年代別メイクの、50年代のメイクのポイントを知りたい方へ。本記事では、50年代の時代背景から、メイクのポイントまで大公開!メイクの例も紹介していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!
50年代の時代背景や人物を知ろう。
その時代ごとの時代背景を知ると、どうしてそのメイクが流行ったのかが分かってきます。
ピンタレストのアプリを使用すると、年代別のメイクが沢山出てくるので分かりやすいかもしれません。時代背景についても、調べてみるといいでしょう。
まずは時代背景、女優、モデルを見ていきましょう。
1. 時代背景
1950年代は、戦争が終わり好景気へ向かっていく時代です。
テレビや洗濯機、ドライヤーなどの家電製品が出回るようになってきたことから、様々な面で時短が可能になってきました。
それにより余裕が生まれ、芸能や文化に触れる機会が多くなっていったと考えられます。
2. 人物
1950年代におけるファッションやメイクで印象的かつ代表的な人物は、オードリーヘップバーン、マリリンモンローです。二極化となる二人のメイクを細かく見ていきましょう。
オードリーヘップバーン
オードリーヘップバーンは1950年代~1960年代に活躍した女優です。
可憐でスタイルが良かったオードリーは、ファッション界でもアイコンとされていました。
厚塗り感のないきれいな素肌感を出したベースメイクは、ほんのり血色感を感じます。
きれいに整えられたストレートなアイブロウ、キャットラインを描いた目元はまつ毛を際立たせて下まつげにもたっぷりとマスカラをつけます。
全体的にクラシカルなイメージに仕上げます。
マリリンモンロー
マリリンモンロー は1950年代に活躍したモデル、女優です。
妖艶でセクシーな容姿を全面に打ち出しその地位を築きました。
陶器肌のように白い肌に、赤いリップが印象的です。アイブロウは細く角度があり、伏し目がちでもきれいに見える目元にします。
ブロンドヘアを艶やかにセットして、数々の人物を魅了し続けました。
全体的に品を大切にしつつ、ドレスが似合うように仕上げます。
50年代ゴージャスメイクのポイントを解説
50年代のメイクは品格ある美しさが大前提です。丁寧に作りこんでいくことが大切になります。
先にデザインメイクの考え方をお伝えしてから、オードリーとマリリンモンロー二人のメイクのポイントややり方を解説していきます。
デザインメイクの考え方
デザインメイクは決まりがないメイクです。メイクの考え方としては、パーツごと(眉、目、頬、口)の割合を決めて、トータルで100にするように考えます。そのために、すっぴんのモデルさんの顔を見て分析をすることが大切です。
モデルさんのパーツを分析したうえで、足すべきか、引くべきかを考えてメイクを行うのがデザインメイクです。
オードリーヘップバーンのメイクのやり方
オードリーのメイクは、あどけなさやクラシカルな雰囲気にすることを考えます。こってりとさせ過ぎないようにしましょう。
1. ベースメイク
オードリーのような雰囲気にする場合は、ファンデーションは厚塗りにならないように、薄く重ねます。素肌感を出すようにしていきます。
血色感があると良いので、ベースはピンク系など血色を補正してくれるタイプを使用しても良いかと思います。
2. 骨格修正
鼻筋がしっかりと出るようにノーズシャドウを入れます。小顔に見えるよう、シェーディングは効果的に入れます。耳下からフェイスラインをしっかりと削り、小鼻へ向かってぼかすようにすると自然な奥行きから小顔効果になります。
目元は大きくキャットラインで少しつり上がったような目元にするので、ハイライトはその下の部分にしっかりと仕込みます。目と眉の間を狭くしたいので、アイホールの窪みにもローライトを入れるようにしましょう。
3. アイメイク
大きな目元、キャットライン、マスカラを上下たっぷり!がポイントです。
まずは目元の拡張をします。ブラウンペンシルで大きな目元を作ります。必ずぼかし、奥行きがある目元にしていきます。
アイシャドウはグラデーションを大切にします。しっかりと下まぶたにものせましょう。そうすることで、大きな目元に近づきます。まぶた全体的に広げ過ぎてしまうと腫れぼったくなり違和感が出てくるので、幅には気をつけます。
アイラインはわざとらしくなっても構いません。しっかり太く跳ね上げラインを描きましょう。
マスカラは上下たっぷりとつける事がポイントです。
4. アイブロウ
アイブロウはストレートでやや角度をつけて自然な太さを出します。角度はアイメイクと合うように、横からしっかりと見たうえで確認しながら行いましょう。目と眉の距離が近いとより雰囲気が出ます。
毛が無いところにはペンシルで1本1本足しましょう。目力をしっかりと出しているので、少々濃くなっていても大丈夫です。
5. チーク
チークはふんわりと優しく入れます。血色感があるように見える位置に入れるので、下すぎないように、入れる位置に注意しましょう。全体的にピンク系でまとめると雰囲気に合うかと思います。
チークを入れた後、ブラシに残ったパウダーをお顔全体に馴染ませるようにすると、全体の統一感が生れます。
6. リップ
リップは、リップラインをしっかりと取り、丁寧にしっかりと塗ります。リップピークが鋭角にならないようにして、なだらかで曲線的なふっくらとしたリップにします。
ツヤ感はほしいですが、濡れ感はほしくありません。きっちりとしてるイメージをリップからも分かるようにしましょう。
7. ハイライト&ローライト
最後にハイライトとローライトが必要かを確認します。ラメ感が強いもの、発光したり、オーロラ色っぽい艶感ではないものが理想です。自然な艶感が出るものが良いかと思います。
不要なことはせず、スッキリとしたメイクで完成させるようにしましょう。
マリリンモンローのメイクのやり方
マリリンモンローの場合は色気を出して隙のある雰囲気に仕上げることがポイントです。
1. ベース
マリリンモンローのような雰囲気にする場合は、丁寧に重ねてきれいな陶器肌にしていきます。お肌の白さ、きれいさを際立たせると、リップがとても映えます。自然と微笑んで見るように、口角はキュッとするように丁寧に行いましょう。
艶やかなお肌に見えるように、使用するコスメの質感には気を使いましょう。
2. 骨格修正
ふっくらとしたお肌で立体的に見せたいので、ハイライトを効果的に仕込みましょう。少し艶感のあるハイライトを使用すると、より膨張したように見えるので、目の下など低く影になりやすい位置に入れます。
ノーズシャドウはしっかりと入れましょう。目と眉の間は広くても構いませんが、アイホールの窪みからアイブロウにかけては少し暗く埋めてあげるとより立体感が作れます。
お肌を白く作っている場合は、ローライトのカラーに気をつけ、馴染むカラーにしましょう。
3. アイメイク
目尻に向かって流れるようなまつ毛の向きにすると、隙のあるドローピングアイに近づきます。目尻が下がっているように見せるため、目尻側をしっかりと拡張させましょう。
アイシャドウは目尻側に印象が行くようにします。目頭にはハイライトを効果的にのせて、堀の深さを表現するようにしましょう。カットクリースを行うとより寄せることができます。
アイラインはしっかりと黒で引きます。目尻側に長さを出すようにも気を付けながら行いましょう。
4. アイブロウ
角度のあるアーチ型眉になります。モデルさんに合わせて無理のない範囲で角度をつけるようにしましょう。足りないところにはペンシルで1本ずつ書き足します。
やや濃いめのカラーリングが相性がいいです。淡すぎると緊張感が感じられない品の無いメイクになってしまいます。
5. チーク
チークは耳の付け根から口角へ向かって入れます。オークル系やブロンズ系など深みのあるカラーを使用します。眉尻の延長線上で流れが感じるような位置から入れると、骨格がつながりとてもきれいな横顔が出来上がります。
6. リップ
リップラインでキュッと引きあがったリップをあらかじめ描きましょう。下唇の方がたっぷりとして、口角を引き締めるような形が理想です。内側へぼかし、リップラインよりもオーバーしないように注意しながらリップを塗ります。
艶やかなレッド、アイメイクやチークのカラーを少し混ぜたようなカラーリングでもいいかもしれません。中央に軽くグロスを乗せてふっくらと見せましょう。
7. ハイライト&ローライト
仕上げのハイライトとローライトです。ふっくらと艶やかなイメージにするために、額にもハイライトを仕込むと女性らしさが引き立ちます。鼻筋や顎先にもハイライトを入れます。少々顎がシャープだったり、前に出ているイメージでもかっこよく見えます。
ヘアラインや、もみあげのところは膨張しないように、最後に確認しながらシェーディングを入れましょう。ヘアラインに沿って入れたら、必ずぼかして奥行きを出します。
先に骨格修正で入れてあるところなので、必要無ければしなくて構いません。
ポイントまとめ
オードリーヘップバーンとマリリンモンローは相対するメイクでしたよね。
気づいた方もいるかもしれませんが、オードリーのメイクはソフト要素が強く、マリリンのメイクはシャープ要素が強いです。
デザインメイクも、基礎の応用で出来ています。日本人などのアジア圏の方に、西洋風のメイクをすることは容易ではありませんが、チャレンジしてみるとメイクの幅が広がり楽しくなります。
是非ためしてみてくださいね。