着物に似合うメイク術|浴衣や振袖を着るときの化粧のポイントは?

着物に合わせたメイク方法を知りたい方へ。本記事では、浴衣のメイクから、格の高い留袖や振袖のメイクまで大公開!着物ならではのメイクポイントも紹介していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!

目次

そもそも着物に似合うメイクってどんなメイク?

着物を着るとき、まず肌着を着て、補正をして、長襦袢を着て、着物を着たら帯で仕上げと工程がいくつもあり、しっかりと首元まで重ねて着ますよね。

着物に合ったメイクというのは、重厚感や、品のあるメイク方法が大切になります。では、その重厚感だったり、品をメイクで出すには、具体的にどんなことをすればよいのでしょうか。着物のメイクと普段メイクの違いとはどういった所なのか、解説していきます!

1. ベースメイク

素肌感を無くすことが大切となります。着物に合わせたベースメイクに抜け感は不要です。ベース、ファンデーションとしっかりと重ねて、きれいなお肌を作ることを目標とします。陶器肌のようなつるすべなお肌を目指しましょう!

2. アイメイク

中高さを出したグラデーションで華やかさを出すと良いです。深みと黒の濃さを出すために、ぺンシル+リキッドでアイラインは引くと、きちんと感が出てくれます。成人式などのカラーメイクの場合は、黒のアイラインは抜きでも大丈夫です。

3. アイブロウ

安定感のある眉で、ある程度のボリュームが大切となります。細い眉や下がり眉はNGです。横顔もきれいに見えるように、眉尻まで意識して描きましょう。ペンシルや眉マスカラのカラーは髪の毛に合わせるのがポイントです。

白無垢の場合は、笹眉という笹の葉のような形が理想とされています。

4. リップ

カラーをしっかりと発色させましょう!ツヤの出しすぎはNG。着物メイクに色気は必要ありません。イメージによってはリップラインでしっかりとした形を出しても良いと思います。

5. チーク

華やかさを出すように、目の下ギリギリから、目尻にかけて入れましょう。マスクをしているときも見えるように高めに入れてあげるといいです。格の低い置物の場合は、主張しすぎない自然な血色感を出す程度で良いかと思います。

着物に合わせたメイクを知って、着物とメイクを楽しもう!

着物のメイクの重厚感の出し方の次は、着物の種類と着用シーンに合わせたメイク例をご紹介します。これで着物を着るシーンが訪れても、もう迷う心配はありません!

1.「浴衣」に合わせたメイク

浴衣は流行りメイクでもOK!浴衣は薄い生地で寝巻にもなることから、重厚感はあまり要らないメイクです。

10代~20代におすすめの浴衣メイク

主に夏に着用するので、若い世代はキラキラしたラメメイクが似合いますね♪目元はカラーで引き締めたりせず、あえて抜け感をつくってもかわいく仕上がります。

30代~40代におすすめの浴衣メイク

大人の要素も足しつつ、アイメイクはカラーを入れたり遊びの入れたメイクにしましょう。アイブロウをきちんとしたり、マスカラを丁寧に塗ったり、ポイントを押さえてあげるとこなれ感がでて年代にあったメイクに見えます。

50代以上におすすめの浴衣メイク

大人の落ち着きのあるメイクにしましょう。まず美肌を作るように意識して、横顔を意識したポイントメイクにすると品のあるメイクに仕上がります。

2.「振袖」に合わせたメイク

振袖は,品のあるようにしつつ、個性を出したメイクが似合う着物です。振袖は成人式や未婚女性の第一礼装となることもあるので、浴衣よりも重厚感は必要です。ただ、成人式の際にはその年の流行などもあるので、うまく取り入れながら作りこみをしていくようにしましょう!

成人式

個性豊かに!やりたいメイクをしましょう!成人式は人生で一度きりになりますので、着物、ヘア、メイクを全てこだわりをもって行いましょう。その時の流行りがあるので、事前に調べたり、担当するお店、スタッフと打ち合わせをしても良いかと思います。

結婚式など

ベースはしっかりと作りこみ、素肌感はないほうがいいでしょう。眉も少し太目にしたり、明るすぎない方がいいです。親しき仲でないと着用することは無いと思いますので、個性的というよりも品格を出したメイクを意識するといいかと思います。

3.「訪問着/色留袖」に合わせたメイク

訪問着は、格の高さから着用シーンが多い着物です。色留袖は紋の数によって着用できるシーンが決まってきます。

準礼装:1つ、3つ紋。第一礼装:5つ紋。

結婚式参列

受付を任されたりすることがあれば、丁寧な雰囲気を出すためにメイクも丁寧にしましょう。華やかさと、品格を意識したメイクにすることがポイントです。生っぽいお肌ではなく、しっかりとカバーしてきちんと感を出しましょう。お食事をすることも考え、リップは2度塗りか3度塗りしておくと、直す手間が省け、一緒に写真を撮る際もスムーズです。

入学・卒業式

写真を撮る機会が多いことを考え、横顔、目元などパーツの作りこみをしっかりとすることが大事です。派手さは要りませんので、ハイライトは自然なツヤ、ハリ感のでるタイプにしたり、オーロラ感があるラメは控えるなどしたほうが良いかと思います。

お食事会

リップが落ちてしまうことが予想されますので、ティッシュオフしたうえでの2度塗りや3度塗りをしておくと良いかと思います。友人との会食の場合と、取引先との会食の場合では少し雰囲気を変えたほうが良いでしょう。友人との会食であれば、アイシャドウなどのカラーで遊びをもたせたりなど、品のあるメイクに個性をプラスしてもグット。

取引先との会食で着物を着る場合は、落ち着いた雰囲気でシンプルにまとめた方が印象が良いです。淡いカラーのアイシャドウを選んで、アイライン・マスカラは黒で引き締めます。血色感のあるお肌に見せるチークを、ふわっと入れましょう。

4.「黒留袖」に合わせたメイク

黒留袖は和服の第一礼装と呼ばれ、既婚女性用の一番格の高い着物です。結婚式の新郎新婦のお母さまが着用するお着物です。

黒留袖の場合のヘアスタイルは、夜会系できっちりとまとめるスタイルをされたり、カジュアルでラフに崩した髪型にしたりと様々です。なので、ヘアスタイルに合わせた雰囲気のメイクにすると良いかと思います。

基本的なメイクとしては、品格を大切にします。各パーツの作りこみをしっかりとしてあげることが大切です。ピンク系のカラーを使用して、自然な華やかさや、綺麗で隙の無いメイクをすることがポイント。ラメを使う場合は使いすぎないように注意しましょう。

5.「黒紋付(喪服)」に合わせたメイク 

黒紋付は喪服と呼ばれ、不祝儀の際に着られます。華やかな着物では無く、黒色の生地で紋がついています。

全体的にカラーは控え、シンプルなメイクにしましょう。アイメイクやアイブロウはきちんと感を出すようにはっきりとしたラインを引くことをメインにし、ピンク系やベージュ系で自然な血色感が出るようなカラーの選定がおすすめです。

着物やシーンに合わせたメイクを知って、着物メイクを楽しもう!

日本人であっても、近年は着物を着用する機会がなかなかないのが現状ですよね。ですが、何かのイベントが合った時に、いざメイクを・・・となると、どうしたらいいかわからなかった人も多いかも知れません。

ですがいかがでしょうか?そんなに難しいことはありませんよね!ポイントを押さえればどんな着物にも合わせたメイクが出来ると思います。ぜひこの記事を参考にして、着物美人を目指して頂きたいと思います♪

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この記事を書いた人

abie hair 在籍。現在西大島店ディレクターを務めながら、美容師ヘアメイクとしても活動中。お客様一人一人に寄り添った接客から、必要な情報を分かりやすく発信します。

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