美容室で施術を受けているとき、スマホを見て過ごすことってありますよね。
カラーの待ち時間に動画を見たり、カット中に漫画を読んだり、SNSをチェックしたり。美容室でスマホを使うこと自体は、今ではそこまで珍しいことではありません。
でも、スマホを見ながらふと、
「これって美容師さんから画面見えてるのかな?」
「LINEの内容まで見られてたりする?」
「美容師さんって、お客さんのスマホを覗いてるの?」
と気になったことはないでしょうか。
特に、美容師さんから「それ好きなんですか?」など、スマホの画面に関係することを言われた経験があると、「もしかしてずっと見られてた?」と気になってしまうこともあると思います。
今回は、美容師目線で実際のところをお話ししながら、美容室でスマホを使うときにどう考えればいいのかをまとめてみます。
美容室でスマホを見ていると、画面は美容師さんから見える?

まず、結論からいうと、施術中にスマホの画面が美容師から見えることはあります。
美容師は、お客様の後ろにずっと立っているわけではありません。
カットなら髪の長さや毛先を確認するために横に回ったり、顔周りを切るために前から見たりします。ドライヤーをかけるときも、髪を乾かすためにいろいろな方向から動きます。
カラーやパーマでも、薬剤を塗ったり状態を確認したりするために、お客様の周りを動くことがあります。
そのため、お客様がスマホを持っている位置や画面の角度によっては、自然と画面が視界に入ることがあります。
たとえば、漫画を読んでいれば作品のタイトルや絵が見えることがありますし、動画を見ていれば出演している人や内容が分かることもあります。
「画面を見よう」としていなくても、視界に入ったものから「何を見ているのか」が分かってしまうことはあるんです。
スマホの画面が見える=覗き見している、ではない

ここは少し分けて考えたほうがいいところです。
画面が視界に入ることと、スマホを覗き見することは同じではありません。
美容師は施術中、お客様の髪や頭の位置、顔の向きなどを確認しながら動いています。
そのため、たまたま画面が目に入ることはあります。
一方で、「今何を見ているんだろう?」とわざわざスマホの画面を確認しようとすることとは別の話です。
私自身も、施術中にお客様のスマホの画面が目に入って、「あ、この漫画読んでるんだ」と気づくことはあります。
たまたま自分も知っている作品だったら、「私も好きです」と言いたくなることもあるかもしれません。
でも、そこから話しかけるかどうかは、また別の問題だと思っています。
美容師さんがスマホの内容について話しかけてきたら?

実際に、
「それ、私も好きです」
「その漫画読んでるんですね」
「その動画見てましたよね」
など、スマホの画面に関係する話を美容師さんからされたら、「え、画面見てたの?」と思う人もいるでしょう。
逆に、「同じものが好きなんだ!」とうれしくなる人もいると思います。
ここは人によって感じ方が違います。
ただ、もし「スマホを見られたこと自体が嫌だった」「画面の内容に触れられるのはちょっと嫌だ」と感じたのであれば、無理に「気にしすぎなのかな」と考える必要はありません。
スマホの画面には、LINEやメール、仕事の資料だけでなく、趣味や好きなものなど、自分のプライベートな情報が映っています。
たとえ重要な情報ではなくても、「自分から見せたわけではないものを見られた」と感じれば、嫌だと思う人がいても不思議ではありません。
美容師側からすると、たまたま見えただけかもしれない
一方で、美容師さんがスマホの内容について話しかけてきたからといって、それだけで「ずっとスマホを覗いていた」とまでは判断できません。
施術中にたまたま画面が目に入り、知っている作品だったので話題にしただけという可能性もあります。
美容師側からすると、「たまたま見えた」「自分も好きだったから話しかけた」くらいの感覚かもしれません。
でも、お客様側からすると、「たまたま見えたのか、わざわざ見ていたのか分からない」というのが正直なところですよね。
だからこそ、私は美容師側が少し慎重になったほうがいいと思っています。
これはあくまで一美容師としての個人的な考えですが、スマホの画面が目に入ることはあっても、そこから得た情報にこちらから触れるのは避けたほうがいいと思っています。
スマホの画面は、お客様のプライバシーにあたる部分だからです。
漫画やアニメ、アイドルの動画など、一見すると「別に知られても困らなそう」と思う内容でも、お客様からすれば「もしかしてずっと見られていた?」と感じるかもしれません。
「自分だったら気にしないから大丈夫」ではなく、相手がどう感じるかを考える必要があると思います。
特に新規のお客様や、まだ関係性の浅いお客様なら、なおさらです。
一方で、スマホのケースについているチャームや、背面に貼ってあるステッカーなど、お客様自身が見える状態にしているものから話題を広げるのは、また少し違うと思います。
同じ「スマホに関する話」でも、たまたま見えた画面の中身と、お客様が外側に見せているものでは意味が違うからです。
じゃあ、美容室でスマホを見ないほうがいい?

ここまで読んで、「画面が見えるなら、美容室ではスマホを使わないほうがいいの?」と思ったかもしれません。
そこまで気にする必要はありませんが、「絶対に見られたくないものは、後ろに人がいない時に開く」ということを留意しておくのがおすすめです。
たとえば、仕事の資料や個人的なLINE、誰にも見られたくないメッセージ、決済画面など。
「美容師さんは見ていないはず」と考えて使うより、画面の角度を変えたり、その場では開かないようにしたり、自分で少し対策しておくほうが安心です。
これは「美容師が覗き見するから気をつけて」という話ではありません。
施術中はどうしても美容師がいろいろな方向から動くので、画面が見える可能性そのものをゼロにはできないからです。
反対に、漫画や動画など「見られても別に困らない」という内容なら、そこまで神経質になる必要もありません。
普通にスマホを使って過ごして大丈夫です。
スマホを見られて嫌な気持ちになった。美容室を変えてもいい?
もし実際にスマホの画面を見られたように感じたり、その内容について話しかけられたりして、「なんとなく嫌だった」と感じたのであれば、その感覚は一度立ち止まって考えてみてもいいと思います。
もちろん、今回の一件だけで美容師さんが意図的に覗いていたと決めつける必要はありません。
たまたま画面が見えて、悪気なく話題にした可能性もあります。
ただ、美容室は一度きりではなく、何度も通うことになる場所でもあります。
「この美容師さんとは、プライベートに踏み込む距離感がちょっと合わないかも」と感じたのであれば、無理にその違和感をなかったことにする必要はありません。
美容師さんとの相性は、技術だけで決まるものではないからです。
会話の量、接客の距離感、静かに過ごせるか、プライベートなことをどこまで聞かれるか。
そういった部分も含めて、「この人にお願いすると心地よく過ごせる」と思えることは大切です。
もし一度きりのことで、技術やその他の接客には満足しているなら、次回の様子を見てみるのもいいでしょう。
反対に、「スマホに限らず、プライベートに踏み込まれることが何度もある」と感じるなら、別の美容師さんを探すことも選択肢の一つです。
まとめ
美容室でスマホを見ていると、施術中の位置関係によっては美容師から画面が見えることがあります。
だからといって、画面が見えた=美容師がスマホを覗き見している、というわけではありません。
施術中にたまたま視界に入ることはありますし、漫画や動画などは一瞬目に入っただけでも内容が分かることがあります。
一方で、もし美容師からスマホの内容について話しかけられて「見られたくなかった」と感じたのであれば、その感覚まで否定する必要はありません。
お客様側は、普段どおりスマホを使って大丈夫です。
ただし、仕事の資料や個人的なメッセージなど、絶対に見られたくないものについては、「画面が見える可能性はある」と考えて、タイミングや画面の角度を少し工夫しておくと安心です。
そして、美容師側も「たまたま見えたから」と、その内容に踏み込んでいいとは限りません。
お互いに少しずつ距離感を意識することで、美容室でもスマホを使いながら、自分の時間を気持ちよく過ごせるのではないでしょうか。

