美容師さんの働き方について〜多様化する働き方〜

今現在、そしてこれからの美容師人生のキャリアについて悩んでいる方へ。どのような働き方があるのか、今後どのような働き方にシフトしていく必要があるのかを書いていきます。

目次

令和時代の美容師の新しい働き方について

woman walking on bridge while looking around

時代の変化により、「頑張ってたくさん働くことが偉い」、「お客様のため、お給料のために休日返上で働く」という仕事主義の働き方から、自由な美容師として「今までの経験を活かした働き方」や「美容師×◯◯」という働き方が主流になってきている。

コロナ禍における外部環境の変化に伴い、非対面やオンラインの仕組みを活かして新しい働き方を確立している美容師が一層目立ってきた。その中でも、最近特に目立つ3つの働き方について見ながら比較していきたい。(独立してサロン経営以外の働き方)

① 美容師×◯◯

特に、一番目立っている働き方だと思う。業務委託、フリーランスは今では当たり前となり、珍しいものではなくなってきた。(2021年9月現在、美容師全体に占めるフリーランスの割合は25%)

ちなみにフリーランスが人気になってきたのは、

・時間に縛られなたくない
・好きな時に自由に働きたい
・収入よりも、ライフスタイルを重視する働き方への憧れ


などの理由が挙げられる。

しかし、フリーランスの働き方が増加している中で、全員がフリーランス1本でやっていける程お客様を持っているというわけではない。

そのため、フリーランスと他の仕事(スキル)を掛け合わせた働く形が増えている。

例えば、身近なところだと「美容師×ネイリストorアイリスト」、「美容師×エステティシャン」、「美容師×ヘルパー」など美容師の関連性のある仕事(スキル)を組み合わせた働き方。ハードルが低いことと、ブランクがあったり子育てと両立して働く方にもマッチしている。
さらに、自分から発信することが当たり前になった今、クリエイティブな作品を残していく「美容師×カメラマン」や動画やSNSでインフルエンサーとして活動する「美容師×ユーチューバー」という働き方も増えてきている。

②  コンサルティング型

美容師のキャリアを活かして、対美容師(個人)、対美容室(店舗)向けのコンサルタントに転身。

対美容師向けには主客やSNSを活用したブランディングについてのコンサルティング、対美容室向けには組織にフォーカスをした、リーダーシップやマネジメント、チームビルディングなどのコンサルを自身の経験値と、客観的な視点でアドバイスをしていく。

また、プロデュースとして、プライベートブランドの商品開発やデザインを行う形もある。報酬形態としては、1時間あたり相談料◯◯円や月額サポート料といった報酬で、サロンワークに比べ効率的かつ高単価の仕事といえる。

③  オンラインサロン(コミュニティ)型

オンラインサロンとは、共通のテーマを持つ人がWeb上に集まる会員制のコミュニティの総称。主催者の専門的な知識や技術を持っていたり、様々な分野で優れたスキルや経験を共有・発信・解決する事で運営している。

今までの講習やセミナーは、会場の現場に足を運ばないと聞く・見る・学ぶ事がでなかったが、WEB上での動画配信や記事を見る事ができて、現場に足を運ばなくても情報を共有できる事が可能になった。

また、アーカイブで見返しができ知的財産となる。
知的財産や人脈形成を活用してオンラインサロンを展開して、サブスクリクション(月額課金制度)で収益基盤を形成していく働き方も少しづつ生まれている。

今後求められる能力は「発信力」と「組織力」

group of people standing on brown floor

令和時代の新しい働き方について特に目立つ3つの働き方を紹介させて頂いた。
それぞれに共通していることで、今後美容師に従来の技術や接客以上に求められることは、以下の2つだと思う。

(1)発信力

発信力とはSNS(Facebook、Instagram、Twitter)やブログ、YouTubeを使っての発信や伝える手段のことだけではなく、「自分の意見や考えを、相手や周囲にわかりやすく伝えるための能力」のことの総称。

言いたいことを一方的に押し付けるのではなく、どうすれば相手がわかってくれるだろうと、相手のことを考えながら伝えるということ。

コミュニケーションツールの多様化、情報過多な時代で、「自分の意見をわかりやすく整理した上で、相手に理解してもらえるように的確に伝えること」ができるようになると良い人間関係構築ができるようになり、素晴らしい人脈が広がっていく。

(2)組織力

フリーランスが増えてきた場合に考えられるのが、フリーランスの組織化。フリーランス同士の横のつながりができることで、悩みや課題の相談ができること、、仕事を紹介してもらえる、協働のプロジェクトに参画できることなどのメリットがある。

フリーランスは、独自のチームをつくったり、フリーランス仲間に仕事を紹介するといった自由な関係が築けるため、紹介された案件を着実にこなし、クオリティの高い実績を残せれば、自然と案件が舞い込んでくるようになり紹介の仕組みができてくる。(フリーランスにとって、横のつながりは仕事を受注するための基盤とも言える。)

フリーランスとして経験してきた知識や見識など、Win-Winの情報交換ができる環境と関係構築をすることによって多くの仕事を生み出す事ができるようになる。

まとめ

「発信力」も「組織力」も一隻一憂でできるものでは決してない。毎日の積み重ねで磨かれ、構築されていくものである。

いかに日常生活の中に、「発信をする」環境を設けるか、リアル/オンラインどちらに置いても「人脈構築」の機会を取り入れるか、が重要な習慣になる。

技術の習得と同様、早ければ早いにこしたことはないので是非実践することをおすすめする。

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この記事を書いた人

株式会社カプラス
オンラインサロン運営担当(2020年8月から参画)
・組織文化構築やコミュニケーション活性化
・様々な知見を共有できるコミュニティ構築
・美容師の働き方、活躍の場 
など、美容業界への貢献に取り組む。

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