こんにちは!今回は、主人公・圭人の親友であり、インフルエンザがもたらすカオスな脳内オリンピックで実況を務める亘(わたる)のヘアメイクを解説します。
亘は、現実世界では良き友人。しかし、ひとたび圭人の脳内世界に入れば、スーツを纏い、冷静沈着に(?)競技を実況するプロフェッショナルな顔を見せます。その「実況者」としての説得力を支えるのは、何よりも凛とした清潔感でした。

ヘアスタイル:スーツを格上げする「まとめ髪」の美学
今回、亘のビジュアルで最もこだわったのは、その長い髪の扱い方です。 脳内オリンピックという突飛なシチュエーションにおいて、実況者としての「プロ感」を出すためには、一分の隙もないヘアセットが求められました。
ナカノワックスを使用し、髪の表面を滑らかに整えながらタイトにホールド。
ロン毛をただ結ぶだけでなく、清潔感を第一に考え、襟足や顔周りをスッキリと見せるシンプルなまとめ髪に。スーツの襟元に干渉しない計算された高さでまとめることで、画面に映った瞬間に「あ、今日は実況モードだ」と視聴者に分からせる知性を演出しました。

ベースメイク:実況席のライトに映える「フラットな肌」
実況者という役どころは、表情のアップや口元の動きが注目されます。そのため、男性特有の肌の凹凸を徹底的にカバーしつつ、あくまでナチュラルに見せる高度な技術が投入されました。
使用コスメ: シュウ ウエムラのベースを使用。
テクニック: 職人技とも言える「指塗り」を採用。
苦労した点: 肌の凹凸を消す作業は、今回最も難易度が高いポイントでした。厚塗りにして質感を殺すのではなく、指の体温で叩き込むように馴染ませることで、「毛穴を感じさせない、でも素肌のような」清潔な質感を作り上げました。

ポイントメイク:言葉に説得力を宿す「アディクション」の陰影
目元には、アディクションのシャドウを使い、わずかな彫りの深さをプラス。 実況としての鋭い眼差しを強調しつつ、リップはシュウ ウエムラで健康的な血色を整えました。
「メイクを引いて、ヘアを足す」。このバランスが、亘というキャラクターの「仕事ができる男」感を最大限に引き出しています。


カオスを制する「清潔感」
圭人の脳内がどれだけ支離滅裂になっても、実況の亘がビシッと整った姿でそこにいるからこそ、物語のコメディラインが引き締まります。
「清潔感のあるキャラクター」というコンセプトを、ヘアとベースメイクの合わせ技で体現した亘。彼の流れるような実況と共に、その計算され尽くしたまとめ髪のラインにもぜひ注目してみてください!

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