真鈴の口元の傷に対して、十数年もの間「俺のせいだ」と罪悪感を抱え続けてきた和樹。彼が見せる葛藤、そして「真鈴にマジで笑ってほしい」という一途な想いをビジュアルに落とし込むため、メンズメイクならではのリアルな質感と、物語の鍵を握る特殊メイクの融合ににこだわりました。


「セフィーヌ」が叶えた、ニキビ肌を隠すカバー力と男の子のリアルな日常感
和樹のキャラクター性を表現する上で、ベースメイクの「肌質感」は極めて重要なポイントでした。 役者さん自身のメンズ特有のニキビ肌をしっかりとカバーしつつも、画面上で「いかにもメイクしています」という不自然さが出てしまっては、彼が持つ「等身大の男の子の日常感」が薄れてしまいます。
そこで、真鈴のバリア肌と同じセフィーヌ(リキッド)を採用。優れたカバー力で気になる赤みや凹凸を完璧に消し去りながらも、徹底してナチュラルな素肌感をキープしました。この丁寧な肌作りが、彼の内面にある繊細さと、真鈴をずっと見守ってきた実直な優しさを引き立てています。
葛藤の象徴としての「傷メイク」と、最も苦戦した「リップ」の引き算
視聴者の皆さんに最も注目してほしいのは、やはり物語後半のキーとなる「傷メイク」です。 ヘアメイク師の花音に「あいつと同じ傷を作ってくれ」と頼み込む和樹の、痛々しいほどの決意を表現するため、木の枝でついた過去の傷跡をリアルに再現しました。
ここで一番難しかったのが、実は「リップ」のコントロールです。 メンズの唇に絶妙な血色感を与えるLakaを使用しましたが、口元の「傷メイク」の存在感を邪魔せず、かつ健康的な男の子としてのリアルさを保つための引き算の塩梅には、ミリ単位の調整が必要でした。エクセルのスキニーリッチシャドウで目元にわずかな影を仕込み、顔全体のバランスを整えることで、傷だけが浮かない「意味のある表情」が完成しました。



SMITHオイルで遊ばせる、切なく揺れる「メンズの髪の動き」
ヘアスタイルは、和樹の感情の揺れ動きを代弁するように、躍動感のあるメンズスタイルを意識しました。 真鈴と同じくSMITHオイルをスタイリングに使用。髪に自由な動きとツヤ感を与えることで、公園のベンチで緊張しながら真鈴を待つ和樹の、そわそわとした心の動きや切なさを演出しています。
ラストシーン、真鈴の傷が消えていることに驚きながらも、「俺は、真鈴に笑って欲しい」と本音をぶつける和樹。彼女の手を優しく握りしめ、二人の気持ちが重なり合った瞬間、風に揺れる彼の髪型が、これまでの重荷から解放されたような爽やかな余韻を残してくれます。
「傷メイクが繋いだ、二人の本当の笑顔」
彼が不器用なりに真鈴に近づこうと仕込んだ傷メイクが、結果として二人の心を結びつける最高のスパイスになりました。ビジュアルの変化が紡ぐ、二人の新しい一歩をぜひ見届けてください!


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