美容室でのアルバイト、居酒屋での接客、あるいは忙しいレストランでのホールスタッフなどなど。学生時代、学業の合間にこなしてきたその経験は、実は美容師としての内定を勝ち取るための「最強の武器」になります。
「技術は入社してから学べばいいけれど、現場での立ち回りは経験がモノを言う」。 そう語る採用担当者は少なくありません。面接で必ずと言っていいほど聞かれる「アルバイトは何をしていましたか?」という質問。そこには、単なる職歴確認ではない、プロとしての適性を見極めるためのチェックポイントが隠されています。


忙しい店での経験は「信頼」に直結する

居酒屋や人気レストランなど、いわゆる「戦場」のような忙しい場所で働いていた経験は、美容室の現場で最も高く評価されるポイントの一つです。
「体力」と「スピード感」の証明
美容師は1日中立ちっぱなし、動きっぱなしのハードな仕事です。面接官は「忙しい飲食店で働いていた」と聞くと、瞬時に「この子は1日中動ける体力が備わっているな」「忙しい状況でもパニックにならずに動けそうだな」と判断します。 「忙しい時間帯でも、周りを見て次に何をすべきか考えて動いていました」というエピソードは、技術の習得以上に現場では即戦力として期待されるのです。
「マルチタスク」をこなす脳の筋肉
美容室では、シャンプーをしながら次のお客様の状況を確認し、タオルを準備するといった、複数の作業を同時にこなす力が求められます。飲食店のピークタイムを乗り切ってきた経験は、まさにこの「マルチタスク能力」のトレーニングそのもの。履歴書のバイト欄は、あなたの「根性と要領の良さ」を証明するライセンスなんです。
【コミュニケーション能力の「質」が見られている】
面接後の担当者同士の会話でよく出るのが、「あの子は接客業をしていたから、会話の基礎は大丈夫そうだね」という言葉です。
初対面の人と話すことへの「慣れ」
美容師は、毎日何人もの初対面のお客様と向き合います。接客バイトを経験している子は、相手の目を見て話す、笑顔で受け答えをするといった「接客のゼロ地点」をすでにクリアしています。この基礎ができていると、入社後に話し方の研修に時間を割く必要がなく、すぐに技術練習に集中できるため、教える側としても非常に安心感があるのです。
電話対応への「抵抗感のなさ」は大きなアドバンテージ
最近、意外と多いのが「電話に出るのが怖い」という新人さんです。そんな中、アルバイトで電話対応を日常的にこなしていた経験は、実はかなりの高評価ポイント。「電話が鳴ったら率先して取れます!」という姿勢だけで、先輩たちは「助かる!」と大喜びします。
もう一段階上の「選ばれる新人」になるために

電話対応や接客に慣れているなら、さらにもう一歩、意識してほしいことがあります。それが「正しい敬語」です。
「慣れ」が「崩れ」にならないように注意
接客業を長くやっていると、つい「いらっしゃいませー!」「こちらメニューになります」といった、いわゆる「バイト敬語」が癖になってしまいがちです。 美容室は、幅広い年齢層や職業のお客様がいらっしゃる場所。電話一本とっても、「お名前をいただけますか?」ではなく「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」、「担当者に伝えます」ではなく「担当の〇〇に申し伝えます」といった、一段上の言葉遣いができると、面接官は「この子なら、大切なお客様を安心してお任せできる」と確信します。
言葉遣いは「技術」と同じくらい武器になる
正しい敬語は、ハサミと同じ「一生モノの道具」です。アルバイト時代から「今の自分の敬語、プロとして通用するかな?」と意識して使い分けておくだけで、4月からのあなたの評価は跳ね上がりますよ。
最後に|履歴書の1行を「自信」に変えて
あなたが今まで頑張ってきたアルバイトは、決して「お金を稼ぐための時間」だけではありませんでした。そこで流した汗や、お客様に怒られた経験、仲間とピークを乗り切った達成感。それらすべてが、美容師という最高の接客業への「助走」になっています。
面接で「バイトは何をしていましたか?」と聞かれたら、胸を張って答えてください。「はい、居酒屋で体力を鍛え、正しい敬語で丁寧にお客様をお迎えする準備をしてきました!」と。その自信に満ちた表情こそが、面接官が一番見たい「プロの素顔」なのです。


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