美容室の面接を受ける時に注意すべき点とは?
これから美容室の面接を控えてる方は、どのようなことに注視していけばよいでしょうか?
「働きたい美容室」が決まったら、面接に受かるまでが就職活動の着地点です。
事前に準備できるところは、準備して挑みましょう。
1. 履歴書の用意
履歴書・職務経歴書は正しい形式で丁寧に記入しましょう。得意なこと、趣味の欄までしっかりと埋めておくと好印象かと思います。
一般的な就職活動の面接と同じく、美容室の面接でも履歴書などはしっかりチェックされますし、書類選考で1次試験を行う美容室もあります。
履歴書から、一般常識やビジネスマナーを読み取ったりもしますので、減点対象にならないように注意して誠意をもって描くといいでしょう。
2. 面接場所の確認
面接当日の場所の確認を事前に行いましょう。
当日、目的地に着くまで何があるか分かりません。人身事故で、電車が遅延するかもしれませんし、道に迷うこともあるかもしれません。
店舗見学を事前に行うことも大切ですが、面接場所が異なる場合もありますので、しっかりと確認しましょう。
3. 髪型を整える
面接前は必ず、美容室で髪型を整えましょう。
働きたい美容室に行くのもいいと思います。
色味の抜けたカラーやパサついた毛先は、美容師を志すのであればふさわしくないととられてしまいます。
相手に与える印象を考えたカラーリング、カットスタイルを考慮しましょう。
色味やスタイルは、面接を受ける美容室の客層を意識すると良いかと思います。
例えば、原宿や表参道などの若者が集まる美容室と銀座や六本木などの大人な空間の美容室では、お客様の雰囲気も働くスタッフの雰囲気も違ってきます。地域密着店でもターゲット層は異なるので、事前に客層を確認し捉えておくといいですね。
4. 服装を決めておく
美容室によっては、私服(美容室で働いているような服装)でOKの所もあれば、スーツ指定の所もあるかと思います。事前に確認することが大切です。
1. 私服の場合
私服の場合は、髪型と同じく、その美容室に合う服装で「清潔感」を意識しましょう。
ですが、いくら私服OKでも「露出の激しい服・穴の空いた服」などは面接時にふさわしいとは言いにくいので避けた方がいいでしょう。
私服は自分のセンスも表現できるので、相手に与える印象を考えて着用すれば、面接時にも「センスを感じる」「印象に残る」など優位になるかもしれませんので、とても重要ですね。「自社の美容室で働いているイメージが沸く」服装であることも大切です。
2. スーツの場合
スーツの場合は、黒かグレーのスーツを用意し、シャツは白でアイロンがけが行き届いたものを着用しましょう。スーツでの面接の場合は、なにより「清潔感」が重要です。
女性のスカートは座った姿勢で膝丈が膝上5センチメートル以内で、短すぎず長すぎずを意識しましょう。また、シャツのボタンは胸元が開きすぎないのがベストです。
私服・スーツの両方に共通して言えることとして、靴はローヒールの動きやすい靴が好ましいと思います。ニーハイブーツやつま先の見えるサンダル・かかとのないミュールなどは避けた方がいいでしょう。女性のヒールは低めが望ましいと思います。皮の靴を履く場合は前日の夜に磨いておくと良いでしょう。
美容室によっては、技術チェックを行う試験もあるかもしれませんので動きやすさは大切ですね。
3. ネイル
女性の場合、ネイルを日常的にしていることもあるかと思います。美容室で働くスタッフの爪を思い浮かべてみてください。
美容師はお客様に触れる職業ですので、手入れの行き届いたネイルは素敵ですが、面接時は長さやデコレーションは、短く華美すぎないものが良いでしょう。
いざ、面接!その時に・・
面接に行った時のシュミレーションをしておくことも大切です。
1. 面接を受けるために来店したら・・・
面接を受けるためにサロンに来店したら、まず入店前に上着を脱ぎ鞄をおろして、最初に受付で面接にきた旨を伝えましょう。待合スペースに案内され待つことになると思うので、履歴書などがすぐに取り出せるように整えておきましょう。
2. 面接ではどのような質問が考えられるのか?
面接でどのようなことを聞かれるのか、いくつか質問をピックアップしていきましょう。
1.「なぜ美容師を志したのか?」
美容室で働く上で、美容師を目指した理由はしっかりと答えられるようにしておきましょう。自身の美容室での感動体験や、憧れ・尊敬の人がいる・国家資格で手に職を持てるなど、千差万別に想いはあると思います。「美容師になりたい想い」は、スタイリストを目指すうえで大切な軸になると思いますので、自分自身を振り返り言葉にしておくといいでしょう。
2.「なぜこの美容室を志望したのか?」
働きたい美容室の何に魅力を感じたのか、自社の方針・コンセプトと相違ないかなどを見極める質問です。想いが会社の方針と合っていることは、採用するのにとても大切なポイントです。この思いが双方にとって食い違っては、入社後のミスマッチに繋がりますので、しっかり方針やコンセプトを理解し伝えましょう。
3.「5年後の自分のビジョンは見えているか?」
将来どのようになっていきたいのか、ビジョンが明確か不明確であるかはさほど重要ではありませんが、明確に答えられることはとても良いことなので、1年後・3年後・5年後・10年後の小さな目標を達成しながら「なりたい美容師」に近づいていくと思います。
反対に、ビジョンが不明確だからと言って、必ずしもマイナスだけではなく、ポジティブに変換できるといいでしょう。
例えば、「まだ正確には分からないが、やってみたいことが沢山あるので様々なことに挑戦し模索しながら学んでいきたい」「美容師・ネイル・マツエクなどトータルで勉強していく中で、自分らしい美容師を目指したい」など、不確かでも意欲や目標を伝えることが出来れば、「一緒に働いていくイメージが沸く」と採用に不利になることはないかと思います。
4.「これまでの経歴や自己PRは?」
学生時代に打ち込んだことや、また以前までの美容師経験で自身が得たものを言葉にまとめておくといいと思います。コンテストなどの受賞歴がある人は、頑張ることのできる力をアピールできますし、スポーツや部活動で継続して続けられたことによって得た学びを強みとしてアピールできるといいでしょう。
5.「何か質問はありますか?」
「何もない」では、話もそこまでで終わってしまうので、何か質問を用意しておきましょう。他の人と違う話をできるチャンスになりますから、他の応募者との差別化もできるでしょう。
「入社前(学生時代)に何かしておくことはありますか?」
「配属店舗はどのように決めますか?」
「給料・休日など希望条件の確認」
上記のようなタブーとされているような質問でも、入社後のミスマッチを防ぐ意味ではしっかり確認を取っておくことは大切です。
まとめ
美容室の就職活動では面接の前にサロン見学に行くことを強くおすすめします。事前に確認をとってしっかりと準備・シュミレーションをして面接に挑めると安心して当日を迎えられると思います。
人の第一印象は3秒~5秒で決まるといわれています。髪型・服装・ネイルは清潔感を大切にして見た目で減点されないように気をつけましょう。
面接は緊張してしまうものですが、しっかり自身をアピールしなければなりません。
準備が行き届いていることは、「余裕」にも繋がりますのできちんと整えて挑みましょう。