美容師免許を持っている人が理容師免許を取得するには?ダブルライセンスのメリット・取得方法を解説

「美容師免許を持っているけれど、理容師免許も取得できる?」と考えている方もいるのではないでしょうか。

美容師免許と理容師免許の両方を取得することは可能です。2つの免許を持つ「ダブルライセンス」なら、美容師と理容師それぞれの知識や技術を活かして、仕事の幅を広げられます。

また、すでに美容師免許を取得している人が理容師免許を目指す場合、これまでに学んだ内容の一部が免除される「修得者課程」を利用できます。

この記事では、美容師免許を持っている人が理容師免許を取得する方法や必要な期間、ダブルライセンスのメリット、取得後にできることについて解説します。

「美容師免許に加えて理容師免許も取りたい」「美容師と理容師の違いを知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

目次

美容師と理容師の違いとは?

まずは、美容師と理容師の違いを確認しておきましょう。

美容師は、美容師法において「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」を業とする人とされています。染毛やまつ毛エクステンションなども美容行為に含まれます。

一方、理容師は、理容師法に基づいて「頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えること」を業とします。

簡単にまとめると、次のような違いがあります。

美容師理容師
主な目的容姿を美しくする容姿を整える
カット
パーマ
ヘアカラー
メイク
まつ毛エクステ×
顔そり×

ただし、実際に行える施術は「美容師だから女性向け、理容師だから男性向け」という単純な区分ではありません。

現在は美容師もカットを行えるほか、性別によって美容・理容の業務が完全に分けられているわけではありません。

そのため、美容と理容の両方を学ぶことで、それぞれの専門性を組み合わせられることがダブルライセンスの大きな特徴です。

美容師免許を持っている人が理容師免許を取得するには?

美容師免許をすでに取得している人が理容師免許を取得する場合、通常の理容師養成課程ではなく、「理容修得者課程」を利用できる場合があります。

厚生労働省によると、理容師養成施設の修業期間は、通常課程では昼間・夜間課程が2年以上、通信課程が3年以上です。

一方、すでに美容師免許を取得している人などを対象とした修得者課程では、昼間・夜間課程は1年以上、通信課程は1年6か月以上とされています。

つまり、美容師免許を持っている人は、これまでの学習内容を活かして、通常より短い期間で理容師免許取得を目指せる可能性があります。

美容師免許があると一部の履修が免除される

美容師養成施設で学んだ内容と理容師養成施設で学ぶ内容には重複する部分があります。

そのため、制度上、美容師免許取得者が理容師の修得者課程で学ぶ場合、理容技術理論や理容実習を中心に学ぶ形で、一部の必修科目の履修が免除される仕組みがあります。

ただし、学校によってカリキュラムや募集条件などが異なるため、入学を検討する際は各養成施設に確認しましょう。

理容師免許取得までにかかる期間は?

美容師免許を持っている人が理容師免許を取得する場合、目安となる修業期間は以下の通りです。

  • 昼間課程:1年以上
  • 夜間課程:1年以上
  • 通信課程:1年6か月以上

厚生労働省もこの修業期間を案内しています。

働きながら理容師免許を取得したい場合は、通信課程を選ぶことで、現在の美容師の仕事を続けながら学びやすくなります。

一方、できるだけ短期間で集中的に学びたい場合は、昼間課程や夜間課程の修得者課程が選択肢になります。

美容師免許と理容師免許のダブルライセンスを取得するメリット

では、美容師免許と理容師免許の両方を持つことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1. 仕事の幅を広げられる

ダブルライセンスの大きなメリットは、美容と理容の両方の知識・技術を身につけられることです。

美容師としてヘアカラーやパーマ、メイクなどの美容技術を扱いながら、理容師としての技術も身につけることで、自分が目指せる働き方の選択肢を増やせます。

特に、メンズ美容やバーバースタイルなど、理容と美容の境界を越えたサービスに興味がある人にとっては、2つの資格を持つことが強みになるでしょう。

2. 顔そりなど理容師ならではの技術を学べる

美容師免許だけでは、理容師の業務として行われる顔そりなどをそのまま扱えるわけではありません。

理容師免許を取得することで、理容師として必要な知識や技術を学ぶことができます。

「ヘアスタイルだけでなく、シェービングまで含めてトータルでお客様を担当したい」という人にとっては、ダブルライセンスを目指す大きな理由の一つになるでしょう。

3. 将来の働き方の選択肢を増やせる

美容師として働き続けるだけでなく、理容室や理美容を扱う店舗など、将来的な働き方の選択肢を広げられることもメリットです。

美容師と理容師の両方の資格を持っていれば、転職や独立を考えたときにも、自分の技術や経験を組み合わせたサービスを考えやすくなります。

ただし、どの店舗でも美容・理容両方の業務を自由に行えるわけではありません。

ダブルライセンスなら美容室で顔そりができる?

ここは、ダブルライセンスを考えている人が特に注意したいポイントです。

「美容師免許と理容師免許の両方を持っていれば、どの美容室でも理容師として顔そりができる」というわけではありません。

美容師は美容所で、理容師は理容所で業務を行うことが原則として定められています。美容師法では、美容師は美容所以外の場所で美容の業をしてはならないとされています。

そのため、ダブルライセンスを取得した後に美容と理容の両方の業務を行いたい場合は、勤務先の営業形態や施設の登録状況、自治体のルールなどを確認する必要があります。

「資格を2つ持っているから、どこでも両方の仕事ができる」と考えず、実際に働く店舗でどのような業務が可能なのかを事前に確認しておきましょう。

美容師と理容師のダブルライセンスはどんな人におすすめ?

ダブルライセンスは、特に次のような人に向いています。

  • 美容と理容の両方の技術を身につけたい人
  • メンズ美容やバーバースタイルに興味がある人
  • シェービングなど理容師ならではの技術を学びたい人
  • 将来的に仕事の選択肢を増やしたい人
  • 美容師として働きながら新しい資格を取得したい人
  • 将来的な独立や店舗展開を考えている人

「美容師になったけれど、もっと技術の幅を広げたい」という人にとって、理容師免許の取得は一つの選択肢になります。

まとめ|美容師免許+理容師免許で活躍の幅を広げよう

美容師免許を取得した後でも、理容師免許を取得してダブルライセンスを目指すことは可能です。

美容師免許を持っている人向けの「修得者課程」では、これまでの学習内容を踏まえて一部の履修が免除され、昼間・夜間課程なら1年以上、通信課程なら1年6か月以上で理容師免許を目指せます。

美容と理容は似ているようで、それぞれ異なる専門性があります。

「美容師になったけれど、もっとできることを増やしたい」

「美容と理容、どちらの技術も身につけたい」

そんな人にとって、ダブルライセンスは将来の可能性を広げる選択肢の一つです。

取得を検討する際は、修得者課程のある養成施設を探し、修業期間や学費、カリキュラム、働きながら通えるかどうかなどを比較して、自分に合った学校を選びましょう。

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この記事を書いた人

izumi izumi ATELIER CARINO 編集長

ATELIER CARINO編集長。Z世代のリアルを反映した「新しい美容師」としてのキャリアや可能性をメディアを通じて発信します。

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