こんにちは!今回は『AIは「答え」をくれない』の主人公・ミホのヘアメイクを解説します。
ミホは今、人生の大きな分岐点に立っています。美容、保育、あるいは就職……。周りから「答え」を急かされ、自分でも何が正解かわからず、家を飛び出してしまう。そんな彼女の「定まらない心の揺れ」を、あえて作り込みすぎないリアルな日常メイクで表現しました。

ベースメイク:迷いの中にある「ありのまま」を活かす
今回のミホのベースメイクは、何かを塗り固めて隠すのではなく、彼女が今持っている「素」の質感を大切にしました。進路に悩み、少し疲れた表情で喫茶店に現れるミホのリアリティを出すためです。
使用コスメ: シュウ ウエムラのベースを使用。
丁寧な指塗りで仕上げています。あえてスポンジを使わず指の腹で馴染ませることで、肌に密着させつつ、お風呂上がりのような、あるいは少し泣いた後のような、体温を感じる生っぽい質感を作りました。
「濃すぎず、薄すぎず」。保育士を目指す自分も、美容を志す自分も、どちらの未来にもスッと馴染むような、ニュートラルで清潔感のある肌作りを徹底しました。

アイメイク:ロムアンドで彩る、繊細なグラデーション
目元にはロムアンドのパレットを使用。 一つに決められないミホの心情を映し出すように、はっきりしたラインを引くのではなく、淡いカラーを重ねて境界線をぼかしたグラデーションに。
「自分は何者になりたいのか」という問いに対して、まだ霧の中にいるような、でも確かに何かを見つめようとしている。そんな彼女の繊細な眼差しを、落ち着いたトーンのアイシャドウでサポートしています。

ヘアスタイル:シンプルな「まとめ髪」に込めた、一時停止のサイン
ヘアスタイルは、家を飛び出す時にサッとまとめたような、シンプルなスタイルです。
美容への興味も持っているミホなので、ただ結ぶだけでなく、ストレートアイロンでサッと面を整えてからまとめています。
また、飾らないまとめ髪にすることで、背伸びをしていない「今の彼女」を表現。リョウの喫茶店で一息つき、自分の心と向き合おうとする瞬間の、肩の力が抜けた空気感にマッチさせています。
答えは後からついてくる
「ナチュラルだけど、しっかり可愛い」。このメイクには、リョウが言った「正解は後から振り返った時に決まるもの」という言葉のように、今はまだ未完成でも、一歩ずつ進んでいこうとするミホへのエールを込めています。
進路に迷う時期だからこそ、背伸びしすぎない自分を愛せるように。ミホの表情の変化と共に、その「等身大の美しさ」にも注目してみてください。

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