ヘアメイクの現場で必要な道具や持ち物を知りたい方へ。本記事では、現場で必須のヘアメイク道具から、モデルさんへの心配りの部分である「持っておいたら役立つ持ち物」まで詳しくご紹介しています。現場前に持ち物をチェックしたい方や、気遣いのできる好印象なヘアメイクさんの持ち物を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
ヘアメイク師とは?
ヘアメイク師とは、美容師とヘアメイクアーティスト、双方の職業を両立した働き方です。普段は美容室で働き、ヘアメイク依頼を受けた際は現場に出動します。本記事内では、ヘアメイクアーティスト・ヘアメイクさんのことも総じて「ヘアメイク師」として記述しています。

ヘアメイク現場に必須の道具と心配りアイテム
今回ご紹介するヘアメイク道具は、どんな撮影内容であっても必要な基本的な道具です。ヘアメイク現場と言っても、撮影内容や場所によっては必要になるアイテムがプラスされることもありますので、その部分は現場に応じて追加してください。また、必須とまではいかずとも、持っているとポイントの高い「心配りアイテム」もご紹介します。
それでは見ていきましょう。
キャリーケース
まず、ヘアメイク道具を持ち運ぶために使うキャリーケースをご紹介します。動画でご紹介している、りんな愛用のキャリーケースは、「LOJEL(ロジェール)」というブランドから展開されている100Lのキャリーケース。
ヘアメイク師はただでさえ沢山の道具を持ち運ばなければならないので、軽いキャリーケースを選びたくなりますが、丈夫な造りでないと、道具の重さに耐えきれずに現場でキャスターが取れてしまうなんてこともしばしば…。
「LOJEL(ロジェール)」のキャリーケースは、大容量で造りもしっかりしていますが、それでいて本体自体の重さは5キロ程度なので持ち運びやすいです。また、側面の蓋が開くようになっているタイプなので、ヘアメイクスペースが狭くても道具が取り出しやすいのが嬉しいポイント。番号によるロック式なので、鍵をなくしやすいという方でも安心です。

ブランケット
モデルさんのメイク中の膝掛けに使います。肩からかけられるくらいの大きさのものもあれば、モデルさんの衣装が薄着の場合、撮影の合間に羽織ってもらうよう準備しておくこともできますね。
クロス
モデルさんのお洋服や衣装を汚さないように、クロスをかけます。動画内で紹介している通り、ヘアメイク師が使っているのは美容室でよく着るクロスですが、胸上くらいまでの長さのケープやタオルでも構いません。パウダーやヘアスプレーなどで汚さないように覆いましょう。
タオル
クロスをつけるほどでもないような軽いお直しの際にモデルさんの首回りに巻いたり、メイク道具を机に広げる前に敷いたりするのに使います。コテやストレートアイロンなどのように熱くなるものは、タオルを敷くことで場所を選ばず置くことができます。
タオルがあると何かと重宝するので、現場に応じて複数枚用意しておくと便利です。
ポシェット

外撮影の際、腰に巻いて使えるので便利です。コームやリップなどの小さい物だけでなく、必要に応じて、ヘアスプレーやブラシなども持ち運んでおくと楽なので、ある程度の大きさでも入るくらいのサイズがベストです。以下のものをポシェットに常備しておくと、メイクルームから離れた撮影現場でも安心できます。
- ダッカール
- 羽ピン
- ペン
- コンパクトなウェットティッシュ
- ポケットティッシュ
- クリップ
クリップは、書類などをまとめる際によく使うあれです。このクリップでビニール袋を挟んでおくと、ゴミが出た際すぐに捨てられます。
鏡
メイクルームによっては鏡がない場所もありますので、卓上の大きめの鏡も用意しておきましょう。モデルさんが近くで確認できる手鏡もあると優しいです。
- 手鏡
- 卓上の鏡
スタイリング剤
ヘア用のスタイリング剤各種です。どんな髪質でもオーダーのスタイルに応えられるよう、ハードタイプからソフトタイプまで揃えておきましょう。動画内で紹介しているアホ毛対策アイテムや、撫でつけるタイプのワックスがあると、お直しや細かい部分の作り込みの時に便利です。
- スプレー
- ワックス
- ジェル
- オイル
ドライヤー
オーダーを受けたヘアスタイルによっては、ドライから形作る必要があったり、撮影シーンで髪の毛が濡れる場面があったりなど、様々なところでドライヤーが活躍します。重さやサイズを考えると持ち運ぶのは億劫に感じてしまうかもしれませんが、ないと困るものなので準備しましょう。
コテ
32mm、26mm、19mmの3種類のロッドのコテがあると、基本的な長さやスタイルに対応できます。コテのメーカーによって巻き髪の仕上がりに差がありますので、必要に応じて選んでください。
ストレートアイロン
セットでもリセットでも使います。癖がしっかり伸ばせるだけでなく、スタイリングがしやすいストレートアイロンがオススメです。また、必須ではありませんが、ワイヤレスのコンパクトなストレートアイロンがあると、ポシェットに入れて持ち運ぶことができ、お直しの際に重宝します。
延長コード
ドライヤーやコテ、ストレートアイロンなどを使うときに、すぐそばにコンセントがあるとは限りません。延長コードを準備しておきましょう。3mくらいの延長コードがあると、対応に困りません。
ピンケース
ピン類は、ケースに入れて使いやすいように種類ごとに分けて入れておきます。ヘアゴムも一緒に入れておきましょう。
- アメリカピン
- スモールピン
- オニピン
- ネジピン
- ヒモピン
- ヘアゴム
メイクツール
- ブラシセット
必要なブラシを揃えましょう。
- ケース(ペンたて)

現場で、使うブラシやペンシル系を入れます。立てて置けるので、見つけやすく取りやすいです。
スキンケア類
メイク前の土台作りの際に主に使うアイテム等です。一つにまとめておくと見つけやすく使いやすいです。クレンジングは、ウォータータイプが手直し等のワンポイントで使いやすいので重宝しますが、ジェルやシートのタイプも持っておくと良いです。
- アルコールスプレー
- 水
- ウォータークレンジング(ジェル・シート)
- 拭き取り化粧水
- コットン
- ハンドクリーム
ベース類
メイクの中でも重要なベース類です。肌色を補正するコントロールカラーやチークも入っています。パウダーやファンデーションは、質感や色みなど、様々なオーダーに応えられるよう、数種類用意しておきましょう。
- コントロールカラー
- 補正用チーク
- ファンデーションパレット
- リキッドファンデーション(マット・ツヤ)
- クッションファンデーション
- コンシーラー
- パウダー(色付き・無色)
- フィッティングスプレー
ペンシル類
ペン系のアイテムをまとめています。マスカラやアイライナーは、カラーバリエーションを揃えておくと様々な要望に応えられます。
- マスカラ
- アイライン
- リップペンシル
- ビューラー
- ネイルオイル
パレット系
アイシャドウなどのパレット系をまとめています。人気の中国コスメや韓国コスメ、デパコス系のものなど何種類か持っておくと、その話題でモデルさんと盛り上がったり、モデルさんに喜んでもらえたりすることもあります。高い価格だから良いというわけではありませんが、パッケージやブランドにこだわってみるのもポイントです。
- アイシャドウ
- チーク
グリッター
最近は色や粒の大きさなど種類もたくさん展開されているグリッター。人気がありよく使うアイテムなので、グリッターだけをまとめています。
リップ
質感や色みなど、数種類持っておいて、様々なオーダーに応えられるようにしておきましょう。また、同じリップを複数人で使いまわすことがないよう、スパチュラや使い捨てのスティックなども併せて準備しておきます。
できるヘアメイク師は持っている!心配りアイテム一覧
必須ではありませんが、持っておくといざというときに差し出せるアイテムたちです。
- コットン
- 綿棒
- 絆創膏
- マスキングテープ
- 髭剃り
- シェイバー
- 爪切り
- 眉切り
- つけまのり
- ミニ扇風機
- 生理用品
- 薬(痛み止め)
- ホッカイロ
- 冷えピタ
- 目薬
- 替えのマスク
- ビニール袋
- ポケットティッシュ
- 箱ティッシュ
- ウエットティッシュ
- 飴(2.3種類)
- タブレット
- ガム
- ストロー
- 割り箸
- 爪楊枝
◎ オススメ収納術

スタイリング剤やパレットなど、細々としたものをパッキングする際にオススメなのが、ジップロックです。ポーチでパッキングしても問題はないのですが、洗ったり交換したりするのが面倒ですよね。ジップロックであれば、万が一液漏れしても、他への被害が少なくて済みますし、洗うことなく交換してしまえば良いだけなのでとっても便利。また、透明なので中身も見えやすいです。
ポーチタイプを使うのであれば、メッシュ系の素材が通気性がよく中身も見えやすいのでオススメ。逆に生理用品などは、中身が見えない方が優しいですね。
忘れ物がないようにしっかりチェック!
ヘアメイク師の現場の持ち物をご紹介しました。冒頭でもお伝えしましたが、今回まとめたアイテムは、最低限の基本的な持ち物です。現場に行く前に事前の打ち合わせ等で撮影内容や希望スタイルをしっかりヒアリングし、撮影当日のイメージをしつつ、3歩先くらいのことまで読んで準備をしましょう。
