ヘアメイク師を目指したばかりの撮影現場初心者さんへ。本記事では、現役のヘアメイク師がどの現場でもずっと大切にしている、撮影現場での最低限のルールを厳選してご紹介しています。現場前にぜひチェックしてください。
現場で意識したいルール3つ
初めての現場で何をしていいかわからないという方でも、これだけは徹底して意識して欲しいという超初歩的なルールです。初心者が仕事で失敗をしてしまうことはある程度仕方のないことではありますが、以下のポイントができていないと印象がさらに悪くなってしまうので、しっかりチェックしていきましょう。
その1. 空気を読む
ヘアメイク師は、現場の空気を読んで察する力が大切です。美容室で働いている時も、お客様が気にしていることがないか、スタイリストの次にしたいことは何かなど、視線や行動、雰囲気を読む力が求められますよね。
それと同じで、演者、スタッフ、現場全体の空気を読めるように意識しましょう。例えば、ヘアメイクの施術中、その場を盛り上げるつもりで会話をしようとする心掛けは大切ですが、台本を読んだり静かにリラックスしたりしたいと演者が考えている場合は、その気遣いが却って不愉快にさせてしまう原因となってしまいます。
慣れない現場で気持ちが焦ってしまうかもしれませんが、そういった“空回り”が起きないよう、相手や場の空気を汲み取った上で、冷静に対応するよう意識しましょう。
その2. 挨拶
挨拶は、人としての最低限の礼儀です。初めましての場合は、挨拶の際に自己紹介として会社名と氏名も伝えます。挨拶ができないと印象が悪く捉えられてしまい、その後の関係性にも関わります。慣れた現場やスタッフでも「おはようございます」「よろしくお願いいたします」と、相手に伝わるように言いましょう。
撮影現場には、監督やカメラマンなどをはじめ、モデルや演者、その他関係者の方がたくさんいらっしゃいます。また、連日続く撮影など、スタッフの入れ替わりが激しい現場もあるでしょう。現場に入る時と撤収するときの挨拶はきちんとするようにしましょう。
その3. イメージ共有
依頼をくれた制作側とのメイクやヘアのイメージ共有はしっかりと密に行い、確認漏れがないようにしましょう。わからないこと、気になることをその都度解決することで、大きな失敗を防ぐことができます。
また、自分以外のヘアメイク師とチームで動く場合は、その人とも情報共有をしっかりしましょう。タイムスケジュールや場所はもちろん、演者さんに合わせたケアなどを共有しておきます。最初は指示を受けることがほとんどですので、忘れることがないようにメモを取りましょう。
初めての現場でも落ち着いてポイント3つを意識しよう
初めての現場で何をしていいかわからないという方でも、これだけは徹底して意識して欲しいという超初歩的なルール3選をご紹介しました。これらのポイントは、ヘアメイク師としてこれから先もずっと大切な、最低限の礼儀でもあります。好印象を与えられるようぜひ現場で意識して行動してみてください。