美容師免許証をなくした、結婚して名字が変わった、引っ越したなど、免許に関する手続きが必要になることがあります。
しかし、美容師免許の手続きは「再発行すればいい」「住所変更をすればいい」と単純ではありません。
紛失・破損、氏名変更、本籍地の変更、住所変更では、それぞれ必要な手続きが異なります。
この記事では、美容師免許に関する主な手続きをケース別に整理します。
「自分は何をすればいい?」と迷っている方は、まず下の早見表から確認してみてください。
【10秒でわかる】
- 美容師免許証をなくしたなら「再交付」、氏名や本籍地都道府県が変わったなら「名簿訂正・書換え交付」が基本です。
- 引っ越して住所だけが変わった場合は、免許に関する変更手続きは必要ありません。
- 現在の公式案内では、再交付手数料は4,150円、氏名・本籍地都道府県などの変更に伴う書換えは登録免許税1,000円+書換え交付手数料3,750円です。
美容師免許の手続きはケースによって違う
まずは、自分がどのケースに当てはまるか確認しましょう。
| 状況 | 必要な手続き |
| 免許証をなくした | 免許証の再交付 |
| 免許証を汚した・破損した | 免許証の再交付 |
| 結婚などで氏名が変わった | 名簿訂正+免許証の書換え交付 |
| 本籍地の都道府県が変わった | 名簿訂正+免許証の書換え交付 |
| 引っ越して住所だけ変わった | 原則、手続き不要 |
| 国家試験に合格したが免許申請をしていない | 新規の免許申請 |
美容師免許に関する申請は、厚生労働大臣の指定を受けた公益財団法人理容師美容師試験研修センターが受け付けています。
美容師免許証をなくした・汚した場合は「再交付」
「美容師免許証が見つからない」「破れてしまった」「汚れて読みにくい」という場合は、免許証の再交付申請を行います。
再交付に必要なもの
現在の公式案内では、主に次のものが必要です。
- 免許証再交付申請書
- 再交付手数料4,150円の払込受領証または利用明細票
- 破損・汚損の場合は現在の免許証
紛失の場合は、当然ながらなくした免許証を提出する必要はありません。
なお、紛失した免許証があとから見つかった場合は、返納する必要があります。
再交付にはどのくらいかかる?
免許証の交付は、申請書の受付後おおむね2~4週間が目安です。
転職や就職、開業などで免許証が必要になる予定がある場合は、余裕を持って申請しておきましょう。
結婚などで氏名が変わったら「名簿訂正・書換え交付」
結婚や離婚などで氏名が変わった場合は、免許に登録されている氏名も変更する必要があります。
この場合は、美容師名簿の訂正と免許証の書換え交付を行います。
美容師名簿の登録事項に変更が生じた場合は、原則として変更から30日以内に名簿訂正を申請する必要があります。30日を過ぎてしまった場合でも、速やかに手続きを行いましょう。
氏名変更に必要なもの
主な必要書類は以下のとおりです。
- 名簿訂正・免許証書換え交付申請書
- 現在の美容師免許証
- 戸籍抄本・戸籍謄本、または本籍が記載された住民票
- 登録免許税1,000円分の収入印紙
- 書換え交付手数料3,750円の払込受領証または利用明細票
戸籍抄本・戸籍謄本や住民票は、6か月以内に発行されたものが必要です。
美容師免許の氏名変更にかかる費用
現在の公式案内では、
登録免許税1,000円+書換え交付手数料3,750円=4,750円
が必要です。
元の免許証を紛失している場合は手続きが変わるため、通常の「書換え交付」ではなく、名簿訂正+免許証再交付の手続きを確認しましょう。
本籍地が変わった場合も手続きが必要?
ここは「本籍地が変わったら必ず手続き」と考えないよう注意しましょう。
美容師免許で手続きが必要なのは、本籍地そのものではなく、本籍地の都道府県が変わった場合です。
たとえば、
- 東京都→千葉県:手続きが必要
- 千葉県内で本籍地を変更:手続き不要
という違いがあります。
本籍地の都道府県が変更になった場合は、氏名変更と同じく名簿訂正・免許証書換え交付の手続きを行います。
引っ越して住所が変わったら美容師免許はどうする?
住所だけが変わった場合、美容師免許に関する変更手続きは必要ありません。
美容師名簿の登録事項には氏名や本籍地都道府県などが含まれますが、住所変更は名簿訂正の対象ではありません。
そのため、引っ越しをしただけなら「美容師免許の住所変更をしなければ」と慌てなくて大丈夫です。
ただし、引っ越しと同時に氏名や本籍地の都道府県も変わった場合は別です。
その場合は、変更内容に応じた手続きを行いましょう。
美容師国家試験に合格したのに免許申請していない場合
国家試験に合格しただけでは、美容師免許が交付された状態にはなりません。
試験合格後に免許登録の申請を行い、美容師名簿に登録されることで免許が交付されます。
そのため、
「国家試験に合格した=すぐ美容師として働ける」ではありません。
免許を受けずに美容の仕事をすると、無免許営業となる可能性があります。
合格から時間が経っていても申請できる?
過去に国家試験に合格して、まだ免許申請をしていない場合でも、試験研修センターでは免許申請の案内を用意しています。
合格通知に同封された免許申請書をなくした場合も、公式サイトから申請書をダウンロードできます。
必要書類や現在の手続き方法を確認したうえで申請しましょう。
美容師免許の申請はどこでする?
美容師免許に関する申請は、公益財団法人理容師美容師試験研修センターで受け付けています。
申請内容によってはオンライン申請にも対応していますが、キャッシュレス決済が可能な人が対象です。
郵送で申請する場合は、申請書と必要書類を準備し、試験研修センターへ簡易書留で送付します。
申請書は、試験研修センターの「各種申請書類ダウンロード」から確認できます。
美容師免許の申請にかかる期間は?
現在の公式案内では、免許証の交付は申請書の受付後、おおむね2~4週間です。
「新卒生の申請が集中する3~5月は1.5~2か月かかる」といった一律の目安は、現在の公式案内には記載されていません。
そのため、時期によって必ずこれだけ遅れると考えるのではなく、必要になる日から逆算して早めに申請するのがおすすめです。
また、書類に不備があると手続きがスムーズに進まない可能性があります。
戸籍や住民票など、発行から6か月以内という条件がある書類もあるため、申請前に最新の案内を確認しましょう。
美容師免許の手続きで迷ったら、まず「何が変わったか」を確認
美容師免許の手続きは、変更内容によって必要な申請が変わります。
最後に整理すると、次のとおりです。
免許証をなくした・破損した
→ 免許証の再交付
結婚などで氏名が変わった
→ 名簿訂正+免許証書換え交付
本籍地の都道府県が変わった
→ 名簿訂正+免許証書換え交付
住所だけ変わった
→ 美容師免許の変更手続きは不要
国家試験に合格したが、まだ免許申請をしていない
→ 新規の免許申請
美容師免許は、就職・転職・独立など、美容師として働き続けるうえで必要になる大切な資格です。
「なくした」「名字が変わった」など、いざ手続きが必要になると焦りやすいものですが、まずは自分がどのケースに当てはまるのかを確認することが第一歩。
手数料や必要書類は変更される可能性もあるため、実際に申請するときは、必ず理容師美容師試験研修センターの最新情報を確認してから手続きを進めましょう。


