ヘアメイクさんの仕事や、実際何を持って現場へ行くのかを知りたい方へ。本記事では、基本的な持ち物から、ここまで持ってる!?という大きな荷物の秘密までも紹介していますので、ヘアメイクアーティストになりたい方はぜひチェックしてみてくださいね!
まずはヘアメイクアーティストの仕事内容を知ろう!

持ち物を解説する前に、まずはヘアメイクさんの仕事内容について知りましょう。
撮影現場の種類と実際の現場での仕事内容をご紹介します!ぜひ、何が必要になりそうか、持ち物について予想しながら読んでみてくださいね♪
撮影のお仕事にも様々な種類があります
一言で撮影といっても、様々な現場があります。ヘアメイクアーティストは、様々なモデルさんとお仕事をします。
- 被写体がモデルさん本人なのか、身に着けている製品なのか。
- モデルさんは大人なのか子供なのか。
- 女性なのか男性なのか。
様々ですが、簡単にご紹介します。
1. 被写体がモデルさん本人の場合
- アーティスト写真(通称アー写)
- ドラマ、映画、CM、舞台などの宣伝用広告撮影
- テレビ収録、MV収録
主に上記のような撮影は、モデルさん本人が被写体です。役柄などもありますが、物ではなく人物にフォーカスした撮影は、ヘアメイクさんとモデルさんの信頼関係が無くてはならないお仕事といっても良いかと思います。
イメージや役柄、コンセプトなどに合ったメイクで本人のモチベーションを上げるお手伝いをします。また、ミーティングを重ねてイメージのすり合わせをする段階から、ヘアメイクさんも参加するケースが多いです。
2. 被写体がモデルさんではない場合
- ファッション関係
- 食品関係
- 家電や日用品のPR
こちらの場合は、あくまでも何かをPRするためのモデルさんをヘアメイクします。
PRする物によってヘアメイクのイメージを相手企業側としっかりと打ち合わせをしてから望みます。イメージ写真なども用いながら、ファッション、ヘアメイクがコンセプトに合うようにしていきます。
3. 静止画の場合
被写体が本人でも、そうでなくても、主にカメラマンさんがシャッターを切る撮影(作品)です。レンズ越しに映った姿を完璧にするために微調整は欠かせません。必ずモニターをチェックし、画像のバランスで調整や直しをしていきます。
ブロワーで風を吹かせたりして躍動感を演出することも。
4. 映像の場合
例えば撮影現場が屋外なのか、屋内なのか。アップで映ることが多いのか、主役か脇役か。どんな役柄か。
1枚の写真とは違い、映像では360度綺麗に整えなければなりません。どの角度から見ても綺麗なのを当たり前な状態にします。
ライブなどもここに該当するかと思います。直接の映像ではありませんが、ライブDVDに収める場合もありますし、観客に見られるので360度綺麗にしなければならないですね。寒い日もあれば暑い日もあるので、その気遣いも忘れません。

ヘアメイクさんの最低限必要な持ち物とプラスαの持ち物
撮影の現場には種類があり、何を被写体にするか、どんな環境下での撮影かによって必要な持ち物が変わりそうなのは伝わりましたか?
では、実際の持ち物を見ていきましょう。こんな時に使用するというのも併せて解説します!さぁ、どんな物が出てくるのか・・・!
1. 最低限必要な持ち物
「持っていないと仕事になりません。」という道具です。ヘアメイクアップアーティスト=ヘアセット+メイクアップということなので、これだけでもかなり大荷物になるかと思います。それも踏まえて見ていきましょう♪
① メイク道具
カラーの種類が多いものは、必然的に種類が必要になります。また、質感の違いなどもあるので、品目×種類×質感というようにかなり数は増えます。
お洋服などを汚さないように・・・クロス、ひざ掛け、ヘアクリップ
ベースメイク・・・化粧水、下地、ファンデーション、パウダー、ハイライター、ローライト、チークetc.
アイメイク・・・アイシャドー、アイライナー、マスカラ、ビューラー、つけまつげ、グルー、アイプチ、カラコンetc.
アイブロウ・・・アイブロウペンシル、アイブロウパウダー、アイブロウマスカラetc.
リップ・・・リップグロス、リップスティック、ティント、リップライナーetc.
ティッシュ、メイク落とし、コットン、綿棒、モデルさん用の手鏡も必須です。
② ヘア道具
ストレートアイロン、カールアイロン、ドライヤー、ブラシ、コーム、スプレイヤー(水用)、スプレー(セット用)、ワックス、ホットカーラー、ヘアピン、ヘアゴムetc
もちろんカールアイロンであれば26ミリもあれば32ミリもありますよね。ブラシもロールブラシだけでも数種類、ヘアピンはUピンやアメリカピンなど種類は様々です。ピン類はピンケースに入れて持ち運びます。タオルや耐熱ケースがあると場所を選ばず置けるので便利です。
手を洗える場所だけではないので、ウエットティッシュなども持っていると便利です。
③ ネイル
様々なカラーと除光液も忘れず!イメージに合わせてその都度塗り替えます。アシスタントの仕事になることが多いので、素早くオンオフできる人材であるといいですよね。
④ ボディケア
ボディクリーム、日焼け止め、保湿クリームetc
足や、腕など肌が出る場合は必須です。無香料のものは使いやすいので1本は持っておきましょう。
⑤ 美顔器、スチーマー
美顔器はメイク前やメイク中にできるものまで多様です。化粧水を浸透させてメイクの仕上がりをよくするものや、EMSで引き締めてくれるようなものも。美意識が高い方も、そうでない方も美顔器はテンションがあがりますよね。
スチーマーはお肌や喉を乾燥から守る効果もあるのであると便利ですね。
⑥ 暖房用品、冷房用品
ひざかけ、ホッカイロ、ミニ扇風機、冷感シート、日傘etc.
様々な現場があり、気候や気温の変化に対応できるものがあると喜ばれます。持ち運べるようなサイズであれば現場にも持っていきやすいですよね。
急な雨にも対応できる日傘は入れておくと便利です。
⑦ ブロワー
室内の撮影時に、風を起こす機械です。ふわっと髪の毛が動いているのはこのブロワーのおかげです。美容室などではドライヤーで代用したりもしますが、ブロワーだとピンポイントで狙えたり、充電式であればコードレスで使用できるところが利点です。
カメラマンさんも持っていることもありますが、基本的にヘアメイクさんが持っていることが多いでしょうか。
2. 気遣いのプロとして!プラスαの持ち物
「もしもの時にこれがあったら役に立てたのに・・・」という気持ちから、持ち物が増えていくというメイクさんの持ち物。気遣いのプロとしてこんなにたくさんのプラスαがあります!痒い所に手が届く。そんなヘアメイクさんって素敵ですよね。
① ばんそうこう
靴擦れ、ちょっとしたケガに。衣装を着るので、慣れない靴を履くことが多いので靴擦れ用は必須ですね。また、あまり目立たないような色、ソフトタイプだと取れにくいのでいいと思います。
② お薬
頭痛薬、酔い止め、風邪薬、トローチ、目薬など。もちろんご自身で用意している場合もあるので、補助的なものでいいかと思います。
③ コロコロ

お洋服の撮影時に衣装さんも持ってますが、念のためにあると便利です。小さいものでいいかと思います。
④ ストロー
モデルさんや女優さんにペットボトルを直接飲ませるなんてことはさせられません。ドリンクを飲む際にリップが落ちにくいように必須ですよね。差し入れの際に一緒に用意されている場合もありますが、万が一のためにあると便利です。
⑤ 使い捨て歯ブラシ
昼食を食べた後にも撮影がある場合は気になりますよね。ホテルのアメニティのようなもので十分だと思います。タオルを前にかけて衣装を守ることも忘れずに。
⑥ つまようじ
歯ブラシがあればいらないかもしれませんがあると便利です。果物などちょっとしたものを食べた後に必要になることも。
⑦ あめ、タブレット
エチケットとしても、乾燥した現場などには必須ですね。クール系から、のど飴や最近はマヌカハニーが人気ですね。
⑧ ウェットティッシュ
いろいろな場で活躍する除菌シート。熱い現場ではさっと体も拭けるようなノンアルコールもあると便利ですね。メイク道具をさっと拭く時にも使えます。
⑨ やわらかいティッシュ
鼻水はやわらかいティッシュでかみたいですよね。メイクの時に使用する物でもかまいませんが、ポケットティッシュでも持っておくとさっと渡せますよね。
⑩ ペン、メモ帳
もしその時なにかメモをしたい!スマホではなく書きたい時に!また、自分の現場の追加事項などを記入する際に使えます。フリクションやボールペンがあるといいかと思います。
また演者さんが複数の場合は、油性ペンがあると飲み物などに名前が書き込めるので便利です。
⑪ マスク、マスクケース
使い捨て、そして個包装の物が便利です。撮影現場に行かれる際にマスクを捨ててしまったり、持ち運ぶのに苦労する場合があります。個包装を渡せば安心感につながりますし、さっと渡せるので便利ですね。
⑫ マッサージ機
大きいものは無理なので、リファカラットやマッサージガンが便利です。ちょっとした空き時間や、休憩時間にも出来ますし、パフォーマンスが上がること間違いなし!
⑬ 充電器
いざというときにあると便利です。忙しい方ほど充電器は必須ですよね。モバイルバッテリーも現場が移動する際はいいかもしれません。使用できない人がでないように、ソケットはアイフォンでもアンドロイドでも使えるように切り替えができるようなものがいいですね。
⑭ チャック付き収納袋
手持ちのアクセサリーやヘアピン、ヘアゴムをしまっておくために数枚あると便利です。そのままバッグに入れてしまったら最悪なくしてしまうかもしれませんよね。スタイリストさんが持っている場合もありますが、念のためあるといいかと思います。
⑮ ゴミ袋
ゴミ箱がない現場の場合もあるので、コンパクトに持ち運びましょう。ヘアメイクで出るゴミはそんなに大きくないので使い捨てのポリ袋で十分かと思います。
その際にマスキングテープやクリップなどがあると、テーブルやバッグなどにつけられるので邪魔にならずできますね。
持ち物はできるだけコンパクトに必要なものを!
いかがでしたか?もちろん、他にも必要なものはたくさんありますし、日々進化するものだと思います。ヘアメイクさんによっても、持っているものは様々だと思います。なぜヘアメイクさんの持ち物はあんなにも重いのか?
ヘアメイクの仕事は、ヘアメイクだけではないのです。現場を円滑にするため、その方のテンションを引き上げ、最高の状態で現場入りしてもらったほうが全員が気持ちがいいですよね!そんな裏方のお仕事は常に気遣いの世界かと思います。もちろんそのためには接客も学ばなくてはいけませんが・・・。
そして今後の自分の仕事のためにも気遣いは必要不可欠です。ぜひ気遣いのできる素敵なヘアメイクさんになるために、参考にしていただきたいと思います。