美容師国家試験筆記対策【保健】⑤感覚器|重要ポイントまとめと一問一答!過去問付き

【保健】人体の構造及び機能|感覚器について、重要ポイントをまとめました。ポイントをチェックしたら次は一問一答にチャレンジ。スラスラ答えられるようになったら最後は過去問に挑戦してみましょう。正解できたら感覚器は合格です!

目次

【保健】人体の構造及び機能|感覚器について覚えよう

感覚器のことについて重要なポイントをまとめました。感覚器は、それぞれの場所ごとに名称と意味・役割を一致させていけば、必ず点数につながるところです。単純に覚えれば大丈夫なので、難しく考えずにサラッといきましょう!

感覚器について

感覚器とは、環境の変化や危険など、外部の情報を収集する器官のことで、一般にいう「五感」などを指します。

視覚

「見る」ことを担当する感覚器。

網膜

一般的に白目と呼ばれている「強膜」の内側に、「脈絡膜」という血管の多い赤褐色の幕があります。「脈絡膜」は、メラニン色素が豊富で光を通しません。そのさらに内側にあるのが「網膜」です。

「網膜」には、光を感じる感覚細胞である桿体細胞と、錐体細胞とがあります。この2つの感覚細胞のうち、桿体細胞は明暗を、錐体細胞は色を感じます。「網膜」には桿体細胞が1億3000万、錐体細胞が700万あるといいます。

<覚えよう>
・「網膜」には、桿体細胞と錐体細胞がある。
・桿体細胞 → 明暗・錐体細胞 → 色
・錐体細胞より桿体細胞の方が数が多い。

中心窩

「網膜」の中央部を黄斑(おうはん)とよび、凹んでいる場所を「中心窩」といいます。特に錐体細胞のみが集まっており、この部分が最も物が見える、視力の良いポイントです。

水晶体

「水晶体」は、カメラのピント合わせのレンズのような役割をしています。角膜の後方にあり、毛様体と連動しています。毛様体が水晶体を引っ張り、厚みを変えることで、遠近調節を行っています。

角膜

「角膜」は、眼球の正面中央にある無色透明な膜のことです。光は角膜からのみ、眼球内部に侵入します。

近視

網膜に、最も物が良く見えるポイント「中心窩」がありますが、水晶体によるピント調節がうまくできず、ピントが網膜より手前にある状態を、「近視」といいます。実際より近くを見ている状態です。凹レンズを眼球の前に置くことで矯正されます。

遠視

近視の逆で、ピントが網膜より奥にある状態を、「遠視」といいます。実際よりも遠くを見ている状態です。凸レンズを眼球の前に置くことで矯正されます。

老視

年齢によって水晶体の調節機能が衰えるために起こります。いわゆる老眼です。

聴覚

「聞く」ことを担当する感覚器。外耳・中耳・内耳の3部分に分かれています。

外耳

「外耳」は、耳介と外耳道からなり、耳介は音源の方向を識別するのに役立ちます。外耳道にはアポクリン腺という汗腺の一種が存在しており、耳垢は、この汗腺からの分泌物と皮膚の角質が混ざった物です。外耳道はS字の形をしています。

外耳と内耳の境にある膜を、「鼓膜」といいます。

中耳

鼓膜の内側には「鼓室」があり、中耳と呼ばれています。鼓室内には、鼓膜と内耳を結ぶ人体最小の3つの骨「耳小骨」があります。「耳小骨」は、外から受け取った振動を増幅させて、音を大きくする役割があります。

また、ここからは耳管が咽頭に繋がっており、外気圧と中耳との空気圧を調整しています。

内耳

中耳の奥にある内耳には、「蝸牛(ラセン器・コルチ器)」や平衡感覚を受けもつ「半規管」「前庭」があります。

「耳小骨」によって増幅された振動(音)は、「蝸牛」に伝えられます。蝸牛には「ラセン器・コルチ器」とよばれる聴覚器官があり、音色を聞き分けます。蝸牛の入り口近くでは高い音に、奥の方では低い音に反応します。

平衡感覚

内耳にある平衡器官は、半規管(三半規管)と前庭(卵形嚢・球形嚢、耳石、平衡砂)から成り立っています。

三半規管は、体の回転を知る器官です。3つの半規管内を流れるリンパの流れによって、動きの方向を正しく感じ取ります。

前庭は、内部に炭酸カルシウムでできた「耳石」があり、これが転がることで、頭の傾いた度合いを知らせるようになっています。

味覚

味覚の感覚器官は、舌の表面にある乳頭の中の「味蕾」にある味細胞です。味覚の種類は「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5基本味で、「辛味」はありません。味覚はすぐに慣れ(順応)が生じるのが特徴です。

嗅覚

嗅覚の感覚器は、鼻腔粘膜の上部の嗅部、あるいは、嗅上皮にある嗅細胞です。嗅覚も味覚と同じく順応しやすく、異臭にも慣れやすいことから、ガス中毒や美容所特有の臭気への慣れに注意する必要がある。

皮膚感覚

冷覚、温覚、触覚、痛覚があります。痛みを感知する痛点が皮膚の浅いところにあり、人の皮膚感覚は、痛覚が一番鋭いです。逆に、温かさを感知する温点は皮膚の深いところにあり、人の感覚は、温覚が一番鈍いです。

【感覚器系】一問一答にチャレンジ!

感覚器についてはチェックできましたか?ここからは感覚器系についてしっかり覚えられたか確認するために、一問一答にチャレンジしてみましょう。お友達と問題を出し合ってみるのも暗記しやすくておすすめです◎

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この記事を書いた人

izumi izumi ATELIER CARINO 編集長

ATELIER CARINO編集長。最大手美容学校グループの国試対策の全国模試において、トップの過去実績あり。行動と同時に頭で考える思考派。Z世代のリアルを反映した「新しい美容師」としてのキャリアや可能性をメディアを通じて発信。

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