最近増えているリラクゼーション。多くの美容室では、ヘッドスパのメニューがあります。展開されているメニューの他にも、サービスとしてシャンプー後にマッサージをするサロンも。この記事では、シャンプー後のマッサージのやり方を紹介していきます。
マッサージをする意味
美容室に来るお客様の目的は、‘’カットやカラーをして綺麗になるため‘’だけではありません。非日常空間でリラックスするため、見た目も心もスッキリさせるため、など『癒し』を求めて来店される方も多くいらっしゃいます。そこで我々美容師は、お客様の求める『癒し』を提供するため、サービスのマッサージでより快適な時間を過ごしてもらおうと考えています。
サービスでマッサージを提供することは、お店にとってのメリットにもつながります。ここでは、マッサージを提供することによるメリット、マッサージをする意味についていくつかご紹介します。
1. 顧客満足度を上げるため
顧客満足度(customer satisfaction)とは、企業(私たち美容師)が提供するサービスや商品で顧客が満足してもらったかどうかを測る指数のことを指します。
お客様が美容師に対する期待に応え、その期待以上のサービスを提供することが満足度を上げていくのです。
2. リピート率を上げるため
お客様の満足度があがると「またあの人にやってもらいたい」と、リピートに繋がっていきます。そのために、技術はもちろんのこと、接客面やお店の雰囲気も大事にしていきましょう!マッサージでは、お客様に合わせた力の強さを意識していくと「あの人はマッサージが上手だし、笑顔も良くていつも気持ちがいい」などと思ってもらえるようになります。
3. 他の美容室との差別化
他の美容室では体験できないサービスを提供することによって、「この美容室に通い続けたい」と思ってもらえるポイントになります。マッサージは多くの美容室でも取り入れられている、ありふれたサービスに思えますが、マッサージまでの流れや技術、施術中の会話・接遇などの質を高めることによって、満足度に差が出ます。
マッサージはどこまでするの?方法や手順を解説
このマッサージはシャンプー後にお席で行います。「頭→首→背中→肩」の順で行っていきます。
それでは、工程を説明していきます。
1. 頭
まず頭皮のマッサージです。
4本の指でフェイスライン側をつかみ、親指は後頭部あたりに添えます。
内側に向かってゆっくり同じところで3回転したら少し後ろに下がって3回転、また少し後ろに下がって3回転します。
3回転を3線行います。
この時、頭皮を引き上げるように回転させるとより気持ちがいいと感じます。
そして親指で天柱・風池を3秒ずつ指圧します。
2. 首
肩にかけてあるタオルを首に添えて親指と2本の指で首をつかみます。
そのまま上に回転するように回して徐々に上に移動します。一番上までいったらきた道を指回しながら下に下がっていきます。
3. 肩
タオルを肩に戻してから、背骨の外側のツボを押していきます。
親指を使って交互に押していきます。下がれる所までいったら上に戻ります。
戻ってきたら、今度は肩甲骨の骨の外側のツボを押していきます。
背骨同様交互に押して下にいったら上に戻ります。
4. 背中
肩甲骨のツボ押しの流れのまま、肩のツボを押していきます。
骨と骨の間を親指で押していきます。この時親指に体重をかけるようにすると上手くツボに入って気持ちがいいと感じます。
首の付け根らへんからスタートして肩の端までいったら戻ります。
戻ってきたら、母指球を使って親指でツボ押しした肩・背骨・肩甲骨をさするようにマッサージしていきます。
順番は、背骨→肩甲骨→肩です。
そして肩までいったら腕の方に流すようにさすって終了です。
満足度の高いマッサージを提供しよう
マッサージをする意味から、手順・工程までご紹介しました。気持ちがいいと思ってもらえるマッサージのコツは、お客様に合わせた力加減やツボを意識することです。人それぞれ好みの強さやツボの位置は異なりますので、さまざまな人にたくさんマッサージをして、経験を積みましょう!
中にはマッサージが苦手な方や、頭皮が荒れていて触られると痛いなどといったお客さまもいらっしゃいます。マッサージに取り掛かる前のお声がけはもちろん、力加減は痛くないかなどの施術中の確認も行っていきましょう。