こんにちは!今回は、引きこもりの息子・ゆうたを優しく、時には厳しく見守る母親のヘアメイクを徹底解説します。
清水ゆきちゃんが纏う「外の世界のトレンド(多幸感)」に対し、お母さんのビジュアルに求められたのは、圧倒的な「日常感」と「安心感」です。彼女の纏う空気感を、プロの技術でどう構築したのか。その秘密のレシピを公開します。

ベースメイク:excelで作る、頑張りすぎない「母の肌」
お母さんのベースメイクにおいて、完璧な陶器肌やツヤ肌は、逆に「生活感」を損なってしまいます。
まるでスキンケアの延長のような、美容液ファンデーション「excel(エクセル)のスキンティントセラム」をセレクト。少しお疲れ気味だけれど、息子がドアを開けた瞬間にパッと明るくなるような、血色感を秘めたナチュラルな肌。完璧に隠すのではなく、適度なアラを残すことで、「家のこと、息子のことで忙しい日常」を演出しました。
仕上げには、お母さんの年代にファンが多いカネボウのミラノコレクションを薄く乗せ、テカリを抑えつつ、長年家族を支えてきた女性の「品」を密かに忍ばせています。


ポイントメイク:CANMAKEで彩る、慈愛の色彩
優しく、少し困ったような笑顔。その表情を魅力的に見せるため、メイクの色味は「温かさ」に特化しました。
CANMAKE(キャンメイク)のスタイリングデュオアイブロウとシルキースフレアイズ(マットタイプ)を使用。眉は角を作らず、丸みを持たせてアーチ状に描くことで、彼女の「温厚な性格」を強調。アイシャドウは、花柄エプロンの青い花とケンカしないよう、温かみのある暖色系を薄く広げ、息子を見つめる瞳に体温を与えました。
ゆうた君に声をかける際、彼女の唇に自然な血色感を与えるため、オペラのリップティント(コーラルピンク)を一度塗り。頑張っておしゃれしました、という感じではなく、あくまで「普段から使っているお気に入り」という風合いで、物語の日常感をキープしました。



ビジュアルが語る「母の無償の愛」
「ゆうたが外に出る理由ができたなら、それで十分」。 そのセリフを言う彼女の表情には、安堵と、息子を信じる母の強さが滲んでいます。
彼女の黄色いトップスと花柄エプロンというビジュアルを、より魅力的に、そして「リアルな母」として見せるための、計算されたプチプラメイク。ゆきちゃんのトレンドメイクとは対照的な、この「完成されていない日常の美しさ」があったからこそ、ゆうた君も安心して、自分の「物語」を始められたのかもしれません。

本サイトは、ヘアメイク師を育成する株式会社サロンフラフが運営しています。
日々の現場で得た知識をもとに、美容師のスキル向上に役立つポイントを解説しています。
気になることがございましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。
