スタイリストとして売上も安定してきて、後輩も増えてきた20代後半〜30代。 ある日突然、オーナーから「そろそろ、うちの店の店長やってみない?」と打診されたら、あなたはどうしますか?
「認めてもらえて嬉しい!」という気持ちの反面、 「ぶっちゃけ、店長って責任だけ重くて割に合わないって聞くし……」 「プレイヤーとして自分の売上とお客様に向き合っている方が楽なんじゃないか?」 と、夜も眠れないくらいリアルに悩む美容師さんはめちゃくちゃ多いです。
独立やフリーランスという「外に出る道」の情報はたくさんあるけれど、会社の中で役職に就くべきかどうかは、実は誰も本当のことを教えてくれません。
今回は、もし「店長」を引き受けたらあなたの美容師人生はどう変わるのか、綺麗事なしのリアルなメリット・デメリットをまとめました。
【10秒でわかる!】この記事のまとめ
「店長になるか、断るか」の判断基準
・メリット:自分の売上以外で稼ぐ仕組みがわかり、将来「経営・独立」を目指すなら最強の予備校になる。
・デメリット:自分の顧客に割ける時間が減り、オーナーとスタッフの「板挟み」ストレスに耐える必要がある。
・結論:将来「自分の店を持ちたい」「生涯現役より教育や組織運営に興味がある」なら、絶対にやって損はない!


⭕️ 店長・マネージャーを引き受ける3つのメリット

まずは、役職に就くことでしか得られない「最大の武器」から。もし将来、少しでも独立や経営に興味があるなら、これ以上ないチート環境が手に入ります。
1. 「自分の指名売上」以外の稼ぎ方が身につく
プレイヤーのうちは、自分がシャンプーして、カットして、カラーした分しか売上になりません。つまり「自分の体力が限界を迎えたら、売上の天井がくる」ということ。 しかし店長になると、「お店全体の売上をどう上げるか」「スタッフをどう動かすか」という視点に切り替わります。自分のハサミ以外でお金が動く仕組みを体験できるのは、美容師人生においてものすごいパラダイムシフトになります。
2. 将来の独立・開業の「最強の予備校」になる
もし将来、自分のサロンを持ちたいと思っているなら、店長経験は「オーナーの金で経営の練習ができる神期間」です。 求人、集客、材料費の管理、スタッフのモチベーション管理……これらをリスクゼロ(借金なし)の状態で、会社の看板を使って実践できるのは、店長というポジションだけの特権です。
3. 「人を使う・育てる」スキルが爆上がりする
後輩の技術指導だけでなく、それぞれの性格に合わせたモチベーションの上げ方など、泥臭い「人間力」が鍛えられます。このスキルは、万が一将来違うサロンに移籍したり、別の業界に行ったりしたとしても、一生食いっぱぐれない無敵の財産になります。
❌ 店長・マネージャーになる2つのデメリット(覚悟すべきこと)

一方で、「やっぱり店長なんてやらなきゃよかった」と後悔する人がいるのも事実。以下のデメリットは、あらかじめ覚悟しておく必要があります。
1. 自分の「プレイヤーとしての時間」が削られる
お店の数字管理、ミーティング、後輩の面談や居残り練習の付き合いなど、ぶっちゃけ「髪を切る以外の仕事」が大量に増えます。 そのため、自分の大切なお客様に使える時間が物理的に減ったり、これまで通りに自分の指名売上だけをガツガツ追うことが難しくなったりして、一時的にジレンマを抱えるケースは非常に多いです。
2. オーナーとスタッフの「超・板挟み」になる
店長の一番のストレスはここです。「もっと売上を上げろ」「求人費を抑えろ」と言う経営陣(オーナー)と、「休みが欲しい」「給料上げてほしい」「人間関係がツラい」と不満を言うスタッフ。 この両方の言い分を一番近くで聞き、サロンが円滑に回るようにバランスを取るポジションなので、精神的なタフさが求められます。
結局、受けるべき?断るべき?
「メリットもデメリットもわかった。じゃあ、私はどうすればいいの?」
その答えは、あなたの「この先の美容師人生で、何を一番大切にしたいか」によって180度変わります。
「YES(受けるべき)」な人
- 将来、自分の店をオープンしたい(独立志望)
- 40代、50代になっても体力勝負のプレイヤーを続けることに不安がある
- 自分の技術を伝えることや、人が育っていく姿を見るのが好き
「NO(断るべき)」な人
- とにかく一生、一プレイヤーとしてハサミを握り続けたい
- 人のマネジメントや数字の管理に一切興味がなく、ストレスで体調を崩しそう
- 業務委託やフリーランスのように、自分の売上と自由な時間だけを追求したい
まとめ|あなたのキャリアの分岐点
オーナーから店長を打診されたということは、間違いなくあなたが「技術的にも人間的にも、お店に必要とされている」という素晴らしい証明です。
ただ、役職に就くことだけが美容師の正解ではありません。今の会社でプレイヤーのトップとして道を極めるのもカッコいいし、店長として組織を大きくするのも最高にエキサイティングです。
目先の「役職手当の金額」だけで決めるのではなく、「5年後、10年後にどんな美容師になっていたいか」という未来の自分と相談して、後悔のない選択をしてくださいね。


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