こんにちは!今回は、先日撮影したショートドラマ『A.Iは知らない』でのヘアメイクについて詳しく解説していこうと思います。
この作品で私が担当したのは、主人公が勇気を出して告白する相手、朱音(あかね)。 回想シーンという短い登場の中で、「あ、この子に恋するのわかるな」という柔らかさと、告白を受ける側のドキドキ感をどう表現したのか。その裏側を、プロの視点でお伝えしますね。
ベースメイク:カメラ越しでも伝わる「内側のツヤ」
今回の現場は、とにかく「日常感」と「透明感」が命でした。 ですが、ライトを当てた時に肌がフラットになりすぎないよう、ベースはかなり丁寧に作り込んでいます。
まず、ティルティルベースのパープルでくすみを飛ばして、透明感の土台をセット。 その上にNARSのライトリフレクティング ファンデーションを薄く重ねます。これ、カメラ映えが本当に良くて、現場でも重宝しているアイテムです。
仕上げにコスメデコルテのフェイスパウダーで、テカリに見えない絶妙なラインを狙って抑えます。ハイライトはキャンメイクのむにゅっとハイライターとセザンヌをダブル使いして、鼻筋や頬の高い位置に「生っぽいツヤ」を仕込んでおきました。




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メイクの核心:告白シーンを演出する「緊張チーク」
一番こだわったのが、実はチークです。 朱音は「告白される側」。その場の空気感や、彼女自身の心の揺れを出すために、あえて「色の濃さ」を意識してみました。
- ポイント
普通は頬の高い位置に入れますが、今回は「頬から鼻先」にかけて薄く繋げるように、フラワーノーズのオレンジチークをのせています。 - テクニック
ブラシで一気に入れず、指塗りで少しずつトントンと馴染ませるのがコツ。
こうすることで、まるで本当にその場で赤面したような、体温を感じる仕上がりになります。これが画面越しに見た時、視聴者に「あ、今ドキドキしてるな」と伝える隠し味になるんです。

アイ&リップ:引き算でつくる「ピュアな目元」
チークに血色を寄せた分、目元はNARSのクワッドアイシャドウとアディクションの009spで、ニュアンス程度のラメ感と影を。 アイラインはキャンメイクのクリーミータッチライナー15で、まつ毛の間を埋める程度にしています。
どこか一つが濃すぎず、薄すぎずのバランスをとるのが、今回のメイクで一番難しかったところかもしれません。現場でモニターを見ながら、少しずつ足して調整しました。
リップは、フラワーノーズのジュエリーリップグロスGE03。 喋るたびにうるっと動く唇が、彼女の持つ「優しそうな雰囲気」をグッと引き立ててくれます。




ヘアスタイル:計算された「自分でやった感」
ヘアは「作り込みすぎないこと」を最優先にしました。 朱音が自分で朝セットしたような、ナチュラルで動きのあるスタイルを目指しています。
パサついて見えないように、仕上げにシュアルオイルを毛先中心に馴染ませています。 「オイル=ウェット」にしすぎず、あくまで「髪が綺麗に見えるツヤ」として使うのがガーリーに見せるコツ。これで、画面越しでもしっとりとした女性らしさが際立ちます。
まとめ:キャラクターに「命」を吹き込むヘアメイク
技術を学びたい皆さんに伝えたいのは、「なぜそのメイクをするのか?」という背景を考える楽しさです。
今回は「告白シーン」だったので、あえてチークを濃くしました。 キャラクターの性格が「優しい」設定だから、ヘアはオイルで質感を整える程度。 そんな風にストーリーとリンクさせると、ヘアメイクはもっと面白くなりますよ!
皆さんもぜひ、自分のメイクに「理由」を持たせてみてください。
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