ここまでの記事では、アカデミーサロンという教育の仕組みや、半年間の育成カリキュラムについてご紹介してきました。
「考え方には共感できた。」
「新人教育の新しい選択肢として面白い。」
とはいえ、こんな疑問を持たれた方も多いのではないでしょうか。
「でも、実際に運営するとなると難しいのでは?」
今回は、実際にオーナーの方が抱くであろう疑問と、サロングラフで実践している運営方法についてご紹介します。
教育コストはどう考えればいいのでしょうか?

アカデミーサロンを導入する際、まず気になるのが教育にかかる費用です。
営業時間内に教育時間を確保するとなると、人件費や教育コストが増えるのではないかという懸念がありますよね。
サロングラフでは、こうした教育体制を運営するにあたり、公的な助成制度を活用しています。
助成制度は内容や要件が変更されることもあり、利用できる条件も事業所によって異なります。そのため、「誰でも同じように活用できます」と言い切ることはできませんが、教育を支援する制度が存在することを知り、必要に応じて活用を検討することで、教育への投資を進めやすくなる可能性があります。
教育はコストではなく、未来への投資です。
その投資を支える選択肢の一つとして、公的な制度を活用するという考え方もあるということを知っていただけたらと思います。
講師は誰が担当するのか?

もう一つ気になるであろう点が、「講師は誰がやるのか」というところです。
教育担当としてスタイリストが営業を離れると、その分サロンの売り上げが下がってしまう。
そう考えると、教育を担当する人がなかなか決まらないというサロンもあるでしょう。
そこでサロングラフでは、講師業務も一つの仕事として評価する仕組みを取り入れています。
講師として教育を担当した日も、一定の売上として計上し、それに応じた評価を行っています。
営業に立つことだけが会社への貢献ではありません。新人を育てることも、将来のサロンをつくる大切な仕事です。
教育という役割にきちんと価値を持たせることで、「教える人が損をしない仕組み」を目指しています。
アカデミーサロンにお客様は集まるの?




「新人が担当するサロンに、本当にお客様は来てくれるのだろうか。」
アカデミーサロンを開店しても、お客様がいなければ経験を積むことはできませんよね。
現在、サロングラフではホットペッパービューティーを中心に集客を行っています。
また、minimoを活用してモデルさんを呼んでいるスタッフもいます。
一方で、私たちは「モデルを探し続けること」が教育の前提であり続けるべきではないとも考えています。
美容師教育を、もっと社会にひらいていきたいという思いから、地域の皆さまと一緒に新人美容師を育てていく新しい仕組みについても、現在構想を進めています。


「できない理由」ではなく「どうすればできるか」を探す

アカデミーサロンという仕組みは、導入すれば全ての課題を解決する魔法のような制度ではありませんが、それでも私たちサロングラフは、「美容師教育は変えられる」と考えています。
- 教育時間の確保
- 講師の評価
- カリキュラムの設計
- 既存サロンの活用
一つひとつの課題に向き合い、仕組みとして解決していくことで、これまで「当たり前」とされてきた教育の形も変えていけるはずです。
アカデミーサロンについて、一緒に考えてみませんか?
ここまで連載を読んでくださった方の中には、
「うちのサロンでも取り入れられるだろうか。」
「もう少し詳しく話を聞いてみたい。」
そう感じてくださった方もいらっしゃるかもしれません。
サロングラフでも、最初から全ての答えを持っていたわけではなく、実際に運営し、試行錯誤を重ねる中でこの仕組みを形にしてきました。
助成制度の活用方法や講師制度の設計、カリキュラムの考え方なども含め、実際に運営しているからこそお伝えできることがたくさんあります。
もちろん、環境や人材はサロンによって異なるため、サロングラフと全く同じ仕組みを導入できないこともあるでしょう。
だからこそ、「これが正解の形だ」と押し付けるのではなく、それぞれのサロンに合った形を一緒に考えることが大切だと私たちは考えています。
もしアカデミーサロンという考え方に興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
美容師教育の新しい選択肢について、一緒に考えられることを楽しみにしています。


