プロのヘアメイクアーティストの仕事現場で必要な持ち物や道具一式を知りたい方へ。
本記事では、
・ヘアメイクアーティストが最低限持っている基本の持ち物
・実際の現場で「こんな物まで持ってるの?」と驚かれる+αのアイテム
・なぜそれがリピート指名につながるのか
までを、実際の現場を想定しながら詳しく紹介しています。
これからヘアメイクアーティストを目指す方はもちろん、
・現場経験を積み始めたばかりの方
・アシスタントとして現場入りする予定がある方
・「もっと信頼されるヘアメイクになりたい」と感じている方
にも参考になる内容です。
まずはヘアメイクアーティストの仕事内容を知ろう
持ち物を解説する前に、まずはヘアメイクアーティストの仕事内容を整理しておきましょう。
撮影現場とひと口に言っても、その内容や環境はさまざま。
どんな現場に入るのかを理解することで、「なぜこんなに持ち物が多いのか」も自然と見えてきます。
ここでは、代表的な撮影現場の種類と、実際にヘアメイクが担う役割を紹介します。
「この現場なら、どんな道具が必要になりそうか?」と想像しながら読んでみてください。
ヘアメイクの撮影現場の種類と仕事内容
1. 被写体がモデル本人のヘアメイク撮影現場

・アーティスト写真(通称:アー写)
・ドラマ/映画/CM/舞台などの宣伝用撮影
・テレビ収録、MV撮影 など
これらの撮影では、被写体そのものが人物になります。
役柄や世界観に合わせてヘアメイクを作るだけでなく、モデルさんや演者さんのモチベーションを上げる役割も重要です。
ミーティング段階からヘアメイクが参加し、イメージのすり合わせや細かなニュアンスを共有するケースも多く、信頼関係がなければ成り立たない仕事とも言えます。
2. 被写体がモデル本人ではない撮影現場

・ファッション撮影
・食品、家電、日用品などの広告・PR
この場合、モデルさんはあくまで「商品を引き立てる存在」。企業側の意図やブランドイメージを正確に汲み取り、ヘア・メイク・ファッション全体のバランスを整えます。
イメージ資料をもとに打ち合わせを重ねることも多く、再現力と柔軟さが求められる現場です。
3. 静止画撮影のヘアメイク現場

スチール撮影では、レンズ越しに映る細部まで気を配り、微調整を繰り返すのが仕事です。
・モニター確認
・影や光の当たり方
・髪の動きや毛先のニュアンス
ブロワーで風を起こし、躍動感を演出することもあります。
4. 映像撮影のヘアメイク現場

映像では、360度どこから見ても成立するヘアメイクが求められます。
・屋外/屋内
・アップが多いかどうか
・主役か脇役か
・役柄や衣装との関係性
ライブや舞台、収録現場では、暑さ・寒さ・長時間拘束など、環境への配慮も欠かせません。
1.【最低限】ヘアメイクアーティストの基本的な持ち物
現場の種類によって必要なものは変わりますが、「これだけは持っていないと仕事にならない」という基本セットがあります。
まずは、ヘアメイクアーティストとして最低限必要な持ち物から見ていきましょう。
① メイク道具一式
ヘアメイク=メイクアップ+ヘアセット。そのため、メイク道具だけでもかなりの量になります。
・クロス、ひざ掛け、ヘアクリップ
・ティッシュ、コットン、綿棒
・メイク落とし、モデル用手鏡
ベースメイク
化粧水/下地/ファンデーション/パウダー/ハイライト/ローライト/チーク など
アイメイク
アイシャドウ/アイライナー/マスカラ/ビューラー/つけまつげ/グルー/アイプチ/カラコン
アイブロウ
ペンシル/パウダー/マスカラ
リップ
リップスティック/グロス/ティント/リップライナー
色・質感・ブランド違いを揃えるため、どうしても荷物は増えます。
② ヘア道具
・ストレートアイロン
・カールアイロン(26mm/32mmなど)
・ドライヤー
・ブラシ、コーム
・ヘアピン、ヘアゴム
・スプレー、ワックス、ホットカーラー
ピン類は専用ケースに入れ、耐熱ケースやタオルがあると現場で重宝します。
③ ネイル用品
撮影イメージに合わせてその場で塗り替えることも多いため、ネイルカラーと除光液は必須。
アシスタント業務になることも多く、スピード感が求められます。
④ ボディケア用品
・ボディクリーム
・日焼け止め
・保湿クリーム
無香料タイプは、好みを問わず使いやすくおすすめです。
⑤ 美顔器・スチーマー
仕上がりを良くするだけでなく、モデルさんのテンションを上げる効果もあります。
⑥ 暖房・冷房対策グッズ
・ひざ掛け
・ホッカイロ
・ミニ扇風機
・冷感シート
・日傘
気温や天候の変化に対応できると、現場での信頼度が上がります。
⑦ ブロワー
髪に自然な動きを出すための必須アイテム。カメラマンが持っている場合もありますが、ヘアメイク側で用意していることが多いです。
2. プラスα|持っていると「また呼ばれる」ヘアメイクの持ち物
ここからは、「もしあの時これがあれば…」という経験から増えていく気遣いアイテム。
- ばんそうこう
- 常備薬
- コロコロ
- ストロー
- 使い捨て歯ブラシ
- つまようじ
- 飴、タブレット
- ウェットティッシュ
- やわらかいティッシュ
- ペン、メモ帳
- マスク、マスクケース
- マッサージ機
- 充電器、モバイルバッテリー
- チャック付き袋
- ゴミ袋
これらはすべて、「ヘアメイクの仕事を円滑に進めるための道具」でもあります。
ヘアメイクの仕事は「ヘアメイクだけ」ではない
なぜ、ヘアメイクアーティストのバッグはあんなにも大きく、重いのか。
それは、
・現場全体をスムーズに回すため
・演者さんのコンディションを整えるため
・最高の状態で撮影に臨んでもらうため
ヘアメイクの仕事が、技術+気遣いの積み重ねだからです。
持ち物一つひとつが、「またこの人にお願いしたい」と思ってもらうための要素。
ぜひ、自分なりの現場バッグを育てながら、信頼されるヘアメイクアーティストを目指してみてください。

