前線で活躍するヘアメイクアーティストを招いた授業も豊富なので、トレンドや流行もいち早くキャッチできますよ。ヘアメイクの技術や知識を着実に付けて行きながら、通信課程で美容師免許の取得も目指せるため、即戦力のあるメイクアップアーティストへの道が開けます。
「現場経験を積みたい」「最先端のトレンドも学びたい」「即戦力の見込める人材に」といった方におすすめの専門学校です。
おすすめの専門学校2. 東京ビューティーアート専門学校｜ヘアメイク科
東京ビューティーアート専門学校のヘアメイク科では、和装メイク・ブライダルヘアメイク・ランウェイメイクなど将来の活躍の幅を見据えて幅広いヘアメイクスキルを学べます。珍しい特殊メイクも学べるので、特殊メイクに興味のある方にもおすすめ。
独自の「B×art全国模試」というシステムで、自分の得意な分野と苦手な分野がデータ化。先生が美容師免許取得に向けて徹底サポートしてくれるので、美容師国家資格実績が過去5年で93.9％も！就職支援も万全で、98.8％の内定率を誇ります。
「様々なスキルを身に付けたい」「資格取得・就職にも強い専門学校を選びたい」という方におすすめです。
おすすめの専門学校3. 日本ヘアセットスクール
日本ヘアセットスクールは、日本全国に24の学校があるため、通いやすい学校が見つかりやすいでしょう。ヘアメイク・ヘアセットのコースの種類があるので、専門的に学びたい内容をより極めることができます。
在学中から実際にヘアメイクの現場での実習も多いため、現場で通用する幅広いテクニックの習得が目指せますよ。丁寧なカウンセリングで就職率100％を実現していて、就職にも強い学校です。
活躍の場を見極めて、思い描くヘアメイクアーティストに。
ヘアメイクアーティストとしての活躍の幅は様々です。「ヘアメイクアーティストを目指したいとは考えていても、まだ具体的に何をしたいのか決まっていない」という方も少なくないですよね。
今回ご紹介してきたように、将来の活躍の幅を広げるためにも美容師免許の取得を目指しつつ、幅広い知識やスキルを学べる専門学校を検討することで、自分の興味ややりたい事が見えてくるかもしれませんよ。生き生きと活躍できる将来を思い描きながら、ぜひ、ヘアメイクアーティストになるための第一歩を踏み出してみてくださいね。
