指名される美容師は何が違う?リピートにつながるカウンセリングのコツを解説

「技術には自信があるのに、なかなか指名につながらない。」
「仕上がりには満足してもらえたはずなのに、次回予約が入らない。」

そんな悩みを抱えている美容師や美容学生の方も多いのではないでしょうか。

もちろん、カットやカラーなどの技術は美容師にとって欠かせないものです。しかし、お客様が「またこの人にお願いしたい」と感じる理由は、技術だけではありません。

実は、指名される美容師ほどカウンセリングを大切にしています。

お客様の希望を聞くだけではなく、その言葉の背景にある悩みや理想を引き出せるかどうか。それがリピートにつながる大きなポイントです。

今回は、現場でもすぐに実践できるカウンセリングのコツをご紹介します。

目次

「今日はどうしますか?」だけで終わっていませんか?

カウンセリングでよく使われる、「今日はどうしますか?」という質問。もちろん、この質問自体が悪いわけではありません。ただ、この一言だけで終わってしまうと、お客様が本当に求めていることを聞き出せない場合があります。

例えば、「5cmくらい切りたいです。」と言われたとします。

この言葉だけを見ると、「5cm切ること」が希望のように思えますが、その理由は人によってさまざまです。

  • 毛先のダメージが気になる
  • 朝のセットを楽にしたい
  • イメージチェンジしたい
  • 髪が広がって扱いづらい
  • 結べる長さは残したい

同じ「5cm切りたい」でも、お客様が求めているゴールはまったく違います。

だからこそ、「なぜそうしたいのか」まで聞くことが大切です。

「なぜ?」を聞くことで、本当の希望が見えてくる

カウンセリングでは、「何をしたいか」だけではなく、「なぜそうしたいのか」を知ることが重要です。

例えば、

「最近、何か気になることはありましたか?」
「普段スタイリングで困っていることはありますか?」
「今回、髪型を変えようと思ったきっかけはありますか?」

といった質問を加えるだけでも、お客様の本音が見えてきます。

「実は朝のセットに時間をかけられなくて…」
「湿気で広がるのが悩みなんです。」

そんな一言が聞ければ、提案するヘアスタイルも変わってきます。

お客様が言った言葉だけを受け取るのではなく、その背景まで想像することが、満足度の高い仕上がりにつながります。

ライフスタイルまで聞ける美容師は信頼されやすい

ヘアスタイルは、美容室を出た後の日常生活で再現できてこそ、本当に良いスタイルと言えます。

だからこそ、ライフスタイルを知ることも大切です。

例えば、こんな質問をしてみましょう。

質問提案に活かせるポイント
朝はヘアセットに何分くらいかけられますか?再現しやすいスタイルを提案できる
お仕事や学校で髪を結ぶことはありますか?長さや顔まわりのデザインを調整できる
次回はどのくらいで来られそうですか?伸びても扱いやすいデザインを提案できる

「かわいい髪型」だけではなく、「その人が毎日扱いやすい髪型」を提案できる美容師は、お客様からの信頼も得やすくなります。

「お任せで」は信頼されている証

美容師なら一度は言われたことがある、「お任せでお願いします。」この言葉に、少し緊張した経験はありませんか?

それには、「あなたなら似合うスタイルを提案してくれると信じています。」そんな期待や信頼が込められています。

とはいえ、自分だけで決めるのではなく、お客様にも選んでいただけた方が気持ち的に余裕が持てますよね。

例えば、

「今日はやわらかい雰囲気に見えるベージュ系と、大人っぽい寒色系、どちらがお好みですか?」
「レイヤーをしっかり入れるスタイルと、まとまりを重視したスタイルがありますが、どちらがイメージに近いですか?」

このように選択肢を2つほど提示すると、お客様もイメージしやすくなり、選んでもらえます。

選んでもらうのが難しそうなら、「私の意見としては、こちらの方がお客様に似合いそうです」と言い切ってしまった方がお客さん的にもありがたいと思います。

また、潜在的な髪の悩みを知りたいときには、お客様の手グセや視線の先を注意してみるといいかもしれません。

本人は気づいていなくても、気になるところは無意識に触ったりよく見たりしています。

前髪をよく触るお客様だったら前髪が気になっている、押さえつけるような仕草をとっていたら広がりが気になっている、など悩みが隠れているかもしれません。

カウンセリングは施術前だけではありません

実は、リピートにつながる美容師ほど、施術後の会話も大切にしています。

例えば、お仕上げのときに、

「2〜3か月くらいすると、このあたりが重たく感じやすくなると思います。」
「次回は秋になるので、少し深みのあるカラーもおすすめですよ。」

このように”次回”をイメージできる話をすることで、お客様は自然と次回来店を想像できます。

「髪を切って終わり」ではなく、これから先のことまで考えてくれている。

そんな安心感が、「またお願いしたい」という気持ちにつながります。

技術だけでは選ばれる美容師にはなれない

美容師として成長するうえで、技術を磨くことはもちろん大切です。

しかし、お客様は髪だけを見ているわけではありません。

「話をしっかり聞いてくれた。」
「自分でも気づいていなかった悩みを理解してくれた。」
「自分に合った提案をしてくれた。」

そんな体験があるからこそ、「次もこの美容師さんにお願いしたい」と思っていただけるのです。

カウンセリングは、単に希望を確認する時間ではありません。

お客様の理想や悩みに寄り添い、一緒に”なりたい自分”を考える大切な時間です。

ぜひ今日から、「何をしたいですか?」だけではなく、「なぜそうしたいのか?」という一歩踏み込んだ会話を意識してみてください。

その積み重ねが、指名され続ける美容師への第一歩になるはずです。

本サイトは、ヘアメイク師を育成する株式会社サロンフラフが運営しています。
日々の現場で得た知識をもとに、美容師のスキル向上に役立つポイントを解説しています。
気になることがございましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

izumi izumi ATELIER CARINO 編集長

ATELIER CARINO編集長。Z世代のリアルを反映した「新しい美容師」としてのキャリアや可能性をメディアを通じて発信します。

目次