美容師とヘアメイクアーティストの仕事の違い|資格・技術・活躍の場を知ろう。

目次

ヘアメイクアーティストと美容師の違いとは?

ヘアメイクアーティストと美容師の違い

メイクアップアーティストさんと美容師さんは、日本語と英語の呼び名の差で、違いはないように感じられるかもしれません。決定的な違いは、美容師さんになるには資格が必要であり、メイクアップアーティストさんは資格が必要ないということです。

美容師さんの国家資格には学科と実技があり、両方に合格する必要があります。美容師さんはハサミをお客様に向かって使用するためには必ず資格が必要となります。ハサミは人を傷つける恐れがあるため、無資格では扱うことができません。

一方、メイクアップアーティストさんになるための国家資格はありません。メイクアップアーティストさんは、どちらかというとクリエイターよりの職業とみなされているため資格は必要としないと考えるとわかりやすいかもしれません。

また、働く場所も大きな違いです。美容師さんは美容室(保健所の営業許可取得店舗)でお客様に技術を提供します。メイクアップアーティストさんは、主に現場(撮影現場)など、不特定の場所で技術を提供します。ですので、メイクアップアーティストさんでも美容師さんと同じようにサロンを構えて技術提供するのであれば、保健所の営業許可を取得する必要があり、その際に美容師の国家資格が必要となります。

ヘアメイクアーティストと美容師になる方法は?

美容師さんやヘアメイクアーティストさんになるための方法は、いくつかあります。方法を間違えると時間がかかってしまったり、本当の楽しさを知る前に挫折してしまったりします。ここでは美容師やヘアメイクアーティストになるためのお勧めの方法を紹介します。

1. 美容師にはどうしたらなれる?

美容師になるには、厚生労働大臣や都道府県知事が指定している学校で美容師免許を取得してから就職するというのが一般的です。最近では、中学生で美容師になることをすでに決めている子は、高校卒業資格と美容師免許を同時に取得できる専修高等学校に進学し、資格保持者としては最短ルートで美容室に入社する人が増えています。

また、無資格で美容室に就職し、働きながら通信で資格取得するパターンも一般的です。この場合、就職先によっては助成金を利用し、通信でかかる費用については、会社が負担してくれる場合があるので、その取り組みをしている会社を選ぶことをお勧めします。

2. ヘアメイクアーティストにはどうしたらなれる?

メイクアップアーティストさんになるには現在は特別な資格は必要ありません。しかし、学校卒業後すぐにヘアメイク事務所に就職できるかというと、なかなかそうはいかず、ヘアメイク事務所や現役ヘアメイクさんのアシスタントとして働くためには、美容室で3年以上の経験を必要とするところが多いです。

また、ヘアメイクアップアーティストになるために専門学校に通う必要はありませんが、就職先によっては専門学校を卒業し、国家資格を有した人以外は採用しないというところもあります。そのため、メイクアップアーティストになる道として、専門学校に通い、国家資格を保有することをお勧めします。

ヘアメイクアーティストと美容師の働く場所とスキルの違いは?

ヘアメイクアーティストさんと美容師さん、働く場所と求められる技術に大きな違いがあります。ここでは、それぞれの求められるシーンの違いを紹介します。

1. 美容師の働く場所と必要スキルは?

美容師さんは、美容室(保健所の営業許可取得店舗)で、カット・カラー・パーマ・シャンプーなどの技術をお客様に提供します。一般的には、美容師アシスタントを約3年経験し、ジュニアスタイリスト約2年を経て、一人前のスタイリストになります。

美容師国家資格を保有し、カット技術があり、接客スキルも身に付け、たくさんのお客様に支持される美容師さんは、美容業界の中では選択肢が無限にある職業と言えます。

2. ヘアメイクアーティストの働く場所と必要スキルは?

ヘアメイクアーティストさんは、撮影現場(不特定の場所)で、主にヘアセットやメイクなどの技術を提供します。メディアで活躍するタレントやモデルを相手に仕事をする場合もあり、ブライダルなどで一般の人にヘアメイクを行うアーティストもいます。一人前になるためには、技術習得はもちろんですが、技術というよりも自分で仕事を受注できる人脈とバイタリティが必要とされます。

ヘアメイク事務所に所属している人の場合は、メディア関連の仕事が多いようです。現場に出勤して、出演者や商品に合ったヘアメイクを行います。ブライダル業界で働く場合は、ドレスや着物の着付けを行うこともあります。クライアントとイメージを相談するためのコミュニケーション能力と、ヘアメイクの高度な技術が必要になります。

ヘアメイクアーティストと美容師のメリット&デメリット|どんなやりがいや大変さがあるの?

「他人を綺麗にして喜んでもらいたい」そんなホスピタリティーに富んだ人が美容師さんやヘアメイクアーティストさんに向いています。そんな気持ちを持った人でも、実際仕事にしてみると、やりがいはあるものの、大変さもあるようです。ここでは、そんなリアルな声を紹介しています。

1. 美容師さんの「やりがい/メリット」「大変さ/デメリット」

美容師の「やりがい/メリット」

  • お客様からお礼の言葉を聞くことができる
  • お客様の多くは自分に会いに来てくれるので、人と人とのつながりを感じることができる
  • すぐに身につく技術ではないので、得られる満足感が大きい
  • 技術はとにかく奥が深いので、飽きない
  • 頑張れば頑張った分だけ収入が増える

美容師の「大変さ/デメリット」

  • 立ち仕事なので、体力面でもきつい
  • お客様の『なりたい』の実現は、プレッシャーが大きい
  • 人を相手にする仕事なので、ストレスが多い
  • 土日休みではないので、他業界の人と遊びづらくなる
  • 自分に会いに来てくれるお客様が多くなるまでに時間がかかる

2. ヘアメイクアーティストの「やりがい/メリット」「大変さ/デメリット」

ヘアメイクアーティストの「やりがい/メリット」

  • お客様からお礼の言葉を聞くことができる
  • 成人式や結婚式など、ライフイベントを通して、人と人とのつながりを感じることができる
  • 仕事が厳しい分、成功したときに得られる満足感が大きい
  • 映画、ドラマ、雑誌、CMなど、制作側として関われるので、達成感が大きい
  • ヘアメイクをしたタレントさんの露出が増えると嬉しい

ヘアメイクアーティストの「大変さ/デメリット」

  • 立ち仕事やメイク道具の運搬で、体力面でもきつい
  • 成人式や結婚式など人生に一度のイベントとなるため、プレッシャーが大きい
  • 人を相手にする仕事なので、コミュニケーション能力が必要になる
  • メディア関連の仕事は、時間が不規則なため、生活習慣が崩れやすい
  • 土日休みではないので、他業界の人と遊びづらくなる
  • フリーで働く場合、経営スキルが必要になる

 美容師にもヘアメイクアーティストにもなりたい!両立はできる?

「美容師として、カット・カラー・パーマなどの技術を学びたいし、イベントやブライダルの現場でヘアメイクしたいし、有名人のヘアメイクもしたい。」というように、美容師の技術を保有して、チャレンジをしたいという人は、ヘアメイク事務所で美容室を運営している会社に就職することをお勧めします。

ヘアメイク事務所やヘアメイクさんのアシスタントに就くには、「美容室経験3年以上」「美容師国家資格保有者」など、未経験者を採用しない場合が多くみられます。業界は即戦力を求めています。そのため、ヘアメイクさんになりたい人は、ヘアメイクアーティストになるために、美容室に就職し、3年を経過した時点で、再就職先としてヘアメイク事務所や目標とするヘアメイクさんの元へ弟子入りします。この時に必ず離職を伴います。修行を積んだ会社を離職して新たな挑戦をすることには、大きなリスクを伴います。

ですので、修行をする会社を選ぶ際には、ヘアメイク事務所の中に美容室を運営している会社を選ぶことが大切です。ヘアメイク事務所運営の美容室で修業を積んで技術を習得することにより、離職を伴わずして、現場ヘアメイクの仕事に挑戦ができるのです。ヘアメイク事務所で美容室を運営している会社は数少ないですが、ただでさえ厳しい世界ですので、組織に守られた挑戦ができる環境を選ぶことが最善です。

ヘアメイクアーティストと美容師の将来性は?

時代はどんどん変わり、10年後には今ある仕事のほとんどがなくなり、今ない仕事がほとんどを占めると言われています。そんな中美容の仕事は変わらず残り続けると言われています。ここでは、ヘアメイクアーティストと美容師の将来性について紹介します。

1. 美容師の将来性

昨今SNSの普及により、多くの方が日々発信をすることが当たり前になってきています。そのため、美容に対するニーズはどんどん増えています。今後も就職状況は現状どおり、難しくはないでしょう。

また、新型コロナウィルス感染拡大のために、コロナ後もリアルに来店する店舗として、美容室は他業界からも注目されています。髪の毛をカットする、カラーする、パーマをかけるということは、リアル店舗に来店する以外方法がないのです。リアルで会える貴重な職業である美容師として、これからどんどん可能性が多角化していくと考えます。

2. ヘアメイクアーティストの将来性

美容に関する仕事は、時代を問わず求められています。そのため、一般の人も美容に詳しくなってきていますが、プロとの差は大きいです。

アシスタント時代が終わっても、経験・実力・人脈・運がなければ、一人前のヘアメイクアーティストになることはできません。人生で大切な成人式・結婚式、最後は葬式(死に化粧)まで。多種多彩な場所で常にヘアメイクは必要とされています。「人をきれいにして応援する」そんなホスピタリティの気持ちがある人には、一生飽きない天職になることは間違えありません。

美容師とヘアメイクアーティストは、素晴らしい仕事

いかがでしたでしょうか?本記事を読んでいただき「美容師さんとヘアメイクアーティストさんの違い」と、それぞれとても素晴らしい仕事であること、そして、その2つの仕事を「両立する環境」も今では整い始めている、ということがわかってもらえたら嬉しいです。

美容は、人にパワーを与える仕事であり、パワーを与えることによってパワーをいただける素晴らしいお仕事です。美容をお仕事にしたいと思っている人は、しっかり業界を理解し、自分に合った技術習得や人脈形成を計画的に進めることが、この業界で「仕事が生きがいです」と堂々と言える輝かしい多くの人の仲間入りすることになると思います。

人生は一度きり。仕事というのは、人生において多くの時間を費やすものです。保護者から自立した大人が自分の活動の中心になるのが仕事です。最初の選択は大事です。後悔しないよう、しっかり調べて、しっかり考えて自分が一番納得する道を選んでもらえたらと思います。

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この記事を書いた人

株式会社カプラス代表取締役として、美容室事業・ヘアメイク事業・メディア事業を展開。新しい仕組みを考え、業界の現状と理想を配信。『できるを増やして、やりたいを実現する』をモットーに『美容師の社会的価値の向上』を目指します。

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