【保健】人体の構造及び機能|筋系について、重要ポイントをまとめました。ポイントをチェックしたら次は一問一答にチャレンジ。スラスラ答えられるようになったら最後は過去問に挑戦してみましょう。正解できたら筋系は合格です
【保健】人体の構造及び機能|筋系について覚えよう
人体の筋には、骨格筋、心筋、平滑筋の3種類の組織があります。この章では主に骨格筋を中心に学んでいきます。漢字が羅列していて難しそうに見えますが、覚えることは至って単純です。根気強く勉強していきましょう!難しく考えずに重要部分さえ押さえていれば点数につながるので、必要な情報だけをまとめました。一つずつチェックしていきましょう。
筋肉の繋がり方
骨格筋は直接骨に付くのではなく、金を包んでいる筋膜の両端が強い結合の束になって骨につながります。この束を腱と言います。筋肉の繋がり方は2種類あります。
【基本】骨ー筋肉ー骨
骨を動かすためのツールとして筋肉がくっついています。
【例外】骨ー筋肉ー皮膚
顔面筋・表情筋・皮筋などと呼ばれます。顔の表情を作る筋肉は、一端が骨、もう一端が皮膚にくっついている一端づけか、筋肉の両端が皮膚にくっついている両端づけのどちらかに分かれています。毛を立たせ鳥肌を作る立毛筋は、表皮と毛包をつなぐようにあるため両端づけに分類されます。
人体の筋3種
人体の筋は以下の3種の組織に分類されます。
・骨格筋
・心筋
・平滑筋
横紋筋と平滑筋の違い
筋肉の最小単位を筋繊維といい、筋膜によって束ねられています。それらが縞模様としてみられるのが横紋筋で、縞模様がないのが平滑筋です。縞模様がある横紋筋は、突発的に出せる力が強いが持続しないという特徴があります。縞模様のない平滑筋は、突発的に出す力はありませんが継続的に出力して動く持続力があるのが特徴です。
心臓を動かす心筋は横紋筋ですが、例外に強い力を継続的に出せる筋肉です。
随意筋と不随意筋
筋は、何によって動かされているかによって随意筋と不随意筋に分かれます。随意筋は自分の意思が脳に伝達され、運動神経を介して動きます。これを、骨格筋と言います。また、自分の意思と関係なく自律神経の働きによって常時動いているのが心筋と平滑筋です。
咀嚼筋
頭部の筋肉は咀嚼筋と表情筋の2つの群に分けられます。咀嚼筋は文字通り顎の咀嚼運動を担い、食べ物をもぐもぐする筋肉です。
・咬筋
・頬筋
・側頭筋
これらの筋肉によって咀嚼筋が構成されています。
表情筋
顔面筋・皮筋とも呼ばれます。筋肉の腱の一端または両端が皮膚についている、薄い板状の筋肉です。主に7つの筋肉を中心に覚えましょう。
前頭筋
額にシワを作る
眼輪筋
目を閉じる
鼻筋
鼻の両脇にシワを作る
口輪筋
口を閉じる
笑筋
えくぼ
頬筋
唇を横に引っ張る。口角の引き上げ。
皺眉筋
眉間にシワを作る
頸部の筋
頸部の筋は、頭部と胸部をつなぐ大小のいくつかの筋からできていますが、主なものには広頸筋や胸鎖乳突筋があります。
胸鎖乳突筋
頭を動かす役割があります。耳介の後ろ後方にあり、乳様突起につながります。
上肢の筋
上肢にはおよそ40対の筋があって、腕や手の運動を行なっている。
三角筋
・腕を上げる筋肉
上腕二頭筋
・前腕を曲げる筋肉…屈筋
上腕三頭筋
・前腕を伸ばす筋肉…伸筋
「曲がる」と「伸ばす」のような相反する動きのことを「拮抗」といいます。
下肢の筋
大腿四頭筋
・大腿前部にある筋肉
・下端が膝蓋腱(膝蓋靭帯)
大腿二頭筋
・大腿後部にある筋肉
下腿三頭筋
・ふくらはぎをつくる屈筋
・ヒラメ筋とも呼ばれる
・下端が踵骨腱(アキレス腱)
体幹
胸部・腹部・背部の筋を見ていきましょう。胸部と腹部の筋に関しては、呼吸運動に関与する筋肉としない筋肉に分かれるので、そこもしっかり覚えていきましょう。
【胸部】大胸筋
腕を下げる役割があります。呼吸とは関与していない筋肉なので注意しましょう。
【胸部】肋間筋
呼吸に関する筋肉です。
・外肋間筋…胸郭を拡げる=吸気
・内肋間筋…胸郭を狭める=呼気
【腹部】横隔膜
呼吸に関する筋肉です。体幹内腔を胸腔と腹腔に分ける膜状の筋肉です。息を吸うと横隔膜が下がり、息を吐くと横隔膜は上がります。
【腹部】内外腹斜筋
呼吸に関する筋肉です。腹壁を作って内臓を保護すると共に、腹圧をかけます。
【腹部】腹直筋
呼吸に関する筋肉です。体を前に倒します。
【背部】僧帽筋
肩こりに関係している筋肉です。台形の形をしています。
【背部】広背筋
体を後ろにそらします。僧帽筋の下に位置します。
【筋系】一問一答にチャレンジ!
筋肉についてはチェックできましたか?ここからは筋系についてしっかり覚えられたか確認するために、一問一答にチャレンジしてみましょう。お友達と問題を出し合ってみるのも暗記しやすくておすすめです◎
【筋系】国家試験の過去問チャレンジ!
一問一答でスラスラ答えられるようになったら、今度は実際の国家試験の過去問に挑戦してみましょう。目指せ全問正解!